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 久しぶりの晴天。今回は猿投山西回り登山口から広沢川を遡る。9時20分に広沢天神-の駐車場(標高約120m)を出発し赤猿峠-猿投山頂上-西宮のコースをたどって14時に広沢天神駐車場に帰着。月曜日ということもあって、猿投山頂上までは環境庁の自然保護員の人に出会った以外には誰とも会わなかった。

 猿投グリーンロード加納ICを出て北に600mほど向かうと、猿投山西回り登山道入り口の案内板が見える。そこを入って500mくらい進むと広沢天神(広沢川水神を祭る)があり、そこの駐車場に車を置かせてもらう。猿投山頂入り口の指示標識(標高約380m)まではアスファルト舗装の自動車道を歩く。

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猿投山西回り登山口 広沢天神

 広沢川は比較的水量の豊富な川らしく、いくつかの滝があって楽しめる。また、川辺にある天然記念物の菊石もめずらしい。

  写真:遊歩道の説明看板(10時)

 流れにさらされた岩面に何か模様が見えるが、これが菊石か?柵のために近づいて見られないし、案内板には、結晶模様を見られる場所が特定してないので、解りにくい。


 猿投山頂入り口の標識を右に見てさらに直進(北方向)すると、団九郎の岩屋の案内板がある。道路の右端(北東)を下り、踏み跡を追ってゆくと、砂防堰がありその左に岩屋があった。江戸時代初期の盗賊の住処だったらしい。登山道に戻ってさらに北に進むと道は大岩の上を通って行く。道路が西に方向を変える辺りに広場があり、藪の中に北方向に入ってゆく踏み跡が見える。

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団九郎の岩屋 大岩の上を通る登山道

 藪に入るとすぐに小さな流れがあり、そこは赤猿峠に登る沢の爪になっている。数分間沢を登ってゆくと赤猿峠に出た(11時10分)。この峠は猿投山から瀬戸の雲興寺に至る東海自然歩道上(標高約480m)にある。木の枝越しに瀬戸の市街が見える。

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赤猿峠

 赤猿峠から痩せ尾根伝いに歩くと、12時に猿投山頂上に到着。瀬戸市内がきれいに見える。さらに西宮へ下りる(12時45分)。境内から伊勢湾の海が光って見える。よく見ると低空に滞留した薄いガスが地上を覆っているのが見える。埃などの汚れなのか?水蒸気なのか?
 その後、ゆっくり歩いて広沢天神に14時に帰着。

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西宮からの展望

                                 

 昨日に続いて京都北山を歩く。葛川(かつかわ)学校前から峰床山(みねとこやま)に登り、大悲山峰定寺(ぶじょうじ)へ下りる。
 朝、車で葛川学校前(標高330m)まで行き、7時15分に山行開始。江賀谷を登り、中村乗越、六尺道、八丁平、オグロ坂峠、峰床山、俵坂峠を経由し大悲山峰定寺(標高450m)に13時に到着。峰床山は花背(はなせ)地域(2.5万分の1地形図名)にある。"みねとこ"と言い、"はなせ"と言い、いかにも京都らしい雅な響きの名付けだと感心する。

  写真:江賀谷を登る(8時25分)。



 写真:八丁平は広く明るい高層湿原(標高約800m)だ。日本のトンボの中で最小の種類であるハッチョウトンボがいるらしい。(9時13分)



 写真:峰床山(970m)は京都府では2番目に高い山だ。頂上南方には良好な視界が開けており、京都府最高峰の皆子山(みなこやま、971.5m)が見えた(10時43分)。峰床山を下り俵坂峠に至る途中で久多中継局の横の道を選ぶ。ここを間違えると悪路を下ることになってしまうので要注意(通路標識が二つあって選択に迷う)。

  写真:俵坂峠(800m)からの急な下り。北山杉で有名な杉が整然と並んでいる。さすがに手入れが行き届いている。(11時37分)



  写真:大悲山 峰定寺(450m)。850年前に創建された。崖に臨んだ舞台懸崖作りの本堂が印象的(500円を払うと拝観できる。カメラの持込は禁止)。金比羅天立像など多くの重要文化財があるが、普段は観る事はできない。境内には高野槙の大木(写真)がある。(13時37分)


  写真:峰定寺で車に乗り帰路に着く。途中、鞍馬寺の山門横(標高250m)を通る(比叡電鉄鞍馬線の鞍馬駅近く)。まだ紅葉が残っている。(14時52分

 紅葉の季節が終わった晩秋の京都北山を散策した。今日は貴船山と魚谷山を歩く。
 北山(丹波)は人類学者・今西錦司、科学者・西堀栄三郎、民俗学者・梅棹忠雄山、文化人類学者・川喜多次郎など京都大学出身のフィールドワーカーの学者達が青年時代に歩いた山域である。1000m以下の地味な低山群が多く広がっている。そこでの体験を下にヒマラヤや南極探検などに出かけ多くのパイオニア的業績を上げた。
 今日は車で比叡山電鉄二ノ瀬駅(標高200m)までゆき、10時15分に二ノ瀬ユリ道から山行を開始。貴船山(標高722m、三角点のない方のピーク)、滝谷峠、滝谷峠分岐、柳谷峠、魚谷山(標高816.2m)、柳谷峠、滝谷峠分岐を経て松尾谷出会(標高350m)に15時到着。

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貴船山への道

(11時45分)

貴船山頂上(722m)

(12時01分)

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貴船山頂上のケルン

(13時20分)

今西錦司博士のレリーフ

  比叡電鉄二ノ瀬駅から貴船山までの道は北山杉を中心とする樹林帯の中である。紅葉の季節は終わり登山道には紅葉の絨毯も見掛けた。滝谷峠からの谷道には魚谷山への標識(谷から離れる)があるが、その道は踏み跡がわかりにくいらしい。今回は谷筋を歩いた。滝谷峠分岐から魚谷山に至る谷道には北山をこよなく愛した日本山岳会の大先輩・今西錦司博士のレリーフがあった。この道を通って魚谷山によく登ったそうだ。北山は春の新緑、秋の紅葉、冬の深雪など魅力に富み、また神社仏閣なども多くあって楽しみの多い散策エリヤのようだ。

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魚谷山の頂上

816.2m、視界はない

(13時49分)

魚谷山から柳谷峠を経て
滝谷峠分岐に至る谷道

(14時23分)

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谷道から見える紅葉の終わった広葉樹林(14時26分)

