2006年6月アーカイブ

 下山の途中で小八郎岳(1475m)に寄り道した。頂上はやはり360度の眺望がある。雲が出ていて詳しくは見えなかったが、烏帽子岳は全容を見ることができた。この辺りから小雨が降り出し、17時に登山口に着くまで雨の中を歩いた。

写真:小八郎岳から見た烏帽子岳

 烏帽子と名のつく山は日本で80以上あるとのこと。似たような形の山に冠山と名のつく山々がある。烏帽子も冠も帽子であり、平安時代の昔から人々になじみな形であったので、形が似た山に多く名付けたのであろう。冠山も烏帽子山(岳)も、筆者には同じような形に見える。

参考:奥美濃冠山

カラマツの林

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 標高1400m付近には美しいカラマツの林がある。マツ科カラマツ属。落葉針葉樹。葉は長さ2から4cmと短い。樹皮は暗褐色で長い鱗片状に剥がれ落ちる。枝は水平に張り出すが、老木になると垂れ下がる。
 その他、ダケカンバの樹が多く見られる。山の花としては、イワカガミが多かったが、その他、アカヤシオが所々に咲いていた。駒鳥、鶯、その他の鳥の声もにぎやかだった。駒鳥の駒は馬のことで、この鳥は澄んだ声だが、馬のいななきに似た調子で鳴く。鳴き声を聞いてなるほどと思った。

写真:カラマツの林

頂上からの展望

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 頂上では360度全方向が見渡せる。曇りがちであったが、中央アルプスの仙涯嶺、南駒ケ岳などが見渡せた。

写真:仙涯嶺(2734m)、南駒ケ岳(2956m)など、南駒ケ岳は仙涯嶺の右側で雲の中

 標高1900mくらいのところで、登り道の左側にそって二つ目の大崩壊があった。

写真2:セキナギ(その2)(下山方向を向いて撮影)

写真2-2:セキナギ(その2)(セキナギを覗いて撮影)

イワカガミ

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イワカガミの群生。あちらこちらに咲いている。イワウメ科イワカガミ属

写真:イワカガミの群生

セキナギ

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 1700mから1800mにかけて、最初の大崩壊(セキナギと呼ばれている)がある。登り道の左側が大きくえぐられるように侵食されている。谷から吹き上げてくる冷たい風が汗ばんだ肌に心地よい。

写真:セキナギ(大崩壊

 中央アルプスの南端にある烏帽子岳(2194.5m)と小八郎岳(1475m)に登る。中央道の松川ICを出て、鳩打ち峠登山口(1120m)まで車で入る。梅雨の最中で幸運にも晴れた土曜日。9時25分に登山開始し、烏帽子岳までの標高差約1100mをほとんど一気に登る。標高1700m付近にあるセキナギと呼ばれる大崩壊地の直前で烏帽子岳の全容が見えた。登山道は落ち葉の堆積で絨毯の上を歩くように心地よく、歩きやすい。(ただし、頂上付近は樹の根っ子が登山道を覆っており、昨夜までの雨で濡れて滑りやすかった。)

写真:烏帽子岳

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