日本の破綻を座して待つのか
国際社会の日本に対する見方(元欧州復興開発銀行総裁ジャッく・アタリ氏)は、興味深い。
日本は改革ができなければ5年以内に破綻する可能性が高い。その可能性が広く認識されると2年以内に破綻が来ると予測している。これは歴史の教えるところだといっている。
日本は国民の貯蓄だけではやがて公的債務をまかないきれなくなる。海外からの資本投資を促すには金利が上がらねばならない。金利が上がれば日本の借金体質は維持できなくなり、破綻する。やるべきは借金体質を一刻も早くなくすことである。このためには、政府の歳出を年率10%台のカットが必要だし、消費税を上げないといけない。
やるべきことがこんなに明白なのに国民が選んだ政治家は、支出の削減も、消費税の増税も10年以上も議論ばかりしていて、何もやらない。なぜか解らない。
やはり国民が能天気で危機意識が無さ過ぎるためではないのか?
マスコミもまったく手ぬるい。危機感の薄い政治家の尻をたたくキャンペーンをもっと展開すべきだ。今が破綻を免れる最後の機会であることを国民に認識させるべきだ。
今必要なのは実行できる指導者である。菅首相は現実家だと聞いている。だから与謝野さんを招いた。私は竹中元総務大臣にも協力を仰ぐべきだと思う。そのくらい、事態は待ったなしである。自民党も与党の時代に今日の借金体質を作ってしまった責任がある。協力してやることができなければ、菅、谷垣、山口、福島の諸氏は日本を破壊した無能な政治家として歴史に刻まれると思う。
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