2011年2月アーカイブ
腰の具合も大分よくなったので、今日は荒池、農業センター、針名神社まで歩いた。荒池には水鳥の数が少なかった。昨年の今頃はたくさんいたのに。散歩に来ていた人が毎年鳥の数が少なくなると嘆いていた。池の奥の森にはオオタカが住んでいるそうだが、いつまでも居てくれるだろうか。わずかに葉の落ちた高木の梢で一羽のシジュウカラが淋しくピーピー鳴いていた。
農業センターへ向かって田舎道を歩いてゆくと、メジロ、シジュウカラ、モズ、ジョウビタキなどを度々見かけた。森の中には野鳥はおらず、野菜畑、果物畑などには一杯居る。人間の住処がある里山には食べ物が豊富だからだ。人間がそれなりの環境を作ってやれば野鳥は多く集まってくる。
農業センターに来ると入り口に靴底を消毒するマットがおいてあった。ここでは名古屋コーチンを飼っているので、鳥インフルエンザウイルスの進入を警戒しているのだ。ソシンロウバイや菜の花が満開だった。野鳥は居ないだろうと期待していなかったが、未開花の梅ノ木にシメ(スズメ目アトリ科)が何羽かがいた。初めて見かけ、しかも写真に撮れたので感激した。ユーラシア大陸から冬に渡ってくる渡り鳥(冬鳥)だ。相生山緑地やオアシスの森では今まで見たことは無かった。
しだれ梅も蕾が大きく膨らんでおり、開花はまじかだ。
帰りに大堤池に立ち寄ると独り者のコブハクチョウ君が近づいてきた。人恋しいのだろう。この辺りにもう十年くらい住み着いているのではないか。5年位前までは連れ合いが居たが、どこかに行ってしまった。
アオジやジョウビタキは毎年同じ場所にやってきて、一冬過ごしてゆく。一度場所を決めて定住を始めると、人をあまり警戒しなくなる。アオジは道路に降りて餌を探していることが多いのでスズメと間違えそうだ。一方、メジロは定住せずに森の中を常に移動しているし、一羽で居るときは警戒心がつよい。それぞれに特徴があって面白い。
今日はメジロが逃げてゆくところが撮れた。すばしっこい様子が表現できた。
もうスイセンが咲いている。12月ごろから咲き始める多年草の花だ。これはニホンスイセン(ヒガンバナ科スイセン属)。ニホンと名が付いているが地中海沿岸の原産 で、小アジア、中国を経て鎌倉時代に日本にきた。今や日本全土で咲いているたくましい花だ。英名Narcissus(ナルシソス) はキリシャ神話に出てくる水面に写った自分の姿に恋をした美少年の名前である。
今日は昼前に出かける予定があったので、相生山口から稲田口に向かってオアシスの森をショートカットで歩いた。ところがそれが大正解で、初めてルリビタキのオスが撮れた。オアシスの森には鳥が少ないと思っていただけに予想外の収穫であった。きれいな鳥だ。できれば横からの姿も撮りたかったが、逃げられてしまった。
また、光の関係が良かったのか、コゲラがカラフルに撮れた。腹の羽毛の茶色がきれいだ。今までは光の具合が悪かったのか、茶色の羽毛がはっきりと撮れていなかった。こんなにきれいな茶色であったのかと感激した。
いつも良く出会う散歩の仲間から、同じところでアカゲラを見かけたよと声を掛けられた。今まで出会ったことはないので明日以降、しっかりと探してみよう。今の時期は野鳥が一番たくさん見られる。
今日は風がなくて暖かい。TVの天気予報によると最高温度は12度くらいで、3月の後半の暖かさとのこと。久しぶりに相生山の北海道(畑)に出かけてみる。ここは入り口のところで猛犬に吠えられるのがいやだが、我慢して通り過ぎる。11時ころになってしまったので、野鳥が多く現れる時間帯より遅くなったかもしれない。ちらほら鳥を見かけたが、それほど多くいるわけでもない。かろうじて遠くの枝に止まっている一羽を撮ったが、遠すぎて種類をはっきり特定できない。ルリビタキのメスか?帰りは畑から相生山緑地の藪に入って、炭焼き小屋に降りたが、服やリュックが枯葉だらけになってしまった。
ナンテンやセンリョウ、マンリョウの赤い実やツツワブキの黄色い花などもなくなってしまった。サザンカの花もしぼんでしまった。この冬は雨が非常に少ない。この2ヶ月くらいは1月17日に大雪が降った以外、雨は降っていない。土はからからで木々や野菜の葉も生気がない。鳥は何を食べているのだろうか?