2011年1月アーカイブ

 国会討論を聞いていても希望はわいてこない。何が足らないのだろうか?
 質問する側はもっと核心をついた質問ができないのか?施政方針で首相が説明したことを、また質問し、首相はまた同じ説明を繰り返している。時間の無駄である。
 質問が悪いからまともな議論が盛り上がらない。子供手当てなどのバラマキ予算で国の会計の破綻が一層確実になるというなら、そこに焦点を当てて国民の前で議論してほしい。破綻の原因になるというならその理由をデータを見せて証明し、破綻につながらないというならばその理由をデータを見せてわかりやすく説明し、国民の前で議論してほしい。答えは二つは無い、一つのはずではないのか?
 いい加減な議論をしていれば、いくら時間を掛けても答えは出てこない。
 菅さんは理系の人間ではないか?もっと理詰めで破綻しないことを説明すべきだ。

 2~3年後に消費税を上げるなどというペースで日本を守ることができるのか?一部の経済人はこの1から2年で破綻するといっている。もっとスピーディにやれないのか?
 国民ももう腹をくくるべきだ。このままでは1から2年以内に政府はデノミをやらざるを得なくなるのではないのか?

 今日、名古屋市の金山にある都市センタービルの11階で開かれている[戦争に関する資料館調査会の「収蔵資料展」](平成23年1月12日(水)~2月6日(日) )を見てきた。戦時中の遺物、たとえば赤紙召集令状、出征までにやるべきことの手順指示書、千人針、疎開地から母親に出された小学生の手紙、食料の配給手帳、少年飛行隊員の勧誘ビラ、不発弾、などなどが展示され、当時の緊迫した生活が伝わってくる。中でも一番衝撃的だったのが、壁に架けられていた名古屋市中心部の空襲後の焼け野原の写真である。ここまで徹底的に破壊尽くされたのかとショックを受ける。11階には名古屋市の現在の町の姿が1/1000の模型で常設展示されているので、それとの比較でその破壊の猛烈さが解る。政治家や国民の長期にわたる判断ミスの積み重ねがこのような悲惨な結果を招いてしまったのだ。
 現在日本は再び困難に直面しているが、歴史に学んで、再び失敗を繰り返さないようにしたいものだ。

 17日のYOMIURI ONLINによれば、[自民党の石原幹事長は17日午前、党本部で記者団に、与謝野経済財政相について、「議員辞職を求めていく。(党内では)『平成の議席泥棒』とも言われている。(入閣するなら)民間人になるのが最低限のモラルだ」と述べ、自民党を除名され、民主党政権に入った与謝野氏を批判した。] 自民党という世界から一歩も出られない、情けない幹事長だ。超党派で国難に対処しなければならないこの時に、のんきなことを言っている。このような幹事長、見識の無い党首しか生み出せない自民党だからこそ、ここまで日本を困難な状況に追い込んできたのだ。もっと反省してもらいたい。

 NHKデジタルで[太平洋戦争70年 なぜ戦争へと向かったのか「満州事変 昭和は謀略から始まった」]を見た。陸軍と言う大官僚組織が、如何に国を戦争へと追いやったかについて述べている。これが真実であったかどうかは解らないが、共感できる部分も多い。
 軍の中で多くの実力者(野心家)がそれぞれ自分の主張をし、統制が効かず、軍としての方針が決まらぬうちに勝手に行動し、多くの誤りを重ねてゆく。迷走し、戦争へと押し流されてゆく。
 今の日本はどうか?
 官僚が暴走して戦争を始めることはなさそうだが、2大政党が互いに足を引っ張り合って、何も決まらない状態が長く続いている。両党の政治方針に大差は無いと思われるのに、国民のことを考えず、与党を倒すことしか考えていないので物事が決まらない。こんな状態がこれ以上続くと一部の国民が民主政治に絶望し全体主義的、独裁的なリーダを求め始めるかもしれない。非常に危険な状態になっているといわざるを得ない。

