菅首相の不信任決議がきわどいところで否決された。裏の事情は良くわからないが、小沢、鳩山両氏の生き残り戦略がこのような結果を生んだのではないか?不信任案が可決されれば、小沢氏も鳩山氏も党員資格を剥奪され、自民党にも相手にされない小党になる。両氏はそれを避けて存在感を維持できたと思って、ほくそ笑んでいるのかもしれない。しかし、国民は両氏の影響力が失われてきていることを実感した。
一番ほっとしているのは、両氏のグループに属する議員の面々であろう。両氏の行動に大儀がないことを一番わかっているのは彼らに違いない。これからは小沢、鳩山の両氏はその存在感が急激に薄れてしてゆくだろう。この議員グループにも新しいリーダが現れてまともな政策集団に育ってゆくことが望まれる。
菅首相は大変な時期に失敗も成功も経験し、成長していると感じる。自民党は菅首相を政権にへばりついているというが、彼の過去の経歴、実績、信念などを振り返れば、そんなつまらない人間ではないことはすぐにわかる。小沢、鳩山と同列にしては菅さんがかわいそうだ。志ははるかに高く、まともである。
事態は急変したが、これからの菅さんの仕事は大震災からの復興を軌道に乗せることと、次世代の政治家にバトンを渡すことだ。古い自民党の政策はこれから日本が立ち上がるには適さない。21世紀に日本を輝かすには新しい酒と皮袋がいる。志の高い人材が誰であるか、今回の試練を通じてわかってきたはずだ。
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