蓼科山へ登山

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 10月15日に蓼科山(2530m)に登った。バスでビーナスラインを走り女神茶屋蓼科山登山道入口(1720m)まで送ってもらった。標高差810m。登山口辺りは黄葉が盛りで大変に美しい。。旅館を朝遅く出たので登山開始がAM8時になってしまった。

  写真:蓼科山登山口付近

 女神茶屋からの登山道は複数ある登山道の中でも、一気に登るので一番きついらしい。頂上までの標高差は810mであり、殆ど直登である。カラマツの林を抜けると、植生はシラカバ、ダケカンバ、コメツガに変わる。この辺りから岩がごろごろした道になり、ストックはかえって邪魔になる。登りにくい道であった。

 蓼科山は深田久弥によれば「円錐形状に更に円錐丘を戴いた複火山」であり、円錐丘は大きいもので体長ほどもある大岩が数知れず積み重なった山である。頂上に上がってみると、下の写真1、9、10で分かるように、そこは唖然とするような数の岩に埋め尽くされた円形広場(直径約100m)で、中央が少し沈んでいて土の地面は見当たらない。自然にはいつも驚かされる。人の創造を越えているところが新鮮だ。
 360度の展望があり、雲も少なく遠くに北アルプス、御嶽山、中央アルプスなどがよく見える。また近くには八ヶ岳連峰が迫力を持って迫っている。諏訪盆地に下りてゆく長い裾野が大変優雅だ。しかし、南アルプスは生憎雲の中だ。今日は望遠カメラ(Panasonic FZ10)を持ってきたので急いで写真を撮った。


 北アルプスが遠くに見えるが肉眼ではなかなか山姿を判別しにくい。

写真1:北アルプス連山(12時17分、右からから左へ、白馬岳、鹿島槍岳、剣岳、針ノ木岳、立山・雄山など)


 カメラでズームアップすると山姿が明らかになってくる。白馬岳から甲武信岳まで反時計方向にカメラをずらしながら撮影した。山名はカシミール3D(ソフトウエア)を使って蓼科山山頂からの展望図を作り、写真と比較して判定した。

 

写真2:白馬三山(12時07分、鎧ケ岳、杓子岳、白馬岳)など

白馬三山は先日(7から8日)のブリザードで全面冠雪している。他の山々はまだまだら模様程度だ。



写真3:五竜岳から蓮華岳まで(12時08分、鹿島槍ケ岳など)



写真4:剣岳や立山・雄山(12時08分)



写真5:剣岳や立山・雄山をさらにズームアップ(12時08分)



写真6:野口五郎岳から槍ケ岳まで(12時08分)

 槍ケ岳辺りまで内陸に入ってくるとまだ山に雪はない。



写真7:常念岳から西穂高岳まで(12時08分)



写真8:乗鞍岳と鉢盛山(12時17分)

 西の方角には乗鞍岳が見える。ズームアップしたら雄大な山姿が見えた。乗鞍岳の左下には木曽川の源流の鉢盛山が見えている。



写真9:御嶽山と経ケ岳(12時16分)

 さらに西南にカメラを向けると御嶽山や経ケ岳のシルエットが雲の上に見える。



写真10:木曾駒ケ岳、南駒ケ岳(12時16分)

 さらに南へカメラを振ると中央アルプスの木曽駒ケ岳や南駒ケ岳が見える。



写真11:南八ヶ岳(12時02分)

 さらに南へカメラを振ると、南アルプスの山々が見えるはずであるが、雲に隠れて見えない。残念。カメラを南からわずかに東方向へ振ると、近くの南八ヶ岳連峰が視界に飛び込んでくる。山裾が緩やかに諏訪盆地へと流れてゆく。



写真12:甲武信岳など(12時02分)

 南東にカメラを振ると、甲武信岳(こぶしだけ)などが見えてくる。甲武信岳は日本百名山の一つ。甲斐、武蔵、信州の国の境にある山の意味でつけられた名前との説がある。


 風が強くじっとしていると寒い。バスの迎えの時間までに登山口に下りなければならないので、昼食をあわただしく摂って直ちに下山する。再び岩の上を下りてゆく。ストックはザックに仕舞って、両手を使って下りる。

 今回はズームカメラを持っていったので、たくさんの山姿を確認記録することができた。南アルプスを撮れなかったのは残念だが、また別の山から撮影する楽しみができた。

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このページは、essahoiが2006年10月15日 12:17に書いたブログ記事です。

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