2010年8月アーカイブ

再び樹木調べ

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 野鳥も花もあまり見かけないこの頃、森を歩く楽しみは樹木の名前調べである。

    シラカシ

    アラカシ

                クリ

      アベマキ

投稿者 tosi : 11:04 | コメント (0)

暑いさなか

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 酷暑の中、鳥達もさぞ暑かろう。 大根池は水草で覆われてしまっている。水草は冬になれば池の底に沈む。


トンボ池でヤンマ

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 オアシスの山や相生山の針葉樹といえば、マツやネズミサシである。今日は散策エリヤ近辺でネズミサシ(ヒノキ科ビャクシン属)とアカマツ(マツ科マユ属)を撮った。ネズミサシはこの森では大きい樹木は見かけない(本来最高17mほどにもなる)。1m程度の細いものをたまに見かける程度だ。

 アカマツは乾燥した痩せた土地(尾根など)に生える。土地が肥沃になるとヒサカキなどの広葉樹に覆い隠されて枯れてしまう。散策エリヤではヒサカキなどを伐採し、地面から落ち葉などを除去してアカマツを育成している。


  今まで緑がいっぱいであった私有地が最近宅地化されている。筆者の家の近くで緑豊かであった広大な山林が、数ヶ月前に禿山にされてしまった。緑地帯ではない私有地だからいたしかたがないが残念だ。

 そのような中で名古屋市は相変わらず相生山緑地を縦貫道路で分断しようとしている。この縦貫道路で周辺の自動車の流れが多少スムースになることと、広大な森を傷つけずに都市内に残すこととどちらが市民のためになるか?当局は頭を冷やしてよく考えてほしい。
 むしろこれからの人口減少時代の都市づくりは今までに作った道路を縮小し、徒歩での生活空間を豊かにして行く方向だと思う。町の中に自然を復活してゆく方向だ。
 名古屋市の21世紀の都市改造計画はどうなっているのだろうか?
 かって、国内でも都市づくりに時代を先取りしてきた名古屋市であった。21世紀は生活環境重視の都市造り、森を中心とした街づくりを先取りしてほしいものだ。

ナツズイセン

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 相生山緑地の桜並木の木陰で、ナツズイセンが満開だ。ヒガンバナ科ヒガンバナ属。多年草なので毎年花をつけてくれる。秋から春にかけて葉を出すが、花をつける夏には葉は残っていない。夏に葉のない茎に花をつける。一ヶ月遅く花をつけるヒガンバナと成長の様子が似ている。道路の分離帯に咲いているのを見かけることがあるが、緑の草むらに咲いてこそ、この花の美しさが際立つ。


ハゼノキ

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 オアシスの森の散策エリヤにはハゼノキの高木がたくさんある。夏には葉が太陽の光を通して黄緑に映える。秋にはいち早く紅葉する。ウルシ科ウルシ属。


アラカシの成木

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 相生山緑地の北山(?)にアラカシのきれいな成木が有った。


クスノキ

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 クスノキは大きいから探せばすぐに見つかる。クスノキ科クスノキ属。葉は全縁で、葉をつぶすと独特のにおい(樟脳のにおい)がする。暗褐色でしわの入った樹皮に特徴がある。そうたくさん生えているわけではないが、オアシスの森にも相生山緑地にもある。特に相生山緑地で桜並木に向かって南に降りてくる急な坂道の横に大木が数本ある。写真はオアシスの森に生えているクスノキ。


アベマキ

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 オアシスの森や相生山緑地には高木なアベマキがあると聞いていたが、私のいつもの散策コースではあっても気づいていなかった。 実はアベマキだらけの森であったのだが。ほとんどが高木のため葉がなかなか目立たない。恥ずかしながらコナラかと思っていた。
 大木になると樹皮からコルクが作れることで知られた木である。葉は細長く全縁に棘状のギザギザがある。オアシスの森の梅林から見晴らしの丘にゆく途中の道端に小さなアベマキの木がはえている。ブナ科コナラ属。

 


  散策エリヤにひょろっとしたアベマキの小木があった。

 アベマキに似た樹木にクヌギがある。アベマキの葉の裏には細かい毛が生えているが、クヌギの葉の裏には葉脈以外はツルツルだ。葉裏の色もアベマキは茶色がかった白っぽい色似たいし、クヌギは黄緑色である。東海地方には人工的に植えられたもの以外はクヌギは無く、ほとんどがアベマキだという説もある。そうだとすると、オアシスの森ではほとんどがアベマキということになる。

サカキとアラカシ

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 今日は曇ったり晴れたりで少し風があり涼しい。相生山緑地からオアシスの森へ、いつもと逆コースで歩く。稲田口でヒョウモン?のチョウに出会う。今の時期はいろいろなチョウが特に目に付く。元気が良く飛び回っているのでなかなかカメラに収まってくれない。

 稲田口の竹やぶの中でサカキ(ツバキ科サカキ属)の木を見つけた。幹は赤みがかっており、葉は全縁で細長く光沢がある。

 またオアシスの森でアラカシ(ブナ科コナラ属)を何本も見つけた。樹皮は暗緑灰色で葉は卵状の長楕円で先は急にとがり、上半部に大型の鋸歯がある。葉は光沢があり互生する。カシの木は今まではなかなか見分けられなかったが、一度パターン認識ができると、すぐに見分けられるようになった。どんぐりが実り始めている。

  カシ(樫、橿、櫧)とは、ブナ科コナラ属の常緑高木の一群の総称である。狭義にはコナラ属中のアカガシ亜属を指すが、コナラ亜属中の常緑性の種もカシと呼ばれる場合もある(Wikipedia参照)。ark(オーク)というと落葉性のブナ科コナラ属も含めるらしい。

 ブナ科コナラ属にはミズナラ、コナラ、カシワ、ナラガシワ、クヌギ、アベマキ、ウバメガシ、イチイガシ、ハナガカシ、ツクバネガシ、アカガシ、シラカシ、ウラジロガシ、アラカシなどがある。

 今日もいつものとおり、オアシスの森から相生山緑地へ散策した。太陽の強烈な光が地面を焼いているが、森に入ると木陰とヒヤッとした空気が迎えてくれる。数日前から見晴台を工事している音がしていたが、今日は静かだったので行ってみると、なんと見晴台は撤去されて更地になっていた。
 木製の台が劣化して危険だったので撤去したのか?それとも別の理由か?心無い人間が火をたいたりしたことがあったので、以前から警戒して居る旨の看板が立っていたが、それが原因か?なんとも寂しい限りだ。撤去というような形ではなく、何か前向きな思案はないものか?


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