YuMiロボットの仕様について

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 スイスのABB社製のYuMiロボットは小物組みつけ用(500g~1kg)の双腕型ロボットである。

ABBYuMi.jpg

YuMiの仕様
    

 

単位

 

質量

kg

38

可搬重量(短腕)

g

500

自由度

7

リーチ

mm

559

位置再現精度

±mm

0.02

最高速度

m/sec

1.5

安全基準

IP30

 



 ABB社はYuMiをスマートフォンの組み付け用などに使いたかったらしいが、双腕14自由度を平面組付けが多いように見えるスマートフォンなどに使うのは、非合理的かもしれない。
 片腕7自由度は障害物を避けるのには都合がよいので、カメラやその他、小型の家電製品など立体的な対象を組み付ける場合には、有効に使えると思う。また、双腕ならば治具なしで組み立てられる場合もある。

 だから、Foxconnがスマートフォンの組み立てにYuMiを使うだろうか?Faxconn社もロボットを自主開発している。しかし、3年後にiPhoneの製造ラインの70%を自動化するというGou CEOの希望を達成するには、YuMiを使う場合もあるかもしれない。

一方、価格は$40,000(500万円)であり、単腕アーム2本と考えれば1本当たり$20,000(250万円)となるが、単腕2本をそれぞれ別のプログラムで動かすことも出来るとしても、少し高い。 

 双腕とすることについては、過去色々な意見があり、実際に色々な双腕ロボットが発売されているが、あまり売れてはいないようである。

baxter-corobot.jpg

sawyer-cobot.jpg

 米国Rethink Robotics社も双腕型のCo-robotのBaxterを販売したが、現場からの声の大部分が単腕ロボットで十分間に合うというものだったので、Baxterの後継co-robotとして単腕型のSawyerを開発中である。

 双腕への反対意見は、両腕が必要な場合には、「単腕を2台使ったほうが合理的」というものである。
 ABB社は、まず自社の生産ラインでのYuMiの適用の成功例をユーザに見せる必要があろう。

 参考ビデオ

 1.YuMiによる組み立ての例1


 2.YuMiによる組み立ての例2


 3.YuMiによる組み立ての例3

    この映像を見ると、現在まだ人手に頼っている縫製作業の自動化がYuMiで

    できるのではないかと、想像される。


 4.YuMiの設計思想、仕様など



 

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このページは、essahoiが2015年8月28日 23:16に書いたブログ記事です。

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