2008年1月アーカイブ

 新聞放送などのメディアは国の将来に対して大きな責任を負っている。戦前の新聞や放送は政府や軍部にべったりで国民を戦争の悲惨に導いた事実がある。国民に対して大変な影響力を持っているのである。現在は政府のべったりというよりも、むしろそれらに対して批判的な報道に満ちているが、それが必ずしも良いとは限らない。あまりに批判ばかりの記事は世の中に害悪を及ぼしている可能性もある。また、世の中の色々な危機(例えば格差社会の悲惨さ、日本の衰退傾向、恐ろしい伝染病や医療の衰退の問題、・・・)を強く報道するだけの現在のメディアも困る。国民を萎縮させるだけで、問題に打ち勝とうという力が国民の中に沸いてこない。政府のやり方の良し悪しだけではなく、国民が自ら立ち上がらなければ国は良くならない。
 NHKにも問題は色々あるが、この困難な時代でも工夫をして成功している例などを放送することがある。これは大変に良いことと思う。自分たちも何か工夫してみようという元気が沸いてくる。一方、ある新聞は(良い記事も多いが)新聞を読みたくなくなるほど、不安な絶望的な報道記事にあふれている。これではいくら事実を知らせるのが新聞の役目とは言いながら、国民を意気阻喪させる。冷たい正義感ではなく、創造的で、読者を元気にする記事で紙面を埋めて欲しいものだ。それこそメディアの重要な責任ではないのか?

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