今年は梅雨がなかなか明けず、昨日も大雨だった。今日は一日中晴れとの予報があり登ることにした。国の補助金政策でETC装置が格安で手に入ったので、グリーンロードを快適に走れた。ほとんどの車がETC専用レーンを通り抜けてゆく。ゲートの料金徴収員が手持ち無沙汰そうに立っている。am11時に猿投神社に着くと駐車場は車で満杯。かろうじて1台分のスペースを見つけて駐車。しかし、歩き始めてみると登山者の数はあまり多くない。駐車場の車の主はどこに行ったのやら。
大雨が続いたせいで猿投川の水量が多い。川べりの植物はみな生き生きしている。川沿いの木陰にタマアジサイを見つけた。花の少ない猿投山だけにうれしい出会いだ。山に入ると、風が涼しい。これならあまり汗をかかずに済みそうだ。季節外れの鶯の鳴き声が聞こえる。登山道はここのところの大雨で大分痛んでいる。山の道の補修も大変だ。今日は自然観察道を降りて、樹木の写真をとることにする。
東の宮の前にエノキ(ニレ科エノキ属)の大木がある。落葉広葉樹。直径1mほどだが、直径1.5mにもなる種類らしい。大切にしたいものだ。姿のよい杉林も広く見られる。間伐がなされて手入れがよいと太陽の光が地面まで届き、根元にはこの写真のように広葉樹が育ってくるのだそうな。
猿投山の植生は温帯乾燥地に生育する木が中心だと説明版にかかれている。ソヨゴ(モチノキ科モチノキ属)は樹皮が灰褐色で滑らかな常緑広葉樹だ。樹高15mにもなる。ソヨゴも乾燥地で生き延びられるな戦略を持った木である。
ウラジロガシ(ブナ科コナラ属)は温帯域で成育し乾燥に強い常緑広葉樹だ。樹皮は灰褐色で、ブナ科だけに葉は薄くて太陽光をよく通す。
モミはマツ科モミ属。樹皮は灰褐色でざらざらしている。常緑針葉樹で樹高は40mにもなる。乾燥地に強い。
ネズミモチはモクセイ科イボタノキ属。常緑広葉樹で8mにもなる。葉は革質で光沢がある。半日陰や乾燥地でも生育する丈夫な植物。
アカガシはブナ科コナラ属。常緑広葉樹。25mほどの樹高になる。ブナ科なのでドングリが実り、これは食べられるそうだ。乾燥地で育つ。
ツガは常緑針葉樹。マツ科ツガ属。樹皮は赤褐色で複雑に裂けている。大木では樹高40mにもなる。岩の露出した崖地など乾燥地に強い。
ヒサカキは常緑広葉樹。ツバキ科ヒサカキ属。樹高は4~8mで樹皮は灰褐色。乾燥した丘陵地や山地に生える。
イヌツゲは常緑広葉樹。モチノキ科モチノキ属。乾燥した山地でも育つ。