2007年1月アーカイブ

 所用で名古屋駅に出かけたので、久しぶりにビッグカメラを覗いてみた。
 一番華やかな展示があるのはやはりフラットテレビのフロアだ。確かに、ハイビジョン仕様の液晶テレビの映像では画像解像度は高くそれなりにきれいだ(特にブラビアがきれい)とは思ったが、CRTテレビで感じられる実世界の自然な感じがない。何故だろうか?何か華やかに作りこまれた絵のような感じで、実世界の見えとのひらきが大きすぎる。人為的な画像処理を受像機側でやりすぎているせいか?それとも(デジタル放送の場合)放送局側で映像データ圧縮をやりすぎているせいなのか(注1)?モニタのハードウェアの画質が悪いのか?期待すべきハードウェアがSEDなのか有機ELなのか、どれも実物を見たことが無いので解らないが、少なくとも現在のCRTレベルまでは映像品質を上げてもらいたいものだ。まだまだ改善項目が多い。

 注1:現在のアナログハイビジョンをCRT方式のハイビジョン画面で見ると、人の顔の皮膚などの質感がのっぺりしている。ハイビジョンでないアナログ地上波放送の人の顔の質感のほうが実物に近いと感じている。映像信号のデジタル化の際に行われるデータ圧縮で質感が欠落してしまったに違いない。テレビ放送のデジタル化は時代の趨勢と考えると、当分の間、人類は実物とは異なった加工された映像で満足するしかないようだ。

 いよいよ2010年も近くなり、3年後には地上アナログ放送が廃止される。それに先駆けて今年後半にはアナログハイビジョン放送が廃止される。いよいよテレビを買い換える時期が近づいてきた。現状の商品で一番高品質な映像は(トリニトロン)ブラウン管テレビで衛星ハイビジョンを見る場合だと思う。
 しかし、現在市販されている液晶やプラズマ方式のフラットテレビでデジタルハイビジョンを見る場合、同等の高品質映像を見ることは原理的に不可能だろう。次善の画質で我慢しなくてはならない。

 ブラウン管テレビと同等の映像品質が可能なSED方式フラットテレビテレビの発売を期待していたのだが、これがなかなか実現されない。基本特許をもつ米国の会社との契約上の問題で発売が遅れるとの新聞情報がある。製造上の問題、コスト上の問題など発売までの壁は多いようだが、何とかならないのだろうか?いよいよ待ちきれずに低品質な現状のフラットテレビを買うことになってしまうのか?一度買えば10年以上は使い続けることになる。SEDを持ち続けていた消費者は多いと思うが残念なことだ

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