今日の朝日新聞の夕刊によると、行政刷新会議の事業仕分けで文部科学省の「次世代スーパーコンピュータの開発」270億円に対して予算の削減を求めたらしい。日本の将来の科学技術は大丈夫か?
米国でも宇宙関係の費用が削減されたりしている。中止ではなく、削減の検討を求めるのだから、当然といえるのかもしれない。無駄な費用があるならば、再考察は当然求めたい。しかし、今の日本に唯一、競争力として残っているのは科学技術の「研究開発力」である。これなくして希望ある日本の将来設計はできないと思う。スーパーコンピュータは地球シミュレータだけではなく、それよりもむしろ競争力の源泉となる材料設計などに必須のものだけに、くれぐれも慎重にやってほしい。
事業仕分けの委員の分析は当を得ている。下手な開発目標設定をして莫大な予算を投入した結果、誰も使わないような機械を作ってしまう可能性はある。コンピュータの専門家の中にも開発に批判的な人が少なからずいることは注目されなくてはならない。
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