ロボット兵器

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 先日(7月10日)、NHKスペシャルで「軍事転用の戦慄 ロボット」が放映された。NHKならではの貴重な映像がたくさんあり、非常に興味深かった。
 この番組を見て、十数年前に(日経?)サイエンス誌で特集していた「未来の戦争」の記事を思い出した。そこでは21世紀の戦争として、冷戦時代とは異なりテロリズムとの戦争を想定していた。冷戦時代のような大型兵器は役に立たず、情報通信ネットワークで連携した小型兵器が主体の戦争になると解説してあった。米国国防省はその予測の下に長期的に開発を進めてきたのであろう。そのような兵器の1例が今回NHKが取り上げていた無人偵察・攻撃機である「プレデター」と思われる。プレデターには監視カメラとミサイルが装備されており、遠隔地にいる操縦者が通信衛星を介して操縦し、戦場を監視しミサイルを発射する。監視カメラが捕らえた特定の物体を自動追尾する自律機能も持っている。遠隔操縦を基本とするが、自律機能を持っているからロボットと言えるだろう。
 今回の映像にはテロリストがプレデターから発射されたミサイルで殺される場面があった(写真:NHKテレビから引用させていただいた)。「ロボットが人を殺している」というセンセーショナルな表現のナレーションがつけられていた。欧米人はロボットを悪魔として見るイメージを持っているといわれている。まさにそのイメージに近いもの(注1)を作り始めてしまった。


 注1:ミサイル発射の判断はロボットではなく人間がしているから、真の意味では兵隊ロボットではないとも言える。

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このページは、essahoiが2006年8月 3日 21:57に書いたブログ記事です。

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