硫黄島からの手紙

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 クリント・イーストウッド監督(ワーナー・ブラザーズ映画、ドリームワークス・ピクチャーズ)の「硫黄島からの手紙」を観てきた。戦争を戦った日本人個人の心に視点を置いた映画であり、素直に描かれているという印象だ。2万人以上の日本兵が死んだ戦い自体のスケール、緊張感、残酷さの描写は、とても描ききれてはいないと思ったが、そこにこの映画の視点はない。米国留学経験があり個人的に米国に愛着と尊敬を持っていた栗林中将がその米国との殺し合いの先頭に立たなければならなくなる。何故こんなことになってしまったのか?それを考えさせられる映画だった。
 観ていて強く感じたのは、現在でも国民の一人ひとりがよほど注意していないと再び同じことが繰り返されるに違いないということ。日頃の自分自身の言動にも注意し、マスコミ人、企業人、政治家の言動によほど注意して批判してゆかないと、世の中というものがまた個人をそのような残酷な流れの中に巻き込んで行く。

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このページは、essahoiが2007年2月21日 10:48に書いたブログ記事です。

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