LWR(Light -weight robot、軽量ロボットアーム)の開発戦略

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 LWRは従来型の産業用ロボットを導入してもペイできない分野で使うことを目標とした。つまり、生産の立ち上げがより短時間で行えるようにして、生産のタイミングを逃さず、少量生産でもペイできるロボットにする。周辺設備を極力少なくして、設備にお金をかけなくて済むようなロボットにする。そのためには、ロボットは従来型よりも多少は高価であっても良い。
 この分野で需要が出てくれば、LWRの生産量が増えて価格も下がり、次には量産ラインでも使えるようになるという開発戦略ではないか?
 一方、関節トルクセンサーではなく、手先に力-トルクセンサを装着した(ファナックが商品化したような)ロボットで同様な効果が得られるならば、こちらの方がロボットの価格は安いだろうから、LWRが勝てるとは限らない。
 LWRが勝てるとすれば、インピーダンス制御による接触作業が数倍の高速でできるとか、ロボットを関節単位で手で動かせるという能力が生産の立ち上げの短時間化に効果的であるとか、作業者とロボットが作業領域を共有・協調して作業できるとか、であろうか?


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このページは、essahoiが2008年8月24日 12:04に書いたブログ記事です。

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