 松尾谷出会いから車に乗り、16時に本日の宿である石楠花山荘(大津市葛川梅ノ木町)に着いた。明日は、峰床山に登る。

 国見岳尾根からいったん下山し、御在所岳ロープウェイを往復して眼下の紅葉を眺めた。今が最盛期と思われる。写真は60m鉄塔の前後で撮ったもの。60m鉄塔はロープウェイ用としては日本一の高さ。

 紅葉見物に裏道を登った。天狗の庭は例年のようにきれいに紅葉していた。天狗の踊り場から少し登った所にある岩ガレ谷から国見尾根(1004m)へ急登した。尾根に上がると谷の北向こうの南斜面がきれいに紅葉していた。

写真:天狗の庭

写真:国見尾根鞍部から北方向に見える紅葉


写真:登山口近くに多い黄葉したカラマツ(14時27分)(カメラはケイタイSH506iC)

登り口に近くまで下りてくると、カラマツのすばらしい黄葉が迎えてくれた。



写真:蓼科山登山道入り口で(15時08分) 。(カメラはPanasonic DMC-FZ10)

樹高3mくらいのマユミの花が満開であった。(ニシキギ科、ニシキギ属)
開花期は5~6月であるが、狂い咲きか?


蓼科山へ登山

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 10月15日に蓼科山(2530m)に登った。バスでビーナスラインを走り女神茶屋蓼科山登山道入口(1720m)まで送ってもらった。標高差810m。登山口辺りは黄葉が盛りで大変に美しい。。旅館を朝遅く出たので登山開始がAM8時になってしまった。

  写真:蓼科山登山口付近

 女神茶屋からの登山道は複数ある登山道の中でも、一気に登るので一番きついらしい。頂上までの標高差は810mであり、殆ど直登である。カラマツの林を抜けると、植生はシラカバ、ダケカンバ、コメツガに変わる。この辺りから岩がごろごろした道になり、ストックはかえって邪魔になる。登りにくい道であった。

 蓼科山は深田久弥によれば「円錐形状に更に円錐丘を戴いた複火山」であり、円錐丘は大きいもので体長ほどもある大岩が数知れず積み重なった山である。頂上に上がってみると、下の写真1、9、10で分かるように、そこは唖然とするような数の岩に埋め尽くされた円形広場(直径約100m)で、中央が少し沈んでいて土の地面は見当たらない。自然にはいつも驚かされる。人の創造を越えているところが新鮮だ。
 360度の展望があり、雲も少なく遠くに北アルプス、御嶽山、中央アルプスなどがよく見える。また近くには八ヶ岳連峰が迫力を持って迫っている。諏訪盆地に下りてゆく長い裾野が大変優雅だ。しかし、南アルプスは生憎雲の中だ。今日は望遠カメラ(Panasonic FZ10)を持ってきたので急いで写真を撮った。


 北アルプスが遠くに見えるが肉眼ではなかなか山姿を判別しにくい。

写真1:北アルプス連山(12時17分、右からから左へ、白馬岳、鹿島槍岳、剣岳、針ノ木岳、立山・雄山など)


 カメラでズームアップすると山姿が明らかになってくる。白馬岳から甲武信岳まで反時計方向にカメラをずらしながら撮影した。山名はカシミール3D(ソフトウエア)を使って蓼科山山頂からの展望図を作り、写真と比較して判定した。

 

写真2:白馬三山(12時07分、鎧ケ岳、杓子岳、白馬岳)など

白馬三山は先日(7から8日)のブリザードで全面冠雪している。他の山々はまだまだら模様程度だ。



写真3:五竜岳から蓮華岳まで(12時08分、鹿島槍ケ岳など)



写真4:剣岳や立山・雄山(12時08分)



写真5:剣岳や立山・雄山をさらにズームアップ(12時08分)



写真6:野口五郎岳から槍ケ岳まで(12時08分)

 槍ケ岳辺りまで内陸に入ってくるとまだ山に雪はない。



写真7:常念岳から西穂高岳まで(12時08分)



写真8:乗鞍岳と鉢盛山(12時17分)

 西の方角には乗鞍岳が見える。ズームアップしたら雄大な山姿が見えた。乗鞍岳の左下には木曽川の源流の鉢盛山が見えている。



写真9:御嶽山と経ケ岳(12時16分)

 さらに西南にカメラを向けると御嶽山や経ケ岳のシルエットが雲の上に見える。



写真10:木曾駒ケ岳、南駒ケ岳(12時16分)

 さらに南へカメラを振ると中央アルプスの木曽駒ケ岳や南駒ケ岳が見える。



写真11:南八ヶ岳(12時02分)

 さらに南へカメラを振ると、南アルプスの山々が見えるはずであるが、雲に隠れて見えない。残念。カメラを南からわずかに東方向へ振ると、近くの南八ヶ岳連峰が視界に飛び込んでくる。山裾が緩やかに諏訪盆地へと流れてゆく。



写真12:甲武信岳など(12時02分)

 南東にカメラを振ると、甲武信岳(こぶしだけ)などが見えてくる。甲武信岳は日本百名山の一つ。甲斐、武蔵、信州の国の境にある山の意味でつけられた名前との説がある。


 風が強くじっとしていると寒い。バスの迎えの時間までに登山口に下りなければならないので、昼食をあわただしく摂って直ちに下山する。再び岩の上を下りてゆく。ストックはザックに仕舞って、両手を使って下りる。

 今回はズームカメラを持っていったので、たくさんの山姿を確認記録することができた。南アルプスを撮れなかったのは残念だが、また別の山から撮影する楽しみができた。

 9日は昨日までの暴風雨が嘘のように朝から快晴であった。蓮華温泉ロッジから見える小蓮華岳の山頂は雪で真っ白だ。白馬大池では初雪程度の積雪と予想されたので、白馬大池(2380m、蓮華温泉からの標高差905m)まで登ることにした。AM6時に出発。
 植生はカラマツやシラビソが多く、天狗の庭を過ぎて高度が上がるにつれてカラマツは黄葉してくる。枝が垂れ下がったカラマツの老木も見られる。天狗の庭(2093m)を越えてしばらくすると、登山道に雪が見え始めた。白馬大池に近づくにつれて雪は多くなったが、「庭の雪」程度だ。途中で幅30cm程度の崖の道をトラバースするところに雪が積もっていて、一瞬怖く感じたが、雪はやわらかくすべることは無かった。山側の草を掴んで渡りきった。 白馬大池にでると、一面の銀世界だった。積雪は10cm程度と思われる。

写真:白馬大池(AM9時過ぎ)(鈴木浩さん撮影)

