放送アーカイブの有料ダウンロード

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 数年前に元NTTの安田浩さんが将来のマルチメディア社会の展開を予測し、 「放送が通信と融合し、情報家電やケーブルテレビが伸びる。それがデジタル革命の最初の波で、後は焦点はだんだんと情報の中身(コンテンツ)に移って行く。」といっていたが、大きな流れはそのとおりではあるが、コンテンツが豊かになったかというと、私自身にはその印象派薄い。日本の場合、著作権問題で音楽のダウンロード販売には断固協調しなかった日本レコード会社に対して、Apple社がアメリカでi-Podで成功したのには驚いたこともあった。日本でも少しづつi-Podビジネスが始まっているようだ。またRSSやYouTubeなどのコンテンツもそれなりに面白い。しかし、いまのところ玉石混交で私のライフスタイルを変えるほどのものにはなっていない。

 むしろ私が期待してるのはNHKをはじめ貴重で高品質なアーカイブを持っている放送業界が、有料・無料は別にしても、一般市民が必要に応じて簡単に見られるシステムである。これがなかなか実現しない。i-Podのスティーブ・ジョブなどはいくら暗号化しても必ず破られるから、完全な暗号化技術が完成するのを待たずにダウンロード販売したらどうか?という立場でビジネスをして成功している。このような考え方は妥当といえるのではないか?大部分の市民はお金を出してコンテンツを買うことに異論はない。だから少数の不心得物が無料でコンテンツをサイトに出品したところで魅了は感じない。そのようなサイトはネットポリスに任せばよい。

 そうこうしている内に放送界の革新者である英国BBCがそのアーカイブを無料でダウンロードさせるという記事を見かけた。BBCにはすばらしいコンテンツが多い。NHKのBSなどでたびたび観ている。私は無料でとはいわない。リーゾナブルな価格ならば大いに利用させて欲しいと思う。 NHKもはやく決断して日本のコンテンツビジネスを活性化して欲しいものだ。NHKの発展のためにもきっとプラスになる。

英で「オンデマンド」本格スタート、BBC今夏参入へ
 【ロンドン=森千春】英国の公共放送BBCが、パソコンでテレビ番組を視聴できる新サービス「アイ・プレーヤー(iPlayer)」を、今年夏にも開始する見通しとなった。

 デジタル放送先進国の英国で、見たい番組を好きな時に見られる「オンデマンド」時代が本格的に幕を開ける。

 新サービスは、世界的にも定評があるBBCのドラマ、ドキュメンタリーなどほぼすべての番組を提供する。米マイクロソフト社と共同開発したソフトを、BBCのインターネット・サイトからパソコンにインストールするだけで、過去7日間の番組から選んでダウンロードして、一定期間、再生が可能となる。BBCは5月までに計画細部を詰める。

 英国内の利用は無料で、日本など外国から接続した場合は、広告収入など何らかの形で収入を得る方向で、検討中。BBCは世界の公共放送の中で最も海外進出に熱心で、新サービスは経営多角化の目玉事業になる見通し。

 英国では、衛星テレビ「BスカイB」が昨年、パソコンで一部放映番組を見られる有料オンデマンド・サービスを開始しており、地上波民放の最大手ITVなど民放有力局もそろって夏までに同様のサービスに参入する計画だ。

(2007年3月13日5時0分 読売新聞)

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このページは、essahoiが2007年3月13日 09:13に書いたブログ記事です。

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