先日(2007年6月)、NHKテレビでシルクロード(キルギス、ウズベクスタン)の現在を報道していた。かってのシルクロードは現在では長大な自動車道に変わり、大量の日用品がトラックに満載されて中国から送られてくる。それを国境で目的地別に積み替える作業をしている現地人(ウズベクスタン人?)が話していた言葉が大変に印象的であった。つまり、「ソビエト時代の方が(国が生活を保障してくれたので)良かった。いまは自分で仕事を探さなければ生きてゆけないから大変だ。」というのである。ソビエトの崩壊は官僚が腐敗政治をしたというよりも、庶民の生活を国が保障したために国家財政が耐え切れずに起こったのだということが実感できた。つまり、国民が国に頼り働かなくなったことが原因だった。日本の将来も国民が希望を持って働ける環境を国民自身が国に頼ることなく作ってゆけるかにかかっていると思う。
2007年6月アーカイブ
IPCCは人間活動が地球温暖化に影響していると認め、2007年G8サミットではG8参加政府が2050年までに温暖化ガス半減させることに協力してゆくことになった。しかし、ニューズウィーク日本語版5.23号で特集しているように、”温暖化は悪いことばかりではない、例えば恵みの雨が増える地域もある”などという情報が早くも報道されている。このように、温暖化の停止はG8が期待しているようには進みそうもない。そうなると、今後10-20年程度のスパンでは灼熱の夏を覚悟しなくてはならないだろう。われわれ個人でできる緊急避難の方策は何か?お金はかかるが、断熱住宅に住むこともその一つであろう。今後注目されることになるかもしれない。断熱住宅は本来冬の寒さを防ぐのが目的であったが、今後は寒さばかりでなく、暑さからの避難のために使われるのではないか?多数台のエヤコンをフル回転で運転し、その結果Co2の発生をさらに増やしてしまうやり方から、1台程度のエヤコンで家中が涼しくできるような断熱住宅に変えてゆかねばならないだろう。現在でも性能の良い断熱住宅が販売されているが、大変に高価である。ハウスメーカには是非に低価格化の研究をお願いしたいと思う。