筑波大学の山海教授のグループが開発したロボットスーツが話題を呼んでいる。この度、大和ハウスが量産を引き受けることになったそうである。住宅での介護用機器として期待しているのであろう。確かに、最近発表されているロボット技術・製品の中では一番そのコンセプトに説得力があるような気がする。今後の技術開発で得られる性能向上を考えると夢が広がってくる。
テレビで山海教授が話しておられる内容を聞いた範囲でしか私はこのロボットスーツの制御方式を理解していないが、なかなか興味深い。要するに、筋電信号処理と二足歩行ロボット技術とを巧みに融合させたものだろうか?制御の不完全な部分はスーツを着ているのが人間だからうまく調整補完してくれる。人の知能と機械系を融合させたシステムであり、現状では一番賢い知能ロボットの実現方法といえよう。それにしても、筋電を使ってこれほどまでにスムースな動きが出来るものかと感心した。大いに期待したい。
TVなどの報道だけではどの程度の性能を持ち、スーツを着る人間がどの程度訓練しなければならないのかが詳しくはわからない。人を抱き上げて移動する場合を想定すると、機械系が破壊したり制御が出来なくなった時、運ばれている人間の安全、更にはスーツを着ている人間の安全保証も気になるところである。
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