2007年1月アーカイブ

 大普賢岳に登りたいが、厳冬期には笙の窟(1550)から先は初心者では登るのが難しいということで今日は笙の窟の少し上の日本岳までとし、下山時に和佐又山に立ち寄る計画とする。
 和佐又山ヒュッテ(約1150m)まで車で行きたかったが、途中から路面が凍結しており、歩いてヒュッテまで行く。8時30分にヒュッテ(1150m)に到着し9時に登山を開始。昨日登った観音峰より登山口の標高が高いせいか、地面は豊かな雪で覆われている。今日はアイゼンは使わずに登る。ただし、笙の窟から日本岳までは凍った岩場を歩くことが予想されるので、昨日は持ってゆかなかったピッケルを持参することにする(氷を割って足がかりを作ったりする目的)。

   図:本日のコース(Google Earthを利用)

   写真:和佐又山ヒュッテ前

 歩き始めると直ぐに小普賢岳(左?)や日本岳(中央?)の背後に大普賢岳(白い山)が見える。大普賢岳に向かって登る。雪の中の歩行は快適で自然に笑顔が出てくる。今日はシャツ(ブラウス)の上に防寒用上着を着てきたためか少し汗が出てしまった。(冬山で汗をかくのは要注意だ。) 標高1500mだから昨日と同様にフリースの上着とレインウェアで十分だったかもしれない。

   <写真:大普賢岳の頂上がわずかに見える。

 快適な雪上歩行で、短時間で指弾の窟、朝日窟、笙ノ窟(約1500m)まで登れた。笙ノ窟では多くの垂れ下がった氷柱を予想したがわずかしかなく、それよりも地面から成長している太い(10cm径)氷柱が珍しかった。
 ザックとストックを笙ノ窟においてピッケルを持って日本岳まで登る。一度下ってから登り返す。道には氷結した岩や鉄梯子があり、滑りやすいのでピッケルで氷を割りながら進み、なんとか滑らずに日本岳(1505m)に到着できた(10時50分)。

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   写真:日本岳の頂上にて

 下山は往路を辿り、和佐又山コルから分岐して和佐又山(1344m)に登った(12時20分)。頂上では釈迦ヶ岳(1799.6m)を眺め、深い雪の感触を楽しみながらヒュッテまで下り(13時)た。昼食に猪肉入りのうどんを注文しおいしく食べて満足してから帰路に着いた。

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和佐又山頂上にて 釈迦ヶ岳

 何年か前に雪の伊吹山に登ったのと、昨年残雪の竜ヶ岳(鈴鹿)を登った以外、雪山は経験していないので緊張していた。しかし、今年の冬は異常に暖かくて雪は少なく、雪山登山の激しさは数分の1と思われ、少し安心する。27日は観音峰(1347m)登る。
  蛇トンネルをくぐって、観音峰登山口(標高約800m)まで車で行く。装備を準備して11時に登山開始。登山口近くは雪は殆ど無い。雪のないつり橋を渡って登山道へ入る。登りにかかると道は所々で雪が凍っており滑りやすい。注意してしばらく登ると神社跡休憩所(約1060m)についた。手洗い場で手を洗う。広場に雪は少なく所々地面が露出している。さらに登ると道は冠雪し始めたのでアイゼンを履く。観音平展望台(1285m)では周りは一面の雪となる。ここは展望が良く大日山、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭などが眼前に広がっている。残念ながら頂上は雲に隠れて良く見えない。
  更に登ると雪が増え始め、しかも凍っている。アイゼンのおかげで観音峰の頂上(1347.4m)まで安心して雪上歩行を楽しめた。到着は13時30分。頂上の積雪は20cm位であろうか。下りは登山口の近くまでアイゼンをつけたままで下りた。アイゼンを履くと重いが、安心して歩ける。

   図:本日のコース(Google Earthを利用)

kannonmine.jpg

   写真:観音峰の頂上にて(13時45分)

   写真:観音平展望台(下山時、14時15分)。大日山、稲村ヶ岳、バリゴヤの頭などが雲に霞んでいる。

 今夜の宿への帰路の309号線沿いで、丹生川上(にゅうかわかみ)神社下社(奈良県吉野郡下市町長谷1)に立ち寄る。祭られている闇?神(クラオカミノカミ)は伊邪奈伎(いざなぎ)、伊邪奈美(いざなみ)二尊の御子神とされる。創建は天武天皇白鳳四年(六七六年)。日本最古の水神である。降雨量の多いこの地区に祭られているのは納得できる。

   写真:丹生川上神社下社(16時40分)

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追伸:奈良県国道169号線での土砂崩れについて(2月1日)
 27日と28日に宿への往き帰りで上北山村西原を通った。土砂崩れのために一方交通の箇所があり信号で交通整理をしていた。ここで、30日に再び3度目の大きな土砂崩れがあり不運にも通りかかった車に乗っていた3名の人が亡くなった。2日違いとはいえひとごととは思えない。ご冥福を祈る。土木関係者によれば予測できない崩落だったとか?本当に予測できなかったのか疑問が残る。既に2度も崩落しているような危険度の高いところにはセンサを設置して危険を予知するくらいは出来るはずだ。再び同様な事故を起こさないように深い事故分析をやってほしいものだ。

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