自宅サーバで、たとえば複数の遠隔地にいる家族の間のみで見るホームページを運用できれば大変に便利だ。遠隔地に出張している父親が子供の行動などを写真やビデオで見ることができれば、遠隔地に離れていることを忘れてしまうだろう。その場合そのホームページの内容は個人情報そのものであり、家族以外の人間に知られることは避けなければならない。Apacheの基本HTTP認証では万全なセキュリティは確保されておらず、そのため上記のような個人情報は載せられなくなり、あまり面白みの無いホームページになってしまう。
最も安全度が高いやり方は、企業がイントラネットで使っているセキュリティ技術を利用する方法であろう。まず、SSLという公開鍵暗号化技術を使ってユーザの認証をする。次にVPN(Virtual Private Network)機能でWebデータを暗号化して送り出す。これなら安心して個人情報をホームページに載せられる。
シャープからGalileoというホームサーバが2003年に発売されており、このようなセキュリティ技術を使っている。ただし、携帯電話デジカメで撮った写真をファイルサーバに送信したり、ファイルサーバに保存してある写真を閲覧するときなどに使っているようだ。Webサーバ機能を持ってはいるが、ホームぺージを非公開にするという場合には基本HTTP認証に限られる。ここにこそSSLやVPNを使って欲しかった。
写真はGalileoの商品サイトから引用させていただきました。