 菅首相がいよいよ攻めに転じた。彼本来の現実主義的能力がいよいよ発揮されることを期待したい。菅首相は与謝野さんが元自民党の議員であることにこだわらず、閣僚として招いた。また、過去のしがらみに捉われずに、日本の財政再建をやり遂げようとする与謝野さんの姿勢も高く評価したい。与謝野さんの行動こそ政治家として本来の姿ではないのか?沈みかかった日本丸を沈没させないように、政治家は力を合わせるのが本来である。
 沈みかかった船の上で、船長の足を引っ張るような野党議員の姿には苦々しさを感じる。現状認識があまりにお粗末過ぎる。
 小沢グループの議員も、民主党を2分するような子供じみた行動はやめ、菅政権を支えてほしい。菅さん周辺の議員も小沢グループに政策変更についてよく説明議論すべきだ。これこそが党を分裂させない方法である。小沢さんには国会の場で説明責任を果たすべきだ。そうしないと国政は先に進まないことは火を見るより明らかである。周りから見るとなんだか逃げ回っているように見えるのでよくない。
 政策論議に当たっては、現実を良く見るべきだ。マニュフェストを絶対的なものなどと考えず、国の実態を良く理解したうえで、必要な変更はすべきである。
 現場を良く見ろ、現実を良く見て確実にそれに対応してゆく・・・、幾多の苦難を乗り越えるための鉄則である。

 与謝野さんの内閣入りに関して財界は総じて前向きに反応し、消費税を含む税財政・社会保障制度の一体改革や環太平洋経済連携協定(TPP)参加の実行を期待しているが、ある自民党議員はそれをしようとしている与謝野さんの内閣入りを「問責に値する」などといって、またまた国の改革審議の足をひっぱっている。この感覚の差は一体なんだろうか?

 日本国民はこのような自民党に対してもっと非難の声を上げねばいけないのではないか?野党はあまりに大人気ない。与謝野さんの真意を汲み取る位の度量も無いのか?谷垣自民党党首の指導力が問われている。野党には実力者が数多くいる。むしろ与謝野さんに続く第二、第三の人物が出てきても良いのではないか?

 世界の知識人が日本の停滞の理由としてリーダが頻繁に変わることをあげている。国民は2年前に民主党を選んだのだ。途中で政策論議ではなく、小さなことに難癖をつけて問責などで政治を停滞させるようなことはやめて、2年後までやらせてみてはどうか?

 官から民へ、コンクリートから人へというスローガンは良かった。自民党の幹事長を務めた小沢さんならば政府の実情に詳しいだろうから実現してくれるの違いないと彼の言うことを信じた。 ところが実際には彼は何も知らなかった(注1)。
 民主党のマニュフェストは日本の実態に即して再検討されるべきである。実現できるマニュフェストを掲げるべきである。民主党の議員は全力で協力しなければならない。そこで出てくる新しい政策を見て国民は政権与党としての民主党の合否を判断するべきである。

 注1:政府の予算を見直すことで16兆円の無駄を削減できると主張したのに、民主党は無駄をあぶりだせなかった。今になって仕組みを変えねば出てこないなどと嘯いているが、何故そんなに傍観者的な発言をするのか?民主党の中で具体策を何故議論しないのか?

中国の政策

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 中国の共産党独裁の政治は10年以上前から数年内に崩壊するだろうと識者は言ってきたが、今までのところそれは無かった。難しい局面をうまく制御して今日を迎えている。今後は、格差問題を解決するべく政策を実行し、次第に民主化を進めてゆくだろう。過渡期として、現在は強権的な政治が必要だと考えているのではないか?
 何しろ、国土は広く、多民族で、少し前までは国民の多くが貧困の生活の中にあった国である。民主化までには時間がまだまだ必要だろう。心配事は中国が世界と戦争をせずにやってゆけるか?という点である。何時までもかっての紅衛兵政策のように、現実を知らされていない若者を暴走させることで、人心を掌握してゆけるかどうかである。もっと世界の現実を国民に知らせることで、平和的に成長を計って行くことのほうがはるかに効果的で中国のためになると思うのだが。

 経団連の会長も、今後短期政権が続けば日本は沈没と述べた。国民の多くが政権の安定を望んでいるのに、いわゆる政治屋が暴れまわる。本当に日本の政治家はレベルが低いと感じる。政治家ではなく政治暴力団だ。政党は議論する組織のはずである。
 民社党のバラマキ政策がけしからんというが、


何故議論ができないのか?
 仮に自民党が政権を奪還しても、今度は民主党が自民党政治の邪魔をするだけだ。いつまでたっても国政は混乱する。
 民社党以外の野党は何をやっているのか?まったく存在感が無いではないか?
 管政権の何がいけないのか?自民党は国民にもっと説明すべきである。国民に訴えよ。

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