今、人類にとって一番重要度の高い技術目標は、人類の生存に必要十分な太陽光と大気温度を維持することである。これに失敗すると人類は破滅に近い打撃を得ることになるだろう。
最近の研究では、人類が今まで排出したCo2(1000年間は滞留し続ける)だけで大気温度は今後数度上昇することは避けらないらしい。放っておけば後数年で北極の氷山は夏には消滅するし、グリーンランドの氷河も数十年以内に溶け去ってしまうだろう。数メートルの海面上昇や旱魃による砂漠化、暴風雨による大洪水などが今後どんどん地球を襲ってくることを覚悟しなければいけない。
再生可能なエネルギー(太陽エネルギー)のみで人類の必要エネルギーをまかなえるように政治の世界も巻き込んで人類は動き出したが、それだけでは(それだけも実現できそうにもないが)とてもだめだということがわかってきた、
むしろ積極的に大気に太陽光反射層を作って地球を冷やすことを考えないといけないレベルらしい(Newsweek 日本語版2009.7.15)。過去のピナツボ火山の大噴火で地球が一時的に寒冷化した経験から人為的に火山ガスの主成分であるSo2を大気中に散布することで地球の温暖化を止めるというわけである。これは意外に少ない予算で副作用も少なくできる可能性があるという。
人類はすでに地球をそこまで追い詰めているのだという認識を持って行動することが21世紀には必要になる。今、日本人も含めて人間はトンチンカンなことをやっているのかもしれない。
2009年7月アーカイブ
一ヶ月後に衆議院の総選挙が決まった。今回は、いよいよ自民党が下野する可能性が高いということで緊迫した雰囲気になっている。というのも、最近の東京都議会の選挙でもその他の地方の首長や議員の選挙でも自民党が民主党にすべて負けているからである。しかし、政権政党が民主党に変われば日本がよくなると言うわけでもあるまい。
今日のサンデープロジェクトを観ていたら、与謝野さん(自民)、藤井さん(民主)の話はさすがに聞くに堪えるものであったが、その他の議員の発言は総じて小学校の学級委員会のように、互いが言いたいことを人にお構いなくしゃべり続けるだけで、議論の中で問題点と対策を明らかにしてゆくという生産的な討議ができていない。
こんな状態だから官僚は議員に政治を任せられないと思うのではないか?議員のレベルを高くしない限り、官僚主導の政治はなくならないと感じる。
もう国民はレベルの低い政治家に期待するのはやめたい方がよい。結局は国民一人ひとりが日本をよくする方法を考え、主張し議論し実行してゆくしかない。
選挙に当たっては、立候補者をよく吟味し、自民党であろうと民主党であろうとレベルの低い候補者はどんどん落とさなければならない。それが選挙民の責任である。政党より立候補者の実力、人間性で選びたいほどだ。