 白馬大池にあった小屋は閉鎖されていて入れない。凍った屋根の雪が溶け出して、大きな音を立てて滑り落ちている。冠雪した山々の美しさに思わず声を上げてしまった。この数日は雪女として表現されている雪の怖さと美しさを身近に感じた日々であった。

写真:白馬大池2(バックは小蓮華岳)、樹氷も見える。(鈴木浩さん撮影)

 登りはゆっくり登ったので、3時間強(蓮華温泉ロッジ標準時間2時間50分)費やしてしまった。下山は標準の速度で、約2時間弱(標準時間2時間)で下りた。登山道の雪も大方消えていて歩きやすくなっていた。途中天狗の庭で20分ほど小休止。少し開けた斜面に立派な庭があった。天狗が作ったに違いないと思うほど形のよい樹と石がバランスよく並んでいる。振り返ると真っ白く冠雪した小蓮華岳(2769m)や三国境(2751m)が目に飛び込んできた。

写真:冠雪した小蓮華岳と三国境(天狗の庭から撮影)(鈴木浩さん撮影)

 12時過ぎに蓮華温泉に帰着した。小屋前から見ると、朝日岳(2418m)はまだらに冠雪、雪蔵岳(2610m)は全面冠雪のように見える。午後1時過ぎにはそろそろ始まっている紅葉を見ながら、多くのハイキング客でにぎわう蓮華温泉を後にした。

 写真:蓮華温泉から見た朝日岳と雪蔵岳、小屋周りの紅葉(PM1時過ぎ)

 10月7日に蓮華温泉(1475m)に入り、8日には蓮華温泉→鉱山道路→三国峠→白馬岳→三国峠→白馬大池→蓮華温泉のコースで山行し、9日に帰宅する予定であった。しかし、8日は強雨と強風のために山行を断念し、その代わり強雨強風下ではあったが蓮華温泉周辺にある自然観察コースを歩いて兵馬の平(標高1300~1400m)などの湿原めぐりをした。明日の天候回復を期待する。

 参考:7日には、春日井JR駅駐車場(AM8時)→中央道・長野道→豊科IC→白馬→平岩→蓮華温泉(PM4時)のルートを通って小型バスで移動。昼過ぎには148号線で小雨が降り出し、平岩から林道に入ると沢は濁流でいっぱいであった。山では強雨が降っていると思われた。
 不幸なことに7日の夕方に白馬の稜線で女性4名が吹雪にあって遭難(凍死)した。1500mの蓮華温泉では雨であったが3000m近い稜線ではブリザードであったらしい。山の天候の変化の激しさに直面して言葉も無い。遭難者のご冥福を祈る。


写真:蓮華温泉(鈴木浩さん撮影)
  (感謝:小生が持参したカメラがトラぶったので、今回の山行記録には鈴木浩さんの写真を掲載させていただいた。)

 強雨強風の中でのハイキングであったがあまり寒くはない。紅葉が始まってはいるがまだ少し早いようだ。数多くの流れが湿原に流れ込んでいるが、強雨にも関らず流水は透明で濁っていない。このような自然の仕組みが湿原を豊かに維持しているのだと感心した。一方、木道は雨にぬれて滑りやすく、丸木の橋の上で滑って臀部をしたたか打ってしまった。雨の日の木道は危険がいっぱいだ。幸い怪我は無かったが、自らのバランス能力の不完全さを深く反省。山に登りたかったら足の筋力を鍛えてバランス能力を高めないといけない。山は自己責任の世界だから。

写真:兵馬の平での紅葉(鈴木浩さん撮影)

 瀬戸川には多くの沢から白く波立った流れが下っている。強雨が降らなければこのような流れは見られないだろう。はじめての経験で、印象的だった。

写真:沢から瀬戸川へ落ちる流れ(鈴木浩さん撮影)

 

焼岳登山

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 今日は焼岳に登り中ノ湯温泉に下りる予定。今日も上天気だ。焼岳(標高2430m)は日本アルプスで唯一の活火山である。1915(大正4)年 に噴火 (水蒸気爆発)し、泥流によって梓川がせき止められ大正池が形成された。また、1962年(昭和37年)にも水蒸気爆発に伴う噴石で負傷者が4名でた。頂上近辺ではいまでもガスが噴出し、南峰は立ち入り禁止である。

 朝5時30分に山岳研究所を出発し、梓川沿いにある登り口(1495m)から登山道に入る。標高差935mを登る。最初はシラカバやダケカンバの林の中である。しばらくすると左側に峠沢が見える。沢はガリーと呼ばれる浸食谷で、火山灰(または泥流)が堆積した斜面を水の流れが削り取ってできたように見えた。頂上には溶岩ドームが見える。

写真:峠沢(7時40分)。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)


 先に40人ほどのグループが登っており、梯子などで渋滞し、なかなか進めない。予定時間より遅れて小屋に到着。

写真:新中尾峠にある焼岳小屋(8時32分)(2080m)


 中尾峠展望台(2130m)から見える笠ヶ岳は、深田久弥によれば「笠ヶ岳の金字塔がこんなに立派に見えるところは他にない」そうだ。峠では盛りを過ぎたヤマハハコを見かけた。近くの草むらに蒸気を噴出している直径40~50cmの穴が2個あった。噴出音はするが噴気は見えず硫黄臭もあまりない。活火山らしい顔が見え始めた。

写真:中尾峠展望台(2130m)から見た笠ヶ岳(8時56分)。


 岩場にさしかかった辺りにはっきりと噴気が見えるガス噴気孔があった。硫黄臭があり周辺の岩に黄色の硫黄が付着している。ガスの大部分(99%以上)は水蒸気。
 参考:火山ガスが硫化水素や亜硫酸ガスを比較的多く含む場合,これを硫気という。これらを噴出しているところが噴気孔または硫気孔である。

写真:ガスの噴気(9時21分)


 溶岩ドームの裾を巻いて登る。このドームは約2000年前の噴火でできたとされる。

写真:溶岩ドーム(9時48分)。


 峠沢とは異なり溶岩流の断面が露出している。

写真:溶岩流(9時54分)


 北峰頂上直前にある噴気。規模は今までで一番大きい。風が噴気を登山道と逆方向に押し流しているので濃い噴気を吸わずに済んでいる。

写真:北峰頂上直前にある噴気(10時01分)


 焼岳北方頂上(2444m、上高地からの標高差は949m)に到着。展望は良く、槍ヶ岳の他にも上高地や穂高連峰などが真近かに見える。

写真:焼岳北方頂上から見える槍ケ岳と穂高岳(10時17分)


