先日(2007年6月)、NHKテレビでシルクロード(キルギス、ウズベクスタン)の現在を報道していた。かってのシルクロードは現在では長大な自動車道に変わり、大量の日用品がトラックに満載されて中国から送られてくる。それを国境で目的地別に積み替える作業をしている現地人(ウズベクスタン人?)が話していた言葉が大変に印象的であった。つまり、「ソビエト時代の方が(国が生活を保障してくれたので)良かった。いまは自分で仕事を探さなければ生きてゆけないから大変だ。」というのである。ソビエトの崩壊は官僚が腐敗政治をしたというよりも、庶民の生活を国が保障したために国家財政が耐え切れずに起こったのだということが実感できた。つまり、国民が国に頼り働かなくなったことが原因だった。日本の将来も国民が希望を持って働ける環境を国民自身が国に頼ることなく作ってゆけるかにかかっていると思う。
コメントする