2010年2月アーカイブ
今日は土曜日で晴天だ。体調も良い。平針農業センタ周辺にある緑地帯まで遠出して、野鳥を撮ることにする。APO120-400レンズを買ってから初めての遠出だ。EFS18-200レンズも持ってゆくのでリュックサックの重さ込みで4.3kgを背負って歩くことになった。土曜日というのに緑地帯の細道を歩く人は少ない。眼を凝らしながら針名神社や付近の雑木林を歩いてみたがシジュウカラとヒヨドリしか見つけられなかった。満開を迎えつつある紅梅を撮ったりしながら荒池に向かう。
荒池に着くと超望遠レンズ付きのカメラを持った熟年男性が3人ほど何かを待っている。それが、オオタカ?を待っていると分かったのはそれらしい鳥が空に現れたときだった。高速連写で鳥を追っている。小生は最近はタカなど見たこともなかったので興奮して少し撮らせていただいた。
やはりここここの自然度は高いんだなーと感心しながら、池を見ると今日は数多くの珍しい水鳥がいる。やはり大根池とは違う。池はずっと広いし周りに人も少ないので安心して食餌できるからなのだろうか?カンムリカイツブリ、カイツブリ、ヨシガモ(雄)、ヨシガモはシベリヤなどからの渡りで冬鳥、ハシビロガモ、ヒドリガモ、その他が識別できた。カンムリカイツブリはレッドデータブックで危急種に指定されているとのこと。冬鳥。貴重な鳥だ。また、複数種の10羽以上のカモが円陣を作って頭を水の中に入れて回転している。何かの儀式みたいで興味深い光景だった。何をやっているのだろうか?
追記:みんなでぐるぐる輪を作って回って、水の渦を作り、プランクトンを集めて食べるらしい。
他の3人はまだ根気よくタカの次の出現待っているが、小生は根気が続かず帰ることにする。ところが途中でタカが獲物に狙い付けて急飛翔する肩がいかった鳥影が空をよぎった。飛翔の方向は荒池方向である。あまりに急でカメラを用意することができなかった。残念。次回にまた来よう。
しかし、帰り道の農地でトラツグミに出会うことができた。成鳥を真近で見るのは初めてでまたまた興奮した。
今日の遠出の撮影散策の成果に満足しながら岐路を行くと大堤池にでた。ここで一羽のコブハクチョウが葦に隠れて食事していた。どうもここに住み着いているのではないか?6年前に荒池で泳いでいたハクチョウと同じ個体のような気がする。コブハクチョウは日本に渡りをする鳥ではなく、動物園かどこかで飼われていたものが逃げ出したものが各地に定住しているらしい。
うす曇。天白公園の北の山で鳥を探すがいない。いつもの散策コースを大根池の西の山から公園の広場の西側に下りてゆくと、野鳥の団体さんが、鳥を見つけられなくてがっかりしている小生を元気付けるかのように、集まってくれた。最初にコゲラ、次にメジロ、シジュウカラ、そのうちにシロハラやツグミまでが集まってきた。メジロやシジュウカラは木の枝を歩き回って虫を探している。シロハラは落ち葉をひっくり返して虫を探している。ツグミは辺りの様子を警戒しながら時おり地面を突っついている。団体だとタカなどの攻撃から逃れやすく、何かと安心なのだろう。何時もよりも近づいても逃げずにいてくれる。おかげでアップが撮りにくいメジロとシジュウカラのアップ写真が撮れた。写真のできはいまいちだ。シャープさに欠ける。シャッター速度を1/800と早くしてしまったので、絞りが開放になってしまった。次回は1/400から1/200位にしてみたいと思う。
天白公園近くの土原1の山林で宅地開発が進んでいる。森が消えて名古屋市内が山の上から広く見通せるようになってしまった。この近辺の在来からの住人にとっては住宅が建設され人口が増えることは悪いことばかりではない。生活に便利な店舗が増えるだろうし、にぎやかになる。しかし、一方で自然は消え生物的環境(空気汚染、温暖化、生物多様性)は悪化する。人々がどちらを選ぶかで将来が決まる。今年の10月にCOP10を開催する名古屋市でさえこんな状況である。このような宅地開発を見るに付け、2020年(残り10年!)までに1990年比で25%の温室効果ガスを削減するという日本の約束(中期目標)は達成が怪しい。一体どのような道筋で達成しようとしているのか?具体的に何の行動も起こしていないように見える。鳩山首相は口だけの首相か?
