自民党は戦争直後から2年前まで60年以上保持してきた政治資金も政治権力も失った。自民党員は野党の悲哀に耐え切れず、国が領土を失い、国家間競争の機会を失おうと意に介さず、政策協議を拒否し、権力奪還のための闘争に汲々としている。自民党議員のテレビ討論発言などを見ているとその魂胆が見え見えである。自分はだませても国民はだませない。
日本経団連の米倉弘昌会長が自民党の谷垣禎一総裁に対し、「今のままなら(国会議員は)給料泥棒」と苦言を呈したことに溜飲が下がる思いがしたのは私だけではあるまい。自民党は民主党の不手際をあげつらうが、出生率をここまで落とし、巨額の借金をつくり、国を破綻の崖っぷちまで引っ張ってきた責任をどう取るのか?いままで改善する機会はたくさんあったのに根本的対策を打てずに来た。ここで政権を再びとったとしても、これらの問題を解決できる能力が自民党にあるとは到底思えない。やはり、ここはプレイヤーを変えるのが多くの国民の願望である。
それにしても今の谷垣総裁には党首としての器量も資格もない。党内の反乱を恐れて、国民には到底理解できない党内論理を強弁するのが精一杯の党首である。政治家として名を残したいのなら、身を挺して自民党党内を抑えて熟議の国会を実現させる根性を見せよ。
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