2009年11月アーカイブ
今年もまたモズが姿を見せてくれた。いよいよ冬が来たな。一方、今年はメジロの姿をまだ見かけない。先日、台風に直撃されたことが関係しているのだろうか?柿の実がそろそろ熟れてくるので、早く来ないとヒヨドリに全部食べられてしまうよ。
オアシスの森で紅葉し始めるトップバッターはハゼノキだ。緑の葉の中で映えて美しい。
名古屋女子大の天白区校には紅葉する樹木がたくさん植えられており、道路側からでも目を楽しませてくれる。今年もきれいに紅葉している。この赤い葉は何だろう。ハゼノキの仲間か?この葉の奥に見える木(右上に黄色いみかんのような実がなっている)はカリンである。今年は天候の関係で桜の紅葉は昨年より見劣りするようだ。
黄色の花はツワブキ、キク科ツワブキ属。同じく生垣に多数本植えてある。常緑多年草。花期はちょうど今頃で、10-12月。
今日は森の谷筋に入ってみた。
まずカクレミノの幼木を見つけた。ウコギ科カクレミノ属。常緑高木。ヤツデの仲間だ。幼木の葉には深い切れ込みがあり、その形が昔のわらで編んだ蓑(ミノ)の形に似ているのでこの名がついたらしい。大木に育つと切れ込みは少なくなり、同じ木の葉とは思えない形になる。葉厚も薄くなり、黄葉、紅葉、落葉する葉もでてくる。
カクレミノを撮っているとカタカタと聞きなれた音がするので、よく見るとコゲラだ。赤松の幹に穴を開けているようだ。この秋では始めて見かけた。いらっしゃい。
アオハダの大木だ。モチノキ科モチノキ属。落葉高木で樹皮を引っかくと青い肌が出てくるのでこの名がある。アオハダやモチノキなどモチノキ科モチノキ属には樹皮からとりもちが採れる。昔はとりもちを木の枝に塗っておいて小鳥を捕まえたりした。落葉し赤い実がつくはずであるが、まだついていない。
相生山緑地に入るとへら型の木の葉で、赤い実をつけたピラカンサスがあった。バラ科トキワサンザシ属。長い棘を樹皮に持つ。別名として、トキワサンザシ、タチバナモドキなどがある。野鳥のウソが好むと聞いたことがあるが、実は弱青酸毒を持つということなので、大丈夫なのだろうか?
漠然とした目で歩いていると、いつまでたっても樹木の名がわからない。見かけは似ているがしかし種類の違う樹木が無数?にあるような気がしてくる。そこで反省し、名が分ったものを掲載してゆきたいと思う。一種のデータベースとして。
まず、ソヨゴ(モチノキ科モチノキ属)。常緑小高木~高木。最大は15mもの樹高になる。樹皮は灰褐色で滑らか、葉は互生しふちは全縁。葉がすこし波打っている。サカキが手に入らない松本市周辺では、サカキの代わりに神事に使われる。
次はサカキ(ツバキ科、サカキ属)。常緑高木。樹高は10mにもなる。樹皮は灰褐色。葉は全縁で光沢があり、互生しソヨゴのように葉がねじれていない。秋には黒い小さな実を結ぶ。神主さんが枝を使うのでよく知られている。分布地域は関東南部以西。
次はヒサカキ(ツバキ科ヒサカキ属)。常緑小高木。樹皮は灰褐色。葉は互生し、ふちには鋭いギザギザがある。春には直径5mmほどの白い花を葉脇にたくさん付ける。秋には小さな黒い実がなる。関東以北ではサカキの代わりに使われる。オアシスの森ではサカキよりもヒサカキがずっと多く見られる。
次はネズミモチ(モクセイ科イボタノキ属)。常緑小高木。葉は対生し光沢がある。6月頃に白い小さな花が房状につく。花が開花する前の綿棒の綿のような蕾がおもしろい。黒く長細い実はネズミの糞に似ているのでネズミモチの名が付いた。
次はコバノガマズミ(スイカズラ科ガマズミ属)。落葉低木で幹は叢生(そうせい)する。葉は対生し葉面は脈に毛がある。初夏には小さな白い花を密生させる。秋には赤い実がなり甘く食べられる。
次はヤマガキ(カキノキ科カキノキ属)。落葉高木で、カキの品種を作る台木として使われる。実は小さくすごく渋いらしい。オアシスの森では秋にカキの実の色が美しく映える。