ＦＴＴＨで下り通信速度はどのくらいでるか

スピードテストでは、自宅から計測サイトまでに介在する回線やサーバの総合速度が計測される。
　自宅からはまずＮＴＴ西日本の地域ＩＰ網に入る。私の場合は愛知県内のＩＰ網となる。次にＢＲＯＢＡまでの専用回線に入るためにＮＴＴの回線切り替え用サーバを通過する。次にＢＲＯＢＡ専用の回線に入る。最後にＢＲＯＢＡからインターネット用回線を通って計測サイトに入る。

　愛知県内のＩＰ網の通信速度は独立に計測できる（注３）。　結論から言うと愛知県内のＩＰ網は非常に速い。土曜日１６時ごろで３６Ｍｂｐｓ、２０時ごろで２０Ｍｂｐｓでている。しかし、同時刻でのブロードバンドスピードテスト（注１の３）参照）の結果はそれぞれ７Ｍｂｐｓ、８００Ｋｂｐｓと遅い。つまり、地域ＩＰ網以降、すなわち、ＮＴＴの回線切り替え用サーバとそこからＢＲＯＢＡまでの専用回線とＢＲＯＢＡのサーバが混んでいるのだ。

　プロバイダによる速度の差を調べるために、日曜日の１７時００分から１７時３０分の間で、ＢＲＯＢＡと@Niftyにそれぞれ接続して速度を調べてみた。結果は下記のようであった。
　これからわかることは地域ＩＰ網の能力に比べて、ＮＴＴの回線切り替えサーバや各プロバイダの回線線能力が低い、さらにはプロバイダの能力の差が大きいということである。

　　　　　　計測サイト　　　　　　　　　　　　　　　ＢＲＯＢＡ（Ｍｂｐｓ）　　　　　　 　　＠Ｎｉｆｔｙ（Ｍｂｐｓ）
　　　　　gooスピードテスト　　　　　　　　　　　　　１．６－２．１　　　　　　　　　　　１２．７－１４．７
　　　　　ＢＮＲスピードテス　　　　　　　　　　　 　２．７－３．２　　　　　　　　　　　１５．２－１５．７
　　　　　ブロードバンドスピードテスト　　　　 　 １．０－２．７　　　　　　　　　　　　５．１－　７．３

　ＢＲＯＢＡの回線速度は＠Ｎｉｆｔｙ　の１/３から１/７しかない。gooの測定サイトではＣＡＴＶやＡＤＳＬも含めた速度の順位が表示されるが、BROBAの場合、２９７０５テスト中２３４３７位という悲惨な結果がでた。ＢＲＯＢＡ自体の回線能力もまた低いことが明白となった。ヘビーユーザに責任を押し付けて自らの責任を回避することはあってはならない。
　私は１０から２０Ｍｂｐｓのような高速は必要とない。しかし、午後８－１０時のゴールデンタイムでも、３Ｍｂｐｓ程度の上り下り速度は欲しい。プロバイダはサービス向上にもっと努力して欲しい

　参考：ヘビーユーザについて
　ＦＴＴＨにはＡＤＳＬからヘビーユーザが移ってきており、大量ファイル転送ユーザの巣窟(gooリサーチ結果)になりかかっているらしい。深夜０時から２時あたりでの回線速度の急減はヘビーユーザの大量のファイル転送が原因であろう。ＢＲＯＢＡのサポータの説明によれば、「昨年に会員規約を変更（注４）して会員の皆様にメール等で周知し、改善を図っております」とのこと。しかし、今年になっても事態は改善されていない。やはり、一定の基準を設けて、それを上回るヘビーユーザには、多くの通信量を許容する上位ランクのサービスに移ってもらうべきである。

　
　注１：愛知県名古屋市での計測例
　　　利用したツールは
　　　１）gooスピードテスト（http://speedtest.goo.ne.jp/）
　　　２）ＢＮＲスピードテスト（http://www.musen-lan.com/speed/）
　　　３）ブロードバンドスピードテスト（http://www.speedtest.jp/）
　　　である。同じプロバイダに関しては３者の計測結果はほぼ同じであった。
　　　
　注２：ＢＮＲ掲示板（http://www.musen-lan.com/speed/）
　　　5461 Ｂフレッツの帯域を常時、独善的に占拠すること大反対！
　　　2004/2/5(木)00:11 - Juinichi - 74 hit(s)

　注３：地域ＩＰも網の通信速度計測
　　　　Fletssquareのサーバに接続して計測する。
　　　　ユーザ名：flets@flets
　　　　パスワード：flets
　　　　ＩＰアドレスは自動取得
　　　　http://www.flets　で速度計測ができる。　

　注４：規約（12）　他の会員の平均的な利用量を著しく上回る利用を継続し、当社の電気通信設備に過大な負荷を与える行為又は他の会員の本サービス利用に支障を与える行為・・・を禁止する。