大普賢岳に登りたいが、厳冬期には笙の窟(1550)から先は初心者では登るのが難しいということで今日は笙の窟の少し上の日本岳までとし、下山時に和佐又山に立ち寄る計画とする。
和佐又山ヒュッテ(約1150m)まで車で行きたかったが、途中から路面が凍結しており、歩いてヒュッテまで行く。8時30分にヒュッテ(1150m)に到着し9時に登山を開始。昨日登った観音峰より登山口の標高が高いせいか、地面は豊かな雪で覆われている。今日はアイゼンは使わずに登る。ただし、笙の窟から日本岳までは凍った岩場を歩くことが予想されるので、昨日は持ってゆかなかったピッケルを持参することにする(氷を割って足がかりを作ったりする目的)。
図:本日のコース(Google Earthを利用)
写真:和佐又山ヒュッテ前
歩き始めると直ぐに小普賢岳(左?)や日本岳(中央?)の背後に大普賢岳(白い山)が見える。大普賢岳に向かって登る。雪の中の歩行は快適で自然に笑顔が出てくる。今日はシャツ(ブラウス)の上に防寒用上着を着てきたためか少し汗が出てしまった。(冬山で汗をかくのは要注意だ。) 標高1500mだから昨日と同様にフリースの上着とレインウェアで十分だったかもしれない。
<写真:大普賢岳の頂上がわずかに見える。
快適な雪上歩行で、短時間で指弾の窟、朝日窟、笙ノ窟(約1500m)まで登れた。笙ノ窟では多くの垂れ下がった氷柱を予想したがわずかしかなく、それよりも地面から成長している太い(10cm径)氷柱が珍しかった。
ザックとストックを笙ノ窟においてピッケルを持って日本岳まで登る。一度下ってから登り返す。道には氷結した岩や鉄梯子があり、滑りやすいのでピッケルで氷を割りながら進み、なんとか滑らずに日本岳(1505m)に到着できた(10時50分)。
写真:日本岳の頂上にて
下山は往路を辿り、和佐又山コルから分岐して和佐又山(1344m)に登った(12時20分)。頂上では釈迦ヶ岳(1799.6m)を眺め、深い雪の感触を楽しみながらヒュッテまで下り(13時)た。昼食に猪肉入りのうどんを注文しおいしく食べて満足してから帰路に着いた。
和佐又山頂上にて | 釈迦ヶ岳 |