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 16日の朝に出発し、17日に志賀高原を歩き、同日帰宅。
 「千と千尋の神隠し」に出てくる温泉宿のような古い木造四階建ての渋温泉「金具屋」(海抜約700m)に一泊した。内湯の「鎌倉の湯」では大きな木製の湯船でゆっくりと身体を休めることができた。他の内湯、外湯も回った人の話では「鎌倉の湯」が一番良かったそうである。

 翌日はバスで前山リフト入り口まで行った。宿(海抜約700m)から1700m~1800mの散策コースに着くまでの道路沿いから見える樹木は程よく紅葉しており、目を楽しませてくれた。

 リフト(1800m)を降りてから、志賀山(2037m)登山コースを歩く。山道は岩がごろごろし、木の根っ子が張り出した急登道であった。志賀山からの視界は無かったが、一旦下って登り返した裏志賀山(2040m)からの見晴らしはすばらしかった。四十八池(実際は60以上の池がある)、熊笹の山肌、黒姫伝説の龍が住んでいたという大沼池が良く見えた。いかにも伝説の生まれそうな雰囲気が漂う。

 裏志賀山を下って大沼池をまわり、大沼池の池尻で昼食。それから大沼池入り口まで林道ではなく、登山道をひたすら下る。花は見かけない。ヒカリゴケが見られそうな岩の陰がいくつかあったが、発見できず。1800mから上にある散策コースの周辺では、残念ながら紅葉はすでに終わっていた。大沼池入り口付近間で下ると、再び紅葉が見られ、ツルリンドウやゴゼンタチバナの赤い実が見れたのがうれしかった


 大沼池・・・黒姫伝説では黒姫が嫁いだ龍が住んでいた。黒姫山の由来。

 暑さが少し和らいできたので、瀬戸市にある定光寺周辺の山を歩いた。今日は正伝池の登り口(海抜約120m)から入り、正伝山(約180m)、高根山(253m)、大洞峠(240m)、山星山(327m)、宮刈峠(279m)、宮刈池(250m)、正伝池と歩いた。休まずに普通に歩いて約2時間。宮刈峠までは東海自然歩道を歩く。宮刈峠からは東海自然歩道を別れて県道205号線に向かって下る。あと正伝池までは県道205号線の歩道を歩く。山の中からの視界はほとんどなく、正伝山から高根山に登る途中で西方向に木の葉の間から高蔵寺(?)町がわずかに見える程度。山の中は自然休養林になっている。新緑か紅葉の時期ならば歩行を楽しめそうだが、今の時期は何もない。しかし、健康増進のための散策には適当な場所だと思った。

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正伝池、背景にこれから歩く山の尾根が見える。


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正伝山から高根山への途中で高蔵寺の町並が見える。


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高根山の休憩所


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大洞峠


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山星山


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山星山の休憩所


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宮刈峠、ここで東海自然歩道から分かれる。

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宮刈池、びっしりと木立に囲まれた自然味豊かな池。池に近づくと川鵜か何かがどぼんと飛び込んだ。

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205号線の歩道から山星山を写す。


2年ぶりの猿投山

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 今年は梅雨がなかなか明けず、昨日も大雨だった。今日は一日中晴れとの予報があり登ることにした。国の補助金政策でETC装置が格安で手に入ったので、グリーンロードを快適に走れた。ほとんどの車がETC専用レーンを通り抜けてゆく。ゲートの料金徴収員が手持ち無沙汰そうに立っている。am11時に猿投神社に着くと駐車場は車で満杯。かろうじて1台分のスペースを見つけて駐車。しかし、歩き始めてみると登山者の数はあまり多くない。駐車場の車の主はどこに行ったのやら。
 大雨が続いたせいで猿投川の水量が多い。川べりの植物はみな生き生きしている。川沿いの木陰にタマアジサイを見つけた。花の少ない猿投山だけにうれしい出会いだ。山に入ると、風が涼しい。これならあまり汗をかかずに済みそうだ。季節外れの鶯の鳴き声が聞こえる。登山道はここのところの大雨で大分痛んでいる。山の道の補修も大変だ。今日は自然観察道を降りて、樹木の写真をとることにする。

東の宮の前にエノキ(ニレ科エノキ属)の大木がある。落葉広葉樹。直径1mほどだが、直径1.5mにもなる種類らしい。大切にしたいものだ。姿のよい杉林も広く見られる。間伐がなされて手入れがよいと太陽の光が地面まで届き、根元にはこの写真のように広葉樹が育ってくるのだそうな。

 猿投山の植生は温帯乾燥地に生育する木が中心だと説明版にかかれている。ソヨゴ(モチノキ科モチノキ属)は樹皮が灰褐色で滑らかな常緑広葉樹だ。樹高15mにもなる。ソヨゴも乾燥地で生き延びられるな戦略を持った木である。

 ウラジロガシ(ブナ科コナラ属)は温帯域で成育し乾燥に強い常緑広葉樹だ。樹皮は灰褐色で、ブナ科だけに葉は薄くて太陽光をよく通す

 モミはマツ科モミ属。樹皮は灰褐色でざらざらしている。常緑針葉樹で樹高は40mにもなる。乾燥地に強い。

 ネズミモチはモクセイ科イボタノキ属。常緑広葉樹で8mにもなる。葉は革質で光沢がある。半日陰や乾燥地でも生育する丈夫な植物。

 アカガシはブナ科コナラ属。常緑広葉樹。25mほどの樹高になる。ブナ科なのでドングリが実り、これは食べられるそうだ。乾燥地で育つ。

 ツガは常緑針葉樹。マツ科ツガ属。樹皮は赤褐色で複雑に裂けている。大木では樹高40mにもなる。岩の露出した崖地など乾燥地に強い

 ヒサカキは常緑広葉樹。ツバキ科ヒサカキ属。樹高は4~8mで樹皮は灰褐色。乾燥した丘陵地や山地に生える。

 イヌツゲは常緑広葉樹。モチノキ科モチノキ属。乾燥した山地でも育つ。


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