2010年12月アーカイブ
3年ぶりに標高差800mレベルの登山に参加した。奥三河国定公園にある宇連山(929m)である。4年前には車を棚山高原パーキングにデポし、仏坂トンネルから登り、棚山高原パーキングに降りた。今回は公共交通機関利用だ。9時45分にJRの三河槙原駅から出発し、15時30分に三河槙原駅まで下りた。歩行時間は6時間弱で、標高差は前回よりも大きい。シャクナゲ尾根登山口から入り、744地点から頂上へ。下山は744地点、滝尾根展望台、亀石の滝分岐経由で亀石の滝へ降りた。
登りは軽快であったが、下りは亀石の滝直前の100mくらいが急降下であったためか、筋力が耐えられず、林道に後10mで降りられるところで足が言うことを聞かなくなってしまった。初めての経験であった。ザックを(6kgくらい)若い人に持ってもらったら何とか10mを降りられた。それ以降の数十分の林道ウォークはザックを担いで歩けた。やはり3年間のブランクは大きい。週毎に山を歩くぐらいの鍛錬をしないと、安心して山に行けないと悟った。
北尾根にある安山岩の岩尾根。744地点、ここで12時になってしまったので昼食(30分)
頂上へ13時12分着。三ツ瀬明神山がはっきりと見える。
予定が遅れているので、計画変更し滝尾根を下ることにする。13時20分に下山開始。
滝尾根展望台(標高約400m)を14時25分に通過
今日は午前中に所用があったために、午後になってオアシスの森から相生山緑地へと歩く。散策の小道周りでクチナシの実がオレンジ色に実っている。そういえば夏には白い花が咲いていたなと思い出した。この実を乾燥させると黄色い色素がとれ、キントンやタクアン漬に利用されるらしい。そんなことを考えながら歩くのも楽しい。カクレミノの実が黒く熟している。7月には蕾を見かけたことを思い出した。森にはカクレミノの木は多いがすべてに実がついているわけでもない。カクレミノの木が多いのはこの実がまき散らされて発芽するためだろう。
相生山緑地に行くと一本のサザンカの大木が一杯に花をつけていた。昔、ここらあたりに住んでいた人が植えたのが伐られずに大木に育ったのだろう。植えた人の家はもう無く、雑木林に変わってしまっている。
今日は澄み切った空だが、気温は昨日と打って変わって暖かい。最近の気温の上下は1日単位で変わる。今日は数日ぶりにオアシスの森から相生山緑地を歩いた。今はコナラの落葉が最終段階だ。地面はカラフルな落ち葉で埋まっている。
トンボ池にくると野鳥が飛びまわっている。ジョウビタキのオス、エナガ、シジュウカラたちだ。良く見ると近くに赤い実が大量に実った木がある。クロガネモチだ。ソヨゴやアオハダの実が不作なだけに、鳥たちには貴重な食料だ。ジョウビタキは今まで1、2度見かけたが今日はピンボケながら年末では初めて撮れた。
今年は昨年はたくさん見られたアオハダの赤い実がまったく見られない。見晴らしの丘からトンボ池に下りてゆく道の左右に、アオハダの雌株と雄株があり、昨年の今頃は赤い実が一杯実っていた。実るのは隔年毎という説もある。今年は実らない年なのかもしれない。ソヨゴも今年は実をほとんど見かけない。下の写真はやっと見つけた実であるが、数個しか実っていない。
想像するに、今年の夏の酷暑と少雨が関係しているのでないか?木が栄養を蓄積できず、今年の結実をやめたのではないか?樹木は大変に知的な生物ということを聞いたことがある。木が実をつけるのをやめたに違いない。来年には美しい赤い実をたくさん見たいものだ。
やっと見つけたソヨゴの赤い実