驚いたことに、Googleのロボット・チームのリーダであり、さらにFoxconnとGoogleの共同開発の推進者の、肝心のRubin氏が、2014年10月にGoogleを辞めてしまった。シリコンバレーであたらしい仕事(ハードウェアの開発も含む)を立ち上げるインキュベーターの役割をしたいらしい。
Googleのロボットチームの次のリーダはカーネギーメロン大学のKuffner教授で、ロボット運動学の分野での専門家であり、Googleのロボットプロジェクトは問題ないと思われる。(追記、注1参照)
そこで、Foxconnとの共同開発の仕事は、Rubin氏が新しくインキュベータとしての仕事としてやるようだ(出典:The Wall Streat Journal 2015 ,April 6 "Android Creator Andy Rubin Launching Playground Global")。
Foxconn以外にもGoogleやHP(ヒューレット・パッカード)その他の会社も新しい組織への出資者となる。
これは、私(このWebページの編集者)の意見になるが、Rubin氏は新しい仕事「賢く安全なロボットの開発」を機動力ある小さな組織で、クラウドなどの技術を取り入れて、ロボットオペレーティングシステム(ROS)、ロボットハードウェアも含めて速く立ち上げたいのだと思う。バックには、このような産業用ロボットの必要に迫られているFoxconnという巨大ユーザがいる。完成品はFoxconnが大量に使う(30万台のオーダ)し、成功すればユーザはFoxconnに限らない。HPはグローバルに製品を販売することになる(Rubin氏の言葉)。
技術者のRubin氏は21世紀でまたとない技術開発のチャンスに取り組めると考えているのだと思う。
注1:2016.01 Kuffner氏はその後、2016年1月にシリコンバレーに設立された"トヨタリサーチインスティテュートInc."に転籍してしまった。代わりにノキア出身のハンス・ピータ・ブロンドモ氏がロボット部門のリーダとして雇われた。
注2:2017.06.13 アンディ・ルービンの野心はロボットでなく、次世代スマホであった。Essential Products会社を立ち上げて 、オープンプラットフォームの開発と配布を通して、これからオンラインに繋がろうとしている数十億台の電話、時計、電球、オーヴントースターを動かそうとしている。
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