蓮華温泉から白馬大池へのピストン

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 9日は昨日までの暴風雨が嘘のように朝から快晴であった。蓮華温泉ロッジから見える小蓮華岳の山頂は雪で真っ白だ。白馬大池では初雪程度の積雪と予想されたので、白馬大池(2380m、蓮華温泉からの標高差905m)まで登ることにした。AM6時に出発。
 植生はカラマツやシラビソが多く、天狗の庭を過ぎて高度が上がるにつれてカラマツは黄葉してくる。枝が垂れ下がったカラマツの老木も見られる。天狗の庭(2093m)を越えてしばらくすると、登山道に雪が見え始めた。白馬大池に近づくにつれて雪は多くなったが、「庭の雪」程度だ。途中で幅30cm程度の崖の道をトラバースするところに雪が積もっていて、一瞬怖く感じたが、雪はやわらかくすべることは無かった。山側の草を掴んで渡りきった。 白馬大池にでると、一面の銀世界だった。積雪は10cm程度と思われる。

写真:白馬大池(AM9時過ぎ)(鈴木浩さん撮影)

 白馬大池にあった小屋は閉鎖されていて入れない。凍った屋根の雪が溶け出して、大きな音を立てて滑り落ちている。冠雪した山々の美しさに思わず声を上げてしまった。この数日は雪女として表現されている雪の怖さと美しさを身近に感じた日々であった。

写真:白馬大池2(バックは小蓮華岳)、樹氷も見える。(鈴木浩さん撮影)

 登りはゆっくり登ったので、3時間強(蓮華温泉ロッジ標準時間2時間50分)費やしてしまった。下山は標準の速度で、約2時間弱(標準時間2時間)で下りた。登山道の雪も大方消えていて歩きやすくなっていた。途中天狗の庭で20分ほど小休止。少し開けた斜面に立派な庭があった。天狗が作ったに違いないと思うほど形のよい樹と石がバランスよく並んでいる。振り返ると真っ白く冠雪した小蓮華岳(2769m)や三国境(2751m)が目に飛び込んできた。

写真:冠雪した小蓮華岳と三国境(天狗の庭から撮影)(鈴木浩さん撮影)

 12時過ぎに蓮華温泉に帰着した。小屋前から見ると、朝日岳(2418m)はまだらに冠雪、雪蔵岳(2610m)は全面冠雪のように見える。午後1時過ぎにはそろそろ始まっている紅葉を見ながら、多くのハイキング客でにぎわう蓮華温泉を後にした。

 写真:蓮華温泉から見た朝日岳と雪蔵岳、小屋周りの紅葉(PM1時過ぎ)

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このページは、essahoiが2006年10月 9日 13:06に書いたブログ記事です。

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