  頂上には中高年女性が多い40名くらいのグループが先着しており、座るスペースを見つけるのに苦労した。標識には標高2455mとなっているが、これは南峰(2455m、登頂不許可)の標識を流用しているのか?下山は中ノ湯温泉に向かって、急勾配の岩場を下りてゆく。

写真:焼岳北峰頂上(2444m)(10時33分)


 1持間ほど下るとリンドウ平(約2000m)と呼ばれる開けた広場に出る。ここまでの下山道沿いでもリンドウを見かけたが白山で見かけたリンドウより花が小ぶりだ。広葉樹の紅葉はまだだ。振り返ると焼岳南峰(2455m、左のピーク)、北峰(右のピーク)がよく見える。リンドウ平以降は樹林帯を下る。

写真:リンドウ平(11時48分)


 中ノ湯温泉(1500m)まで下りた後、ヘヤピンカーブの自動車道(158号線)を1時間ほど歩き14時00分に中ノ湯バス停(に到着。バスでアカンダナ駐車場まで行き、デポしてあった車に乗って「神ノ湯」温泉(露天風呂、中ノ湯温泉の源泉)に行き、汗を流した後帰路に着く。天候に恵まれ体力的には楽な山行であった。
 梯子や岩場が多かったのでストック(2本)の扱いに苦労したが、長い梯子ではザックに仕舞ったり、急な岩場では畳んで片手で2本持ったりしてしのいだ。勉強になった。

乗鞍岳-焼岳登山

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 9月24日に乗鞍岳、上高地にある日本山岳会山岳研究所に一泊、25日に焼岳へ登る予定。24日は快晴に恵まれた。金山を朝6時30分に車で出発。小牧IC-名神-一宮IC-東海北陸自動車道-高山西IC-158号線-一般道-41号線-158号線-ほうのき平駐車場と走り乗鞍スカイラインのバスで10時15分ごろ畳平に着く。(高山市内に入らず郊外を走ったので短時間で到着) 
 準備体操をしてから10時30分ごろ登山開始。朝日岳-蚕玉岳(こだまだけ)を経由して11時50分ごろ剣ケ峰(3026m)に到着。昼食後、富士見岳経由(13時14分)で13時30分ごろに畳平へ戻った。山の花はまったく見かけなかった。

 ほうのき平では空はどんよりと曇っていたが、畳平(2700m)まで来ると雲海を抜けて快晴となった。
蚕玉岳(こだまだけ)からの眺望がすばらしい。左奥から笠ヶ岳(2897m)、鷲羽岳(2924m)、野口五郎岳(2924m)、(槍ヶ岳(3180m)、西穂高岳(2909m)、奥穂高岳(3190m)、前穂高岳(3090m)、常念岳(2858m、雲の中で見えない)、蝶ヶ岳(2667m)などが見える。奥穂高岳と前穂高岳の間にある雪渓の下辺りが上高地(1500m)、上高地左で写真中央にある赤っぽい山が明日登る焼岳(2455m)。

写真:蚕玉岳からの眺望(11時30分)。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)


 12時前に乗鞍岳の山頂の剣が峰(3026m)に到着。畳平から剣ケ峰までの標高差は約326m。白山(2702m)が雲海に浮かんで見える。

写真:剣が峰からの展望(11時56分)


 帰路に寄った富士見岳(2818m)からの西穂、奥穂、前穂と、前穂の右奥に常念岳(2857m)が真近かに見えた。また木曽川の源流の鉢盛山(2446m)を見ることもできた(写真にはない)。

写真:富士見岳(2818m)からの展望(13時15分)


 下山後、車でアカンダナ駐車場に移動して車をデポし低公害ディーゼルバスに乗り換えた。平湯トンネル、安房トンネル、釜トンネル経由で上高地に入る。今夜の宿である上高地山岳研究所に着いたのは16時20分。明日の天気もよさそうだ。

写真:河童橋から穂高連峰をみる(16時14分)


写真:日本山岳会 上高地山岳研究所(16時20分)

 秋山山行のための鍛錬として猿投山に登った。今日は雨は降らないという予報であったが、グリーンロードからみると頂上辺りは雲の中であった。昨夜までの雨で山全体がしっとりと湿っており、沢にも豊富に水が流れている。ウィークデイなので、体力鍛錬の中高年は当然のこととして、先生に引率された高校生や授業合間を縫って?の大学生の数人組みなどが登っており淋しくは無かった。
 猿投山には山野草の花は期待していなかったが、下山途中でヤジノホトトギスが咲いているのを見つけて嬉しくなった。よく見て歩けばまだまだ色々な山野草の花を見つけられるかもしれない。

写真:ヤマジノホトトギス(ユリ科ホトトギス属)、山地に生える多年草、花期は8-10月
 (カメラはPanasonic DMC-FX9)

三ノ峰、別山平へ

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 昨日は鳩ヶ湯鉱泉に泊まり、今日(2日目)は別山(2399.4m)をめざす。上小池駐車場(920m)まで車で行き、5時25分に登山開始。標高差1479m。すでに周りは明るくなっている。できれば別山にピストン登山したいが果たしてどうか?右足首に若干痛みがあるのが気にかかる。

 六本檜(1430m)まで直登し休憩する。赤兎山(右端の一番高い山)が見える。その左にわずかに顔を出しているが経ヶ岳。左端に雲間から顔を出しているのが荒島岳。上小池登山口から六本檜(地元の資料では6本槍)までは急登(標高差510m)が続くが、登り易い登山道だった。

図:GoogleEarth を使って登山路を画像化したもの。刈込池から3本杉(6本檜が正しい)、三の峰避難小屋、別山平、別山への登山道の地形が理解しやすい。

写真:六本檜から赤兎山(右端の一番高い山)を見る(7時6分)。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)


 さらに三ノ峰方面を見ると、右に三ノ峰避難小屋のピーク、中央左に三ノ峰のピークが確認できる。別山は見えない。三ノ峰の左裾野の奥辺りか? ここから別山までの標高差は969m。剣ガ岩を経て三ノ峰へ登る尾根道が見える。



写真:六本檜から三ノ峰方面を見る(7時6分)

 六本檜を過ぎてからは尾根歩きになる。見晴らせる山頂山腹の緑がまぶしい。剣ガ岩(1671m)には稜線解説版が置いてあった。

写真:剣ガ岩にある稜線解説版(8時0分)


剣ガ岩から振り返ると荒島岳(1523m)が雲に浮いていた(8時0分)。

写真:剣が岩から見える荒島岳(8時0分)


 三ノ峰避難小屋(2080m)に近づいたころ斜面に花畑があった。黄はマルバダケブキやメタカラコウ、ピンクはアザミやシモツケソウ(花なし)、紫はタカネマツムシソウ、白はセリ科の花(イブキゼリ)か?

