花は見れども撮れず

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 赤兎山(あかうさぎやま、標高1629m)は白山展望と豊富な山の花が特徴である。名古屋市から名古屋高速-名神一宮-東海北陸道白鳥IC-国道158号線-国道157号線-福井県勝山市-小原口-林道-赤兎・大長山登山口(920m)までマイクロバスで移動。11時40分頃登山開始。小雨が降ったり止んだりの天候となったが、道沿いにある夏の花を探しながら登る。頂上での視界は悪く、明日登る予定の別山は見えない。赤池湿原へ行く途中で雨足が強くなり、引き返す。ニッコウキスゲやササユリが豊富に咲いていた。13時30分に下山開始。鳩ヶ湯コースで、東南側にある「たんどう谷」の入り口にある「鳩ヶ湯」鉱泉(538m)へ下りる。大規模なブナの原生林を通る長い道である。沢の水が増水しており、特に二つ目の沢渡りには難渋した。また、二つ目の沢渡りの後の急傾斜面をトラバースする登山道が消失しかかっており、雨で滑りやすく危険であった。鳩ヶ湯鉱泉の林道に出たときには18時を回っていた。

 (参考1:鳩ヶ湯の湯は胃腸に良いらしい、料理は山の幸が大変おいしかった。)
 (参考2:梅雨前線の影響で、16日は石川、福井、岐阜県などで24時間雨量が数10mmになった。)

写真:頂上


 生憎の雨でかつ、カメラをゆっくりと構える時間もなく、花の写真は1枚もとれず。やはり、登山と山の花の撮影は両立しないか。出会った花は、登り口から順に、ヤマアジサイ(ユキノシタ科、アジサイ属、ガクアジサイに似る、白、紫、ピンクなど)、ホオノキの花(モクレン科モクレン属、タイザンボクの花に似る)、ギンリョウソウ(イチャクソウ科、ギンリョウソウ属),ゴゼンタチバナ(ミズキ科、ゴゼンタチバナ属)、オオバキボウシ(ユリ科、キボウシ属)、マイズルソウ(ユリ科マイズルソウ属)、その他。頂上ではニッコウキズゲ(ゼンテイカ、ユリ科ワスレグサ属)、ササユリ(ユリ科、ユリ属)。赤兎山から鳩ヶ湯への下りで、タマガワホトトギス(ユリ科ホトトギス属)、ツバメオモト(ユリ科、ツバメオモト属)。
 その他、筆者は認識できなかったが、オオシラビソ(マツ科、モミ族)、マルバマンサク(マンサク科、マンサク属)、オオカメノキなどを見かけたとの報告があった。

写真:ササユリ、雨で写真が撮れなかったのでhttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hanamizuki/4556/sasayuri.htmサイトから写真を引用させていただきました。名前は良く聞くがなかなかお目にかかれず、今回赤兎山頂上で数多く見ることができ感激。ピンクの色が印象的な可憐な花である。葉が笹に似ていることからこの名前が付けられたとのこと。環境変化に弱いらしく、次第に数が減少しているそうである。


写真:タマガワホトトギス
 鳩ヶ湯温泉への下山途中で2株見かけた(岡本志保子さん撮影)。

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このページは、essahoiが2006年7月15日 13:17に書いたブログ記事です。

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