今日は本当にびっくりした。午前十時ごろ、相生山口の西にある広場の草むらで大きなタヌキ(ネコ目、イヌ科、タヌキ属)が悠然と毛づくろいしたり、ゆっくり歩いたりしていた。カメラを組み立てて写真を撮るとゆっくり森に姿を消した。数年間この森を昼間に歩いているが、ため糞は見たことはあるが今までタヌキ自身に出会ったことはなかった。タヌキは夜行性のはずであるが?先日、朝日新聞に天白区のタヌキの間で皮膚病の疥癬病がはやっているとの記事があった(注1)。皮膚病が痒くて森から外に出てきたのかもしれない。そうだとしたらかわいそうな話だ。写真を見たところでは、不鮮明で分かりにくいが、横腹の毛が少ないような気もする。一方、こんな大きなタヌキを養える相生山の森の豊かさを是非守らなければという思いを強く持った。
注1:雑木林が開発によって破壊されて食料が少なくなり、下水道などを通って民家のごみをあさりに来ているうちに、複数のタヌキどうしが接触し、皮膚病が蔓延したという仮説が載っていた。
その後、竹林の道路で小さなタヌキが道を横切った。親子かも知れぬ。
相生山緑地とオアシスの森を歩く。昨日とは違い陽光が暖かい。相生山緑地の道路の上でキセキレイのようだが、尾羽が短い鳥(幼鳥?)が盛んに地面をついばんでいる。追っかけても逃げないので何枚か撮った。
緑地の別の場所ではジョウビタキのメスがキョロキョロしている。比較的近くから撮れたので良かった。
オアシスの森に入るとまたジョウビタキのメスに会った。オスには中々会えないのだが、最近メスに出会うことが多い。低速3連写で飛び立つまでが撮れた。高速連写にしたほうがもっと良かったと悔やまれる。
最後に、いつもの場所にいってしばらく待っていたらジョウビタキのオスが出てきてくれた。何時ものオスに違いない。ただし、遠距離でしかも近寄れない場所なので、何枚か撮ったがきれいに撮れたのはこれ一枚で他はボケている。640mmでも本格的な野鳥撮影には不足なのだろう。しかし、散歩が主目的なので三脚を持って歩くわけにも行かない。もう少し、絞りを効かせたほうが良い写真が撮れそうな気がする。次回に試してみよう。
晴れたり曇ったりの天候。風が強く寒い。オアシスの森に立ち寄ってから天白川(菅田)へ歩く。オアシスの森では白梅が静かに咲いている。ジョウビタキと出会えたが、近くに来てくれない。400mm(640mm)では大きく撮れない。トリリミングで拡大するのでどうしてもボケた絵になってしまう。
寒風にさらされながら天白川の河川敷を歩く。ヒドリガモ、セグロセキレイなどと一緒にコチドリがいた。初めて出会った鳥なのでうれしかった。セキレイより大分大きい。遠景のためトリミングで拡大するのでどうしてもボケてしまう。コチドリは黒い首輪がつながっていること、足が黄色、眼に黄色の輪があることなどで見分けられるらしい。眼に黄色の輪は確認できないが多分コチドリだろう。
今日は気温は低いが、風はなく、日差しが暖かい。鳥が姿を見せそうな日和だ。相生山緑地に行く。早速、いつもの場所にシロハラがいた。今日は機嫌が良いらしく、大サービスでいつもは草陰に姿を隠してしまうのに今日は近くの小枝に留まり全身を見せてくれた。
シジュウカラはよくお目にかかるが、なかなかピントがあった写真が撮れない。近づくと逃げるし、チョコチョコと動き回ってじっとしていてくれない。ツグミは今年は良く見かける。
モズも良く見かける。これはメスだ。目に黒いラインがない。
ジョウビタキのオスだ(スズメ目ツグミ科)。最近良く見かけるがなかなかカメラに収まらなかった。今日は何とか収まってくれたが、近づけないのでアップでは撮れなかった。きれいな鳥だ。何とかアップで撮りたいものだ。
今日は短時間で多くの種類に出会えた。今日のような天候が鳥には快適なのだろう。やはり姿を見せる天候と隠れて出てこない天候とがある。