写真:三ノ峰避難小屋の下あたりにある花畑(9時3分)


写真:タカネマツムシソウの群生(9時3分)


写真:タカネマツムシソウ(9時3分)(マツムシソウ科マツムシソウ属)、高山に咲く越年草、花期は8-9月


 三ノ峰避難小屋に9時25分に到着。30分ほど休んだ後で、別山に向かって登山開始。10時1分に三ノ峰、10時57分に別山平(2208m)に到着。空の色は下界とはまったく違う。冷たい風が肌に心地よい。御手洗池の周りにはお花畑もある。ここからは別山(2399.4m)がはっきりと見える。ここからの標高差は約190mである。

写真:別山平にある御手洗池から見える別山(10時58分)


写真:池の周りにあるお花畑。(11時9分)


 鳩ケ湯鉱泉で汗を流すには16時には戻らないといけないので、別山に登っていると間に合わない。別山への登山はまたの機会にとっておき、11時30分に下山を開始する。12時4分に三ノ峰通過。

 三ノ峰避難小屋からの下りの尾根沿いには、色々な花が咲いているが、夏の花はそろそろ終わりで花の数は最盛期よりも少なくなっているに違いない。一方、珍しい花も見かけても、そのような時に限り急坂を登り降りしている時だったりして撮り損ねた花(タカネナデシコ、コケモモ、ハクサンシャジンなど)も多い。

写真:ハクサンフウロ(風露)(12時36分)(フウロソウ科フウロソウ属)、高山、深山に咲く多年草。花期は7-8月


写真:ウメバチソウ(梅鉢草)(12時38分)、ユキノシタ科ウメバチソウ属、山地や山麓の湿り気のある日当たりの良いところに生える多年草。花期は8-10月

写真:ミヤマコゴメグサ(12時49分)、ゴマノハグサ科コゴメグサ属、高山の草地に生える一年草。花期は7-9月



写真:カライトソウ(唐糸草)(12時50分)、バラ科ワレモコウ属、中部地方の日本海側山地に生える多年草。花期は8-9月

写真:オヤマリンドウ(12時53分)(リンドウ科リンドウ属)。花は閉じているのが殆ど(平開しないらしい)。たまに開いているものもあったが種類が違うリンドウと思われる。花期は8-9月

写真:白いオヤマリンドウ(12時53分)、葉が傷ついているけれど、形はオヤマリンドウに違いない。白は奇形なのか?

写真:クルマバハグマ(14時9分)(キク科コウヤボウキ属)。樹林帯に入ってから見かけた。

写真:カニコウモリ(14時35分)(キク科コウモリソウ属)、亜高山帯付近の針葉樹林帯に生える。花期は8-9月

写真:ハクサントリカブト(15時4分)(キンポウゲ科トリカブト属)。多くは木の無い尾根まわりで咲いているが、樹林帯の中でも見かけた。花期は7-8月


 15時19分には登山口まで無事に下りることができた。別山平と小池駐車場との標高差1288m。六本檜に来るまでの尾根歩きは強い日差しに照らされて特に暑かったし、また標高が低くなるにつれて蒸し暑くなった。別山平や三ノ峰での風の冷たさが夢のようだ。

写真:登山口(15時19分)


 見かけた木の花は、

写真:ホツツジ(13時4分)(ツツジ科ホツツジ属)、日当たりの良い山地に生える。花期は8-10月。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)。

写真:タマアジサイ(玉紫陽花)の蕾(13時22分)(ユキノシタ科アジサイ属)、山地の谷川沿いに良く生える。花期は8-9月

写真:タマアジサイ(花))(13時22分)

 去る7月16日に雨のため中止にした三ノ峰、別山(白山国立公園)登山のリベンジを計画した。第1日目は名古屋高速-小牧IC-名神高速道路-一宮IC-東海北陸自動車道-白鳥IC-158号線-勝原-173号線-鳩ヶ湯鉱泉-上小池駐車場(標高920m)と走った。ここに車を置いて上小池刈込池自然研究路を散策。刈込池を巡る一周4.3km、標高差100-150m程度のブナ林の中の道である。「熊に注意」の看板が目立つ。われわれ以外に散策者は見かけず、打波川の川音以外は聞こえない静かな環境だ。森の中はひんやりと涼しい。明日は三ノ峰、別山を目指す。
 見かけた野草の花々は、

写真:ツリフネソウ(11時45分)(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)、山地に生える1年草。道沿いに群生していた。花期は8-10月。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)

写真:アキギリ(12時8分)(シソ科アキギリ属)、山地に生える多年草、花期は8-10月

写真:ミズヒキ(12時21分)(タデ科タデ属)、山野に生える多年草(名古屋市の公園でも見かける)、花期は8-10月

写真:キツリフネ(12時26分))(ツリフネソウ科ツリフネソウ属)、山地の湿り気のあるところに生える1年草。花期は6-9月。ツリフネに比べてキツリフネは多くは見かけなかった。

写真:キオン(12時38分)(キク科キオン属)、山地に生える多年草、花期は8-9月

 昼食後、再び森に入る。見かけた野草の花々は、

写真:カワラナデシコ(13時46分)、ナデシコ科ナデシコ属、雑草が繁茂し雑草の中に埋もれてしまいそうだ。
  ここの山野草園では定期的に雑草を刈り取らないと山野草も生きてゆけない状態になっている。つまり、山野草を人が踏み荒らさないように道路などを作ると、道路周りの地面が乾燥して、雑草と称する特殊な草が繁茂を始めるのだそうだ。

写真:オミナエシ(13時57分)、オミナエシ科オミナエシ属

写真:タムラソウ(14時2分)、キク科タムラソウ属

写真:白いツリガネニンジン(14時4分)キキョウ科ツリガネニンジン属、白いツリガネニンジンは珍しいのではないか?普通は薄紫色。そういえば、本来は赤紫色のホタルブクロも伊吹山に自生するものは殆どが白色らしい。今回は撮り損ねたが。

