ある程度の生産量が保証されるならば、汎用ロボットを使った組み立てラインは人間による組み立てラインよりも多くの利潤を生むことができる。このような分野では汎用ロボットの競争相手は人間ではない。むしろ、汎用ロボットを使わない専用組み立て機械が競争相手であろう。たとえば、電子部品のインサータ(チップマウンター)などは、汎用ロボットを使わずに、専用の組み立てモジュールとして設計されている(注1)。このような専用設備が自動車部品組み立てに対しても低価格、高速組み立てを実現できれば、手ごわい競争相手になるかもしれない。
汎用ロボットを使った設備の強みは何であろうか?やはり、生産変動へ対応するフレキシビリティであろうか。今後、汎用ロボットを使った組み立てラインがどのように進化してゆくか、大変に興味深い。
注1:ロボット工業会はインサータをロボットとして分類している。
写真:日立ハイテク製の高速チップマウンター
(日立ハイテク社のホームページから引用)
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