2006年11月アーカイブ

 輪郭線の多い画像で、再度比較してみる。ボケが気になるが写真1が一番実際に近いか?

写真1:SH506iC(200万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケが気になる。

写真2:SH506iC(200万画素)、XGA(768x1024=78万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。輪郭の強調がきつすぎる。

写真3:SH506iC(200万画素)、2Mピクセル(=1224x1632)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。輪郭の強調が少し気になる。

 ケイタイ(SH506ic)で草花などを取ってモブログへアップすると、画像が大変に汚くなることがある。原因を探るために①ケイタイを2種(N504is[30万画素]とSH506ic[200万画素])、②SH506icの撮像画像サイズを3種、③コンデジLumix FZ10[400万画素]の画像 で画質を比較検討してみた。アップする画像のサイズはいずれも約288x352[10万画素 ]である。ケイタイの場合はすべて通信でアップ、コンデジはSDカード渡しとした。
 今回の条件では写真1(悪い)<写真2<写真3<写真4<写真5(良い)の順でよくなる。CCDの画像解像度が低いとボケた写真になるのは予想通り。ただしSH506icの場合、写真3の条件で輪郭のエッジが不連続な直線で強調され、細かい輪郭の多い写真では画質の低下が特に激しくなることがわかった。SH506icの場合、写真4の条件がベストで、ベターは写真2の条件となる

写真1:N504is(30万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケが目立つ。

写真2:SH506iC(200万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケは少し改善。

写真3:SH506iC(200万画素)、XGA(768x1024=78万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。画像の解像度は増したが輪郭にギザギザが目立つ。

写真4:SH506iC(200万画素)、2Mピクセル(=1224x1632)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。画像の解像度は増し、輪郭のギザギザも若干低減。

写真5:Lumix-FZ10(400万画素)、4Mピクセル(=1728x1632)で撮影、384x288(11万画素)に画素数変換。輪郭部のギザギザはない。

 一方、Lumix FZ10では輪郭のエッジが不連続な直線で強調されるようなことはない(写真5)。SH506icの場合に輪郭のエッジが不連続な直線(ギザギザ)が目立つのは、解像度が低いのにシャープ化の処理をしているためと思われる。画像処理ソフトに問題がありそうだ。

 CELLコンピュータを使ったゲーム機PS3がいよいよ11月11日に発売される。はたして予定通り発売されるだろうか?
 ソニーの新しいプラットフォームCELLコンピュータシステムには期待が持てる。デモ機を見た人の話によるとCG画像がより自然で滑らかな動きになったそうだ。画像処理や音声処理などのリアルタイム処理に弱かった従来型のプラットフォームを棄てて、リアルタイム処理に強い分散処理型のものに創り変えた。高品質なインタラクティブなCG処理が魅力的な速度で提供される。それも5万円(PS3)というとんでもない安い価格でだ。10年ほど前ならば数億円出してももっと質の悪いものしか手に入らなかった。
 久多良木さんはCELLコンピュータをゲームマシンだけではなく、ユーザインタフェースが悪くて使いにくいデジタル家電を感覚的に容易に使えるようにするために使いたいといっている。どのようなインターフェースを見せてくれるだろうか?PS3よりもそちらの方が楽しみだ。

 この1から2年ほどの状況を見ていると、マルチメディアの分野では革新的な機能(コンセプト)を持った機器は生まれず、従来のコンセプトの中での改良、開発が殆どだ。一方、ネットワークサービスについてはWeb2.0と総称されるネットワーク関連技術がいろいろ面白いことをできるようにしている。ロングテールとかいう新しいビジネス種も活発化してきた。また、Google Earthという地球上のあらゆる箇所の衛星写真が誰でも見られるという楽しみも実現してくれた。
 新しいアプリケーションやサービス(新しい酒)はやはり新しいハードウエア(新しい皮袋)があって始めて実現されるという実感がある。Googleのサービスもインターネットというインフラやグリッドコンピュータなどのハードウエアが使えるようになって初めて実現したのだ。
 ソニーのCELLコンピュータというハードウエアはどのような革命を見せてくれるだろうか?

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