写真:アカソ(14時10分)、イラクサ科カラムシ属

写真:ヨツバヒヨドリ(14時26分)、キク科フジバカマ属

写真:ゴマナ(14時29分)、キク科シオン属

写真:イブキフウロ(風露)(14時37分)、フウロソウ科フウロソウ属。


 この後で、薬草風呂で汗を流し、ロープウェイのゴンドラから近江平野を眺めながら帰路につく。山野草教室の参加費用はゴンドラ代、受講料、薬草料理代、展望風呂代の合計で2500円であり、安いと思った。山野草の料理もおいしかった

写真:ゴンドラからの眺め(15時33分)

 午前中の散策で見かけた野草の花々は、

写真:ワレモコウ(11時17分)、バラ科ワレモコウ属、日当たりの良い山野に生える多年草

写真:ミツバフウロ(11時20分)、フウロソウ科フウロソウ属、山地に生える多年草。
 今や名古屋の住宅街ではなかなか見ることができないバッタがここではいっぱいいる。ミツバフウロの右上で夫婦のバッタがこちらを見ている。昔はこのような風景は珍しくも無かったが、今では懐かしい風景だ。

写真:ヒルガオ(11時25分)、ヒルガオ科ヒルガオ属、名古屋市内の川縁などでも見かける

写真:キツリフネ(11時29分)、ツリフネソウ科ツリフネソウ属、山地に生える多年草

写真:イブキセリモドキ(ヤマゼリ)(11時40分)、セリ科ヤマゼリ属、深山に 生える無毛の多年草

写真:ヘクソカズラ(11時43分)、アカネ科ヘクソカズラ属、名古屋市内の公園でも見かける

写真:ノカンゾウ(11時44分)、ユリ科ワスレグサ属、名古屋市内の野原でも見かける、花期は7-8月

写真:ユウスゲ(11時44分)、ユリ科ワスレグサ属、山地に生える多年草、花期は7-9月

写真:ネジバナ(11時50分)、ラン科ネジバナ属、名古屋市内の野原でも見かける

写真:シデシャジン(11時51分)、キキョウ科シデシャジン属、山地に生える多年草

写真:ヒメヤブラン(12時7分)、ユリ科ヤブラン属、山地の木陰に生える多年草

写真:クサボタン(12時28分)、キンポウゲ科センニンソウ属、山野の明るいところに生える、花期は8-9月

写真:シオガマギク?(12時30分)、ゴマノハグサ科シオガマギク属

写真:センニンソウ(12時31分)、キンポウゲ科センニンソウ属、野原に生える

 
 午前の部の観察が終わり、薬膳料理をいただいた。なかなかおいしかった。

 料理のおしながき;
  一.山野草の天ぷら(よもぎ、しろよめな、いぶきふうろ、げんのしょうこ、とうき)
  二.伊吹産黒ごま豆腐
  三.茗荷粕漬、うり粕漬
  四.山野草三種盛り
    (おとこえしの酢味噌和え、ひれはりそうの胡麻和え、しろざのマヨネーズ和え、伊吹ハム(山椒入り)
  五.はないかだの菜飯
  六.きゃらぶき
  七.鮎の甘露煮
  八.おすいもの
  九.伊吹ヨーグルト

 山頂のお花畑を見た後に、頂上の駐車場から伊吹山ゴンドラの山麓駅まで1時間弱かけてドライブ。山麓駅からゴンドラに乗って3合目にあるピステジャポン伊吹へ行く。ここで山野草教室(11時-14時30分)に参加した。案内人の森先生について付近の森に入り、路傍の山野草(木)について説明を受けた。森先生は15年も案内人をやっておられるベテランで花の特徴、名前の由来などを面白く教えていただいた。

写真:中央丘陵部分の周辺が山野草の草原。イノシシが根っ子を食べたり、雑草(ススキや笹など)がはびこったりで山野草を元気に維持管理するのが大変そうであった。山野草の中には昔は平地でも咲いていた種類も多い。維持管理さえできれば都会の中でも育てられるはず。

 午前中の散策で見かけた樹木は、

写真:ゴマギ(11時54分)、スイカズラ科カマズミ属、山地や川沿いの湿地に生える。 5月に白い花を多数つけ、実は9~10月に赤から黒に熟す。写真は赤い実である。(以下、カメラはPanasonic DMC-FZ10)。

 山頂(1377m)で朝食をとってから、東遊歩道を降りる。

写真:オオバキボウシ(8時41分)、ユリ科キボウシ属、花期は7-8月

写真:イブキトリカブト(8時43分)、キンポウゲ科トリカブト属、花期は7-8月

写真:サラシナショウマ(8時45分)、キンポウゲ科サラシナショウマ属、花期は8-10月

写真:ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)(8時47分)、キク科アキノキリンソウ属、花期は8-9月

写真:キンミズヒキ(8時52分)、バラ科キンミズヒキ属。山野で普通に見られる。

写真:コオニユリ(8時54分)、ユリ科ユリ属、湿り気のある湿地帯に生える。花期は7-9月

写真:ヤマアジサイ(木)(8時57分)、ユキノシタ科アジサイ属、色は白、淡青、淡紅などがあるが、白のみ見かけた。

写真:シシウド(8時59分)、セリ科。草丈が1から2mにもなる。シシとかイヌなどの枕は、食べられるが人の食物にはならない山野草に付ける。

写真:ミツバフウロ(9時7分)、フウロソウ科

写真:マルバダケブキ(9時9分)、キク科メタカラコウ属、湿った草地などに生える。草丈は1m以上にもなる。

 伊吹山に何故このような山野草が豊富に育っているのか不思議になった。調べてみると、この付近には他に高い山もなく、日本海と太平洋の間の風の通り道になっていることが幸いしているらしい。夏は太平洋の湿気を含んだ風が伊吹山にあたってしばしば霧や雨を降らし、冬は大西洋の湿気を含んだ風が大雪を降らせる。その豊富な水がこのような豊富な草花を育てているのだ。お花畑はまさに自然の恩恵であり、大事に維持してゆかねばならない。
 まず、西遊歩道へ登る。

写真:トモエソウ(7時52分)、オトギリソウ科オトギリソウ属、山地の日当たりの良いところに生える。(以下、カメラはPanasonic DMC-FZ10)

写真:ルリトラノオ(7時59分)、コマノハグサ科、伊吹山頂にのみ自生する。
  クガイソウとの違いは葉が対生で葉柄が無いこと。

写真:ツリガネニンジン(8時3分)、キキョウ科ツリガネニンジン属、8-10月に山野で咲く

写真:アキノキリンソウ、ルリトラノオ、シモツケソウ(花が終わっている赤い色の株)(8時3分)

