2004年1月アーカイブ

 私なりに考えたホームサーバが必要になる基本的要件とは以下のようである。

 1)家庭内に複数のパソコンがあるという前提が必要になる。
 2)各パソコンのユーザが共通に使いたくなるデータやアプリケーションがある。
 3)それが他のパソコンに入っているとすれば、それを立ち上げなくては見ることができない。
 4)そこで常に立ち上がっているコンピュータが必要なわけで、これがホームサーバである。
 5)そこには、家族や友人の写真や、ビデオ(録画されたテレビ映像も含む)などが入っている。
 6)複数パソコンとホームサーバとをハブを介してイーサネットケーブルで繋げばLANが構成される。自分のコンピュータを立ち上げればサーバの内容を見られる。
 7)さらにハブにルータを接続すれば、ルータが持っているゲートウェイ機能によりLANをWAN(World wide Area Network)、つまりインターネットにつなぐことができる。LAN上のパソコンはそれぞれ個別にインターネットにアクセスが可能になる。ルータにはワイヤレス通信機能を持っているものが多いので、自宅の中でイーサネットケーブルを引き回さなくてもLANが構成できる。
 8)サーバは単なるNAS(Network Attached Strage)でも良いが、Webサーバやファイルサーバにすれば外出先から、サーバに蓄積された情報にアクセスできるし、自分が属しているコミュニティとの情報交換の場として掲示板やチャット室などを設けることができる。

自宅Webサーバ

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 自宅Webサーバを立ち上げて、いろいろ遊んでいる。楽しみとしてやっているので難しいことはできるだけ避けて、できることしかやっていない。それでも自宅にWebサーバを持つといろいろ面白く使えることがわかってきた。

 小さなコミュニティのWebサイト(パスワードでログイン)を作り、その中に画像、映像、音楽などをアップできる掲示板、チャットルームなどを用意して、遠隔の場所にいる友人達と会話を楽しんでいる。
 チャットは文字を使った会話なのでその分、時間が余分にかかるが、かえって味わいがでる。話題のWebページを互いの画面に開いて、それを見ながら会話を楽しんだりできるのもWebならではである。コミュニティの仲間以外が見ることはないので、安心して参加できる。掲示板には数百KBの画像を載せても、また数MBのビデオファイルを載せても大丈夫だ。どうせ、数人から10人程度の仲間なので、掲載件数は多くはないし、最近のパソコンのハードディスク容量は数十GBもある。レンタルサーバのようにファイルサイズを気にしなくて良い。ADSL以上で見てくださいよという前提でやっているので、100kBを超える大きな写真ファイルや数MBのビデオファイルを平気で載せてしまう。大きな写真画像はさすがにたくさんの情報を持っている。「二階の軒下の暗いところに有る柚餅子の色を見てくださいよ。良い色でしょう。」などという文章を掲示板に書ける。

 自分の作品や文章などを系統的に見てもらいたいときは、WebLogを使った日記に継続的に発表すればよい。掲示板はみんでがやがや交歓する発表の場だが、Weblogは個人または複数の共同編集者が自分たちの作品や意見を発表する場に適している。私が使わせていただいているMovableTypeには遠隔地にいる複数の編集人が共同して執筆する「見事な仕掛け」が用意されている。

 マルチメディア・ライフでは楽しみの種は尽きない。
 この正月には家族の一人がパソコンを6年ぶりに更新したついでに、自宅内でワイヤレスLANを構築した。ワイヤレスカードは、IEEE802.11a仕様のWL54AG(NEC)を使った。通信速度は54Mbps。この結果、居間にモバイルノートパソコンを持ち込み、コタツに入ってストリーミング映画を見ることができるようになった。今年はBROBAから「冬のソナタ」20巻(1巻300円/1週間)が配信されているので、家族で楽しんで観ている。配信のビットレートは1.5Mbpsで十分楽しめる画質だ。まさに観たい時に観られるVOD(Video On Demand)が実現できたわけだ。
  いまままでは自宅内にISDNのケーブルを引き回していたが、このケーブルは5年で無用ということになった。NTTはISDNをもっと長く使いたかったのだろうが、YahooBBにADSLサービスを仕掛けられて短命に終わった。われわれ消費者も世の中の変化についてゆくことはなかなか大変だが、それなりに新しい楽しみが身近になってくる。

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