9月2日から5日までバスツアーに参加した。2度目で20年ぶりの北海道。
千歳空港→旭川→層雲峡→網走→知床→摩周湖→釧路湿原→阿寒湖→富良野・美瑛→千歳空港
いろいろな観光先が盛り込まれている忙しい旅であった。一度にたくさん見たいというのが大多数のお客の要望なのか?バスの中ではみな疲れて眠っている。バスガイドだけが元気で説明し、なかなか面白いことを教えてくれた。
移動距離約1200kmのバス旅行だった。東名・名阪トータルの距離の2.3倍もある。狭い名古屋市に住んでいる自分には、広々とした石狩平野、十勝平野を走っていると、その広さが心地よい。遥か地平線近くまで平地という表現も大げさでないところもある。多くの人々が森を切り開いて牧場や農地にした。屯田兵や開拓団などが長い時間をかけて作り上げた。網走刑務所の囚人が作った道路もあった。二人一組が鎖でつながれて、極寒の中で作業し死亡した囚人を弔う鎖塚が痛ましかった。
その他、印象に残ったものを列挙してみると、長い直線道路、雪の中で歩道と車道を識別する特徴的な矢印指示版、零下30度にもなる道央、瓦や樋のない家、大きな石油タンクが家ごとにあり、1年でドラム缶を平均13本も使うということ。広い農地を持つ裕福な大規模農家(年収1000-2000万円、しかし、トラクターなどの高価な農機具が負担)。牧草ロールや収穫した玉ねぎの箱が農地に沢山おいてある。乳牛一頭は200-300kgもある牧草ロールを年に20個くらい食べるそうだ。その牧草を育てるには100m四方の広さの牧草地がいる。裕福な漁民(知床での固定網、一回で漁獲5000万円)。
広々と見渡せる平原、大雪山系の山々(十勝岳、トムラウシ、旭岳)なども印象的であった。また青いオッホーツク海の美しさ、ハマナスの花、大型淡水魚イトー(かなやま湖)なども印象的であった。熊や鹿が頻繁に道路沿いなどに出ることなども北海道らしかった(熊は見かけず、エゾシカとタンチョウヅルは見かけた)。アイヌコタン(集落)に初めて行き、劇場で民族舞踊などが観れたのも印象に残った(演出が少々単純)。コロポックル(アイヌの伝承に登場する小人)の木彫を一つ買った。下記の写真は、大雪山系の山々、網走ー小清水原生花園でのハマナスの花、オッホーツク海、知床5湖である。