下りの通信速度は、FTTHといえどもプロバイダーや接続時間帯によって大きく変わり、常時2から3Mbps以上を得るにはNTTやプロバイダーと常に交渉する必要がある。一方、上りの通信速度についてはどうであろうか?これもなかなか厳しいのである。FTTHはADSLとは違い、上りと下りの速度は同じという契約になっている(注1)。ところが、実際に速度を測定してみると、上り速度は下り速度より常に低い。
日曜日の午後9時ごろでは下りが1.5Mbpsの時に上りは300Kbpsから900Kbpsしかでない。これはBROBAも@Niftyも同様であった。速い通信速度が得られる昼間帯に、月曜日の午後1時20分にBRNスピードテストでBROBAについて計測してみた。下り速度約が20Mbpsでているときに上り速度は約2Mbpsであった。明らかに上りの速度は抑えてあり、契約違反である。
Webサーバを運営しているユーザの場合、映像ファイル(Mpeg4相当)を載せていると、500Kbps-1Mbps程度の上り通信速度は欲しくなるが、なかなかこの速度が出ない。Webサーバを観てくれるコミュニティの仲間から、「映像が途切れるよ」とクレームがつくことがしばしばである。
一部の家電メーカはホームサーバの機能として「TVの録画ファイルをインターネットで配信し、外出先で観る」をPRしているが、この程度の通信速度では画質が悪くかつ途切れ途切れの映像しか期待できないことは明らかである。
(注1)niftyのBフレッツのPR文章では下記のような表現が使われている。
(http://www.nifty.com/setsuzoku/bflets/index.htm)
「Bフレッツ ここがおすすめ
上り下り最大100Mの超高速光ファイバーで、動画などの大容量データもラクラクやりとり!」
このような表現にもかかわらず、実際には上りを2Mbps程度に制限しているのは、一部のユーザによる違法ファイルの大量アップロードを制限するためか? もしそうなら、「上り下り最大100M」とういう表現はやめて、上りは最大3Mbpsというように明記すべきである。
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