写真:ヒロハシモツケ(8時8分)、バラ科シモツケソウ属

写真:タムラソウ(8時10分)、キク科タムラソウ属、アザミに似ているが棘がない。

写真:メタカラコウ(8時11分)、キク科メタカラコウ属、深山に生える

 花の山として名高い伊吹山に出かけた。今回は登山ではなく、スカイラインとゴンドラ利用して野草観察をするのが目的だ。山頂のお花畑を見てから3合目で11時から開催される山野草観察会に参加する計画。朝5時30分に家を出て名古屋高速→小牧IC→名神高速→関が原IC→365号線→伊吹山ドライブウェイと走り、7時過ぎに山頂駐車場に到着。駐車場にはまだ20台くらいしか車は無い。ガスのために駐車場から頂上も下界も見えない。7時半ごろになって少しガスが晴れてきたので、2時間弱かけてお花畑を西遊歩道コース→東遊歩道コースと一周する。ガスの合間から広大なお花畑が見えてくる。歩道(登山道)の両側にはロープが張ってあって、お花畑に入れないようしてある。

写真:西遊歩道入り口付近の西斜面、サラシナショウマ、オオハナウド、アカソ などがにぎやかに咲いている(7時46分)。(カメラはPanasonic DMC-FZ10)

お花畑について:
 ドライブウェイが全線開通したのは1965年7月。自然にあったお花畑は、開通後観光客が踏み荒らした結果消滅し笹原になってしまった。そこで、関係者がお花畑の復活に努力し、今日のようにすることができた。笹や雑草を除去し、花の種をまいて少しずつ花を増やしていった。現在でもこの作業は続いているとのこと。

 地蔵尾根、文三郎尾根での行動はバランスの悪い筆者には難しいと判断。体を鍛えて将来再び挑戦することにする。今回は赤岳に登らずに美濃戸口まで下りる。再び柳川南沢の道を選ぶ。早く下りて茅野市で温泉に入ろう。道沿いの花を探しながら、急いで下山し、11時26分発 美濃戸口→茅野駅のバスに間に合った。

写真:ヤマハハコ(7時3分)、キク科ヤマハハコ属、山岳道路の縁など、日の良くあたる乾燥気味の礫地などに生える。花期は8-9月。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)。

写真:アキノキリンソウ(7時4分)、キク科アキノキリンソウ属、花期は8-9月

写真:トリアシショウマ(7時47分)、ユキノシタ科チダケサシ属、花期は7-8月

写真:ヤマホタルブクロ(8時32分)、キキョウ科ホタルブクロ属、花期は6-8月

写真:苔むした岩々(9時14分)

写真:ソバナ(9時45分)、キキョウ科ツリガネニンジン属、花期は8月

写真:シモツケ(10時5分)、バラ科シモツケ属、花期は7-8月

写真:アカツメグサ(10時7分)、マメ科ジャジクソウ属、ヨーロッパ原産の多年草、花期は5-10月

写真:ヤマオダマキ(10時42分)、キンポウゲ科オダマキ属、花期は6-8月

 行者小屋(2350m)に一泊した。昨夕は夕立があった。ここ数日夕立があるそうだ。しかし、今朝は快晴だ。山は午前中、特に朝は晴れることが多い。小屋前から横岳、赤岳、阿弥陀岳が良く見える。
 赤岳に登るのに比較的安全なコースは、地蔵尾根から登り文三郎尾根に下りる道らしい。傾斜が30度前後の道を1時間前後で登ったり下ったりできる体力とバランス維持力が要求される。鎖や梯子が整備されているので注意して行動すれば危険は少なく小学生も登っているらしいが、脚力に自信がない向きは登るべきではないだろう。

写真:行者小屋前から見える横岳、赤岳、中山、阿弥陀岳(朝5時)(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)。
 八ヶ岳は南北30Km,東西15Kmの独立した火山群。100~300万年前に噴火してできた。山体はおもに輝石安山岩と集塊岩から成り、広大な裾野は火山灰が堆積してできている。

写真:行者小屋

 行者小屋の近くにある中山展望台(中山乗越、小屋から15分くらい、標高2370m)に登ると中央アルプスや北アルプスの山々が見えた。これほどきれいに見えることはなかなか無いらしい。ラッキーだった。

写真:木曽駒ヶ岳(中央左のピラミッド 朝6時31分)

写真:木曾御嶽山(朝6時31分)

写真:乗鞍岳(朝6時32分)

写真:阿弥陀岳(朝6時34分)

写真:赤岳(朝6時34分)

写真:横岳(朝6時35分)


 美濃戸山荘(1710m)からは車は入れない柳川南沢登山道になる。沢を横切りながらの比較的緩やかな登りとなる。

写真:ミヤマセンキュウ(12時15分ごろ)、セリ科ミヤマセンキュウ属。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)

写真:柳川南沢(12時17分ごろ)

写真:花の名は不明(14時34分ごろ)

写真:白河原(しらつかはら)からの横岳が見える(15時00分)。行者小屋まで後わずか。河原の回りはシラビソ(マツ科モミ属)の林

八ヶ岳裾野散策

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 八ヶ岳最高峰の赤岳(標高2899m)を目指す。今日は行者小屋(標高2350m)まで登り一泊して、地蔵尾根などの情報を聞き、赤岳に登るかどうか決めようと思う。名古屋を「しなの1号(7:05発)」で出発し、美濃戸口(標高1480m)に10時過ぎに到着。10時40分ごろ行者小屋(2350m)を目指して出発。標高差870m。登山道沿いに咲いている花の写真を撮りながら登る。

写真:キボウシ(11時5分ごろ)、ユリ科キボウシ属。(以下、カメラはPanasonic DMC-FX9)

写真:キオン(11時6分ごろ)、キク科キオン属

写真:クサボタン(11時45分ごろ)、キンポウゲ科センニンソウ属

写真:美濃戸山荘前にて(11時47分ごろ)

 16日には鳩ヶ湯から三ノ峰(2128m)経由で別山(2399.4m)に登る予定であったが、大雨のために登山道が通行禁止になってしまった。またの登山を期して帰ることにする。岐路の途中で永平寺、さかな街(敦賀市、昼食)、甘棠園(かんとうえん)を観光。

