2003年11月アーカイブ

 Weblogは、自分から情報発信して自分と同様な関心事を持つ人々と意見交換をする・・・そのための道具である(注記1)。ただそれだけなら従来型の掲示板でもできる。何が違うのか?
 Weblogには従来型の掲示板ではできないいろいろな仕掛けが用意されている。それが注目されているわけだ。たとえば、トラックバックという機能がある。発表者の記事がWeblogに発表されると、それに対して読者(読者もWeblogサイトを持っている必要があるが、・・・)は単にコメントを書き込む以外に、望めば自分のサイトやその記事を発表者のページに表示できるのである。
 だから、短いコメントでは伝わらない情報が簡単に発表者のページに集約される可能性があるわけである。

   注記1:Weblogにはいろいろな製品がある。私はMovable Typeを使った。


 トラックバックが有効に機能するためには、多くの人が自分自身のWeblogサイトを持つことが必要になる。私の場合は自分のサーバにWeblogをインストールしたが、すでにレンタルサーバがWeblogをサイト構築サービスをはじめている。まだ料金は高い(月間数千円)が、すぐに安くなるだろう。TypePadというサービスは簡単な操作でWeblogページを構築できるもので、ごく最近、日本でも@niftyがサービスを開始したらしい。
 Weblogユーザが今後増えるか?については、議論ツールとして広まるよりも、「単に使いやすいWebサイト構築ツール」として使われるようになるのではないか?いつものごとく、日本人は自分たちに都合の良いものに変えてしまうような気がする。ソニーもすでに何か考えているようである。

 マルチメディア・ライフを自ら体感するには、自宅にそれなりのコンピュータ利用、研究環境がほしい。そこで、ここ1年くらいは、自宅にLANでつながった数台のパソコン(種々のサーバ機能も)環境を構築してきた。kunolabsサイトを作り、その中に最近注目のコミュニケーションツールMovable Typeも組み込んだ。独学の身ではあるが、世の中には親切な人がいるもので、ネット検索、テーマ別のメーリングリストなどで相当な指導が得られている。ボランティアの人々に感謝するとともに、いつかは自分も相当なボランティア活動ができたらと思う。

pc.jpg

 さて、私の最初の興味はどのようなパソコン環境があったら、多くの人がこれを自分の体の一部のように使うだろうか?という点にある。現在のWindowsのような環境はとてもそのようなものではない。
 ひとつのイメージとしては、Webサイトのポータルサイトのようなものである。個人がしたいことが個人のポータルサイトに集約されていて、クリックでそれらを簡単に使える。最近の情報ではマイクロソフトが次のOSでそのような環境を実現したいらしい。当然の方向性であると思う。

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