2004年6月アーカイブ

 FZ10は持っていて楽しいカメラと聞いていたが、確かにそのとおりと思う。
 思っているより良い写真が撮れるのだ。その要因として考えられるのが、小型軽量で明るい超望遠レンズ(F2.8、420mm)と手振れ補正機能の組み合わせではないか?撮影対象物に十分に接近しなくても、望ましいカットが簡単に得られる。
 野鳥を撮るには420mmでは不足でなので1.5倍テレコンバータを装着し合計18倍ズーム(630mm)として、明け方の池で水鳥を撮影した。一脚のスタンドを付けて撮影したが、撮影条件を選ばないと手振れ補正機能があってもぶれた写真になってしまう。要注意だ。

写真:1.5倍テレコンバータレンズ付きFZ10を一脚スタンドに取り付けた様子

  プログラムAEモード、ISO感度50、露出補正ゼロで撮影して、10数枚撮影してから自宅に帰り、パソコンで結果を見たら、手振れの写真が7割ぐらいあった。カメラの液晶画面では判別し難い程度の手振れである。
 撮影条件を調べてみると、F2.8、シャッター速度1/60から1/100位で撮った写真にはブレが出ている。一方、F3.3、シャッター速度1/125で撮れている写真には手ブレはない。

写真:手振れ補正が不十分な例
    撮影条件 630mm、ISO感度50、F2.8、シャッター速度1/60、手振れ補正モード2
    撮影日時 2004年5月7日5時56分

写真:手振れ補正が十分な例
    撮影条件 630mm、ISO感度50、F3.3、シャッター速度1/125、手振れ補正モード2
    撮影日時 2004年5月7日6時25分

 結論として、1.5倍テレコン(630mm)でシャッター速度が1/60から1/100程度になる条件では、一脚スタンドがあっても手振れ補正機能が手振れを補正しきれない。一脚スタンドを使った場合、手振れ補正が有効なシャッター速度の下限は1/125程度と思われるので、今回、ISO感度を100から200に設定する必要があったと思われる。


 Kunolabsを開始後1年間が経過した。振り返っての感想をまとめる良い機会だろう。
 一番の感想は、コンテンツを制作している時間よりも、コンピュータやその周辺機器を触っている時間のほうが多かったということである。機械いじりが好きだからそうなったともいえるが、いじらざるを得ない事態に追い込まれたことも多い。私の場合、マルチメディアライフの研究(名前が大仰過ぎる?)が目的だからよいものの、マルチメディアライフを楽しむためには、現状は問題が山積といわざるを得ない。
 通信回線、パソコン、周辺装置、ソフトなどをめぐる環境は日進月歩であり、現在でもまだそのスピードは衰えてはいないように思われる。映像や音楽などを扱うことが多くなり、システム性能が向上し続けている。また、ネットワークを介してのウイルス、ハッキング、スパムメールなどの危険が増している。これらに対応して先端のマルチメディアライフを享受するには、ユーザにもそれなりの努力が要求されるのが現状であろう

 写真:今回買い換えたノートパソコン

 たとえば、私の場合、この半年に以下のような作業をする羽目になった。
 (1)ワイフのWindows98パソコンのISDN回線をやめて無線LANを介してブロードバンドに繋いだ。
 (2)Webサーバが壊れるとユーザに迷惑をかけるので、短時間で回復できるようにした。そのためにCドライブのディスクイメージを保存するソフトv2i(Power Quest社製)を導入。ディスクイメージを保存するために書き込み機能を持つDVDドライブ、ドライブを接するUSB2ポートなどを設置した。DVDドライブの設定では取扱説明書の説明だけでは正常に動作せず、苦労した。
 (3)LAN上のパソコンのセキュリティソフトをバージョンアップすると、今まで動いていたアプリケーションが動かなくなってしまった。複数社のセキュリティソフトが混在しており、それぞれ扱い方が違うので苦労した。
 (4)デスクワーク用パソコンのHDがクラシュし修復不可能になった。パソコンを交換し、作業環境を復帰させるために苦労した。
 (5)HDのクラッシュに懲りたので、ネットワークHDを設置した。
 (6)その他、いろいろのトラブル対策

 なぜ、こんなに苦労しなければならないのか?やはり、まだ新しい技術が未熟でメーカが試行錯誤しながら製品を発表しているのが原因と思う。新しい技術を導入した新製品には驚かされるような問題を抱えているものがある。技術がこなれてくると次の製品では取り扱いがうそのように簡単になり、性能も安定してくるという経験を何度もした。
 不良商品はきっぱりと棄てて、まともな商品に買い換えるのがマルチメディアライフを快適に過ごす秘策なのかもしれない。

 さて、今後は機械いじりはそこそこにしてコンテンツ制作に力を注ぐつもりである。願わくば、機械がトラブりませんように。

ネットワークHD

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  今回、最も高頻度で使っていたモバイルパソコンのHDがクラッシュした(注1)。修理することはやめ別のメーカのモバイルパソコンを入手した。再び同じ轍を踏まないようにネットワークHD(Buffalo社製)を新たに導入した。LAN上のコンピュータが共同利用できるファイルサーバである。パソコン内のファイル名を登録しておくと定期的に自動でバックアップしてくれる。電源は常時オン(消費電力17W以下)なのでHDの起動停止がなく、HDクラシュの可能性も低くなる。

 写真:ネットワークHD

 パソコンとネットワークHDとの2箇所に常にデータがあることになり、どれかがクラッシュしてもデータが消失してしまうことはない。価格は3万円強であったが、長期にわたる知的生産物を失う損失の大きさに比べたら安いものだ。使ってみると、LANにつながったパソコンならばパソコンの電源が入るとすぐに自分のHDのように使えるので大変に便利である。

 注1:
  中心的に使っていたモバイルノートパソコンのHDが前触れもなくクラッシュした。早速修理に出したがドライブの記憶内容は修復できないとのこと。 5か月分の重要なデータが失われてしまった。私は10年以上、多数のパソコンを使ってきたがHDがクラッシュした経験はなかった。まさか購入後2年でHDがクラッシュするとは考えもしなかった。甘かった。

 このモバイルノートは購入以来トラブルが多かった。最初は購入直後に「すべてのプログラム」のアプリケーション名が流れて読めないという信じられないトラブルがあった。バグフィックス用のCD-ROMを送ってもらって修正した。1年後くらいに、今度はCD-Rが読めなくなった。半年後に外付けDVD-CDドライブを取り付けて対応した。そして今度のHDのクラッシュである。

 振り返ってみると、DVD-CDドライブを設置する際に、なかなかうまくゆかず2~3度ブルースクリーンになったことがあった。その後、デフラグをかけてはいるが、今度のクラッシュに関係しているかもしれない。インターネットで調べたら、HDクラッシュを予測するフリーソフトがあるらしい。パソコンメーカはこのようなソフトこそをプレインストールしておいて欲しいものだ。

 


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