2007年11月アーカイブ

 日本の政治家にとっては、国益よりも自分の党の利益の方が大事なのではないかと最近特に感じる。特に野党いたっては、政治家や役人の小さな不品行(犯罪)を長時間にわたってあげつらことが、国の将来の戦略を工夫し、実行できるようにする努力よりも大切だと思っているような気がする。そのような犯罪は司法の手にゆだねるべきなのに、つまらない犯罪の追及に国会の貴重な時間を割き、その代わりに重要な国政課題が何時までも議論されずに先送りされている。その間に国財政は悪化し、国際的な信用も低下して行く。そんな様子を見ているのは国民として耐えられない。
 政治家として成熟していないというか、プロとしての基本ができていない気がする。企業ならばこのような経営者、社員ならば窓際においておくしかない。役に立たないからである。
 国の健全な発展、世界の平和のためには、そんな議論にうつつを抜かすより、地方や海外に出かけて行って、当事者と語り合い、現状を分析し、国民の前でデータを下に国としての戦略を論ずることの方がずっと大切である。議員会館の机上で空虚な議論に時間を費やすのではなく、現場に出かけて行って、当事者の声を聞くなど行動こそ日本の道を誤らない態度である。
 マスコミも法律違反をした悪人の処罰を騒ぎ立てるよりも、それは司法に任せて、もっと重要な問題に国民の目を向かせて欲しいものだ。例えば、民主党が消費税のアップ無しに国の財政を立て直せるといっているならば、その仕掛けを国民が理解できるように徹底的に国民の前で討論させたらよい。そのような議論の中で民主党の案が空論であることが解れば次の選挙で没落してしまうだろう。このような肝心の問題に切り込まずにくだらないバラエティ番組ばかりやっているようなマスコミ(特に民放)ならば放送権という既得権益を取り上げることを考えねばならない。日本の国民はマスコミにも政治家に甘すぎるとおもう。こんな状況では日本の国力はアジアの新興国にどんどん抜かれてしまうであろう。

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