今回初めてインターネット(BROBA)で映画を観た。
作品は「マレーナ」(モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・スルファーロ主演、2000年にイタリヤとアメリカが共同制作、上映時間は1時間30分)。イタリヤの小さな港町が舞台で、第2次世界大戦の開戦から敗戦までの混乱した時代を描いている。戦争に夫を取られた美しい人妻と思春期の男の子との話であった。モニカ・ベルッチの魅惑的な肢体が売りとなっているが、素朴な心打たれる作品である。
注目すべきはこのような比較的新しい、話題の映画(アマゾンでDVDが3000円で売られている)がインターネットで観られるようになったことだ。会員は無料だ。BROBAのユーザがそれだけ増えたということであろう。時代は確実に進展している。
つぎに、画質について触れてみる。
最初は通信速度500kbpsで全画面表示(XGA:1024x768ピクセル)で観た。全般的に言えば、鑑賞に耐える品質であろう。動きの少ない大部分のシーンは(すこし画面が暗いが)十分きれいであったし、映像の途切れもまったく無かった。しかし、・・・
「逃げ惑う群衆の中を少年が自転車で走りぬける」というような背景も対象も速く変化する画面では、ブロックのイズが急に現れ、画質が一挙に劣化した。劣化の度合いはひどく、映画への没頭を邪魔するレベルだ。
そこで、通信速度を1.5Mbpsにあげてみた(注1)ところ、上述した画質の悪化はほとんど気にならなくなった(わずかにブロックノイズは出る)。フイルム映写でもこのようなシーンでの画質は低下するから、このくらいはやむをえないだろう。一方、画面の暗さ、コントラクトに低さなどはまだまだ改善が必要である。私は照明を消し部屋を暗くして鑑賞した。 結論としては、まだ改善の余地はあるが通信速度が1.5Mbps以上得られれば映画鑑賞できるレベルになっているといえる。
注1:500kbpsの場合は@nifty経由で見られたが、1.5Mbpsで観るにはBROBAに直接接続する必要があった。
追伸:当方の通信環境は下記のとおりである。
NTT西日本 Bフレッツ100
通信速度(下り)の実測値約3Mbps以上
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