しかし、当面は現在の利用可能な技術を使ってコンピュータ化できるところを徹底的にコンピュータ化してゆくことになる。ロボット工業会が中心になって開発したORiN(Open Robot/Resource interface for the Network)システムもその一つであろう。ORiNは一種のインターフェースと思われる。複数メーカ製のロボット、センサ、加工機、PLCなどが混在した大規模、複雑な生産ラインのプログラミング、デバッギング、モニタリングを、統一したプログラミング環境下で行おうとするものであろう。ラインのライフサイクルにわたって、既有の設備やプログラムを再利用して、ラインの短期立ち上げ(=生産準備期間の短縮)も可能になる。 ORiNと3次元CGを利用したロボット/生産ライン・シミュレータなどと組み合わせれば、新設設備の準備期間の時間短縮にも効果がありそうだ。
ORiNはあくまでも設備指向プログラミングのシステムであり、プログラミングの全自動化を目指したものではないことはもちろんである。
図:ORiNの考え方(デンソーテクニカルレビューV0l.10 No.1 2005から引用させていただきました) ORiNとは「FA機器を対象にしたソフトウェアインターフェース技術」であり、ロボットやPLCなどの機器を抽象化し統一的・透過的なアクセス手段を与える。ネットワークに接続されたWindows PC上で動作する。
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