写真:雨の永平寺

写真:甘棠園でみたヤマモモの巨木
・敦賀市指定天然記念物
    樹 種  ヤマモモ(ヤマモモ科)
    幹周り  2.2 m
    樹 高  約14 m
    樹 齢  約300年
 国道27号線沿いにある柴田氏庭園(=甘棠園)は、元禄初年(1688)豪農・柴田権右衛門が築庭した。現在も柴田氏の子孫が所有していると思われる。300百年前に建てられた(?)建物は壊れかかっており、屋根にシートが被せてあるような状態だが、樹齢300年のヤマモモは手入れが行き届いて生き生きとしていた。


写真:敦賀市郊外にある「さかな街」
 「さかな街」を作った趣旨はおそらく、「豊かな日本海の幸を観光客に味わってもらう」ことだったと思うが、現実には日本海では魚はほとんど捕れなくなってしまっているらしい。近海で取れた魚は地元の人々が食べてしまう位しか量がない。売っている魚は日本海とは関係のない遠洋物がほとんどではないのか。筆者が買ったさかな街で有名な「焼きさば」は近海物ではなくスウェーデン産であった。きびしい現実を見せられて他の商品を買う意欲もうせてしまった。

 赤兎山から鳩ヶ湯鉱泉への下りは樹齢200年クラスのブナの大原生林の中を通る。丁度、大雨が降ってきたので、幸運(?)にもブナの大木の幹を流れ下る帯状の雨水の流れ(樹幹流)を初めて見ることができた。その流れは非常に壮観であった。まさに幹の表皮上の川である。ブナの樹は葉に降り注いだ雨水を集めて、根元に貯める特性がある。葉の形、枝の形、幹の表皮の滑らかさなどが雨水を集めるのに最適な特性を持っている。樹幹を伝わって流れてきた水は、ブナの根元で地中に吸い込まれ、地表を流れる水は見えない。積もった有機物を多量に含む土壌は大量の水分をため込むことができる。ブナのダムといわれる由縁である。
 ブナの樹を200年計画で山に植林すればコンクリート製のダムを作らなくても、年中豊かな清流を得ることができるのではないか?21世紀の国土造りは自然の英知をうまく利用することを基本に据えるべきと思う。この方がより先端的な高い科学技術を必要とするからこそ21世紀的な手法となる。

 赤兎山(あかうさぎやま、標高1629m)は白山展望と豊富な山の花が特徴である。名古屋市から名古屋高速-名神一宮-東海北陸道白鳥IC-国道158号線-国道157号線-福井県勝山市-小原口-林道-赤兎・大長山登山口(920m)までマイクロバスで移動。11時40分頃登山開始。小雨が降ったり止んだりの天候となったが、道沿いにある夏の花を探しながら登る。頂上での視界は悪く、明日登る予定の別山は見えない。赤池湿原へ行く途中で雨足が強くなり、引き返す。ニッコウキスゲやササユリが豊富に咲いていた。13時30分に下山開始。鳩ヶ湯コースで、東南側にある「たんどう谷」の入り口にある「鳩ヶ湯」鉱泉(538m)へ下りる。大規模なブナの原生林を通る長い道である。沢の水が増水しており、特に二つ目の沢渡りには難渋した。また、二つ目の沢渡りの後の急傾斜面をトラバースする登山道が消失しかかっており、雨で滑りやすく危険であった。鳩ヶ湯鉱泉の林道に出たときには18時を回っていた。

 (参考1:鳩ヶ湯の湯は胃腸に良いらしい、料理は山の幸が大変おいしかった。)
 (参考2:梅雨前線の影響で、16日は石川、福井、岐阜県などで24時間雨量が数10mmになった。)

写真:頂上


 生憎の雨でかつ、カメラをゆっくりと構える時間もなく、花の写真は1枚もとれず。やはり、登山と山の花の撮影は両立しないか。出会った花は、登り口から順に、ヤマアジサイ(ユキノシタ科、アジサイ属、ガクアジサイに似る、白、紫、ピンクなど)、ホオノキの花(モクレン科モクレン属、タイザンボクの花に似る)、ギンリョウソウ(イチャクソウ科、ギンリョウソウ属),ゴゼンタチバナ(ミズキ科、ゴゼンタチバナ属)、オオバキボウシ(ユリ科、キボウシ属)、マイズルソウ(ユリ科マイズルソウ属)、その他。頂上ではニッコウキズゲ(ゼンテイカ、ユリ科ワスレグサ属)、ササユリ(ユリ科、ユリ属)。赤兎山から鳩ヶ湯への下りで、タマガワホトトギス(ユリ科ホトトギス属)、ツバメオモト(ユリ科、ツバメオモト属)。
 その他、筆者は認識できなかったが、オオシラビソ(マツ科、モミ族)、マルバマンサク(マンサク科、マンサク属)、オオカメノキなどを見かけたとの報告があった。

写真:ササユリ、雨で写真が撮れなかったのでhttp://www.geocities.co.jp/HeartLand-Hanamizuki/4556/sasayuri.htmサイトから写真を引用させていただきました。名前は良く聞くがなかなかお目にかかれず、今回赤兎山頂上で数多く見ることができ感激。ピンクの色が印象的な可憐な花である。葉が笹に似ていることからこの名前が付けられたとのこと。環境変化に弱いらしく、次第に数が減少しているそうである。


写真:タマガワホトトギス
 鳩ヶ湯温泉への下山途中で2株見かけた(岡本志保子さん撮影)。

 下山の途中で小八郎岳(1475m)に寄り道した。頂上はやはり360度の眺望がある。雲が出ていて詳しくは見えなかったが、烏帽子岳は全容を見ることができた。この辺りから小雨が降り出し、17時に登山口に着くまで雨の中を歩いた。

写真:小八郎岳から見た烏帽子岳

 烏帽子と名のつく山は日本で80以上あるとのこと。似たような形の山に冠山と名のつく山々がある。烏帽子も冠も帽子であり、平安時代の昔から人々になじみな形であったので、形が似た山に多く名付けたのであろう。冠山も烏帽子山(岳)も、筆者には同じような形に見える。

参考:奥美濃冠山

カラマツの林

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 標高1400m付近には美しいカラマツの林がある。マツ科カラマツ属。落葉針葉樹。葉は長さ2から4cmと短い。樹皮は暗褐色で長い鱗片状に剥がれ落ちる。枝は水平に張り出すが、老木になると垂れ下がる。
 その他、ダケカンバの樹が多く見られる。山の花としては、イワカガミが多かったが、その他、アカヤシオが所々に咲いていた。駒鳥、鶯、その他の鳥の声もにぎやかだった。駒鳥の駒は馬のことで、この鳥は澄んだ声だが、馬のいななきに似た調子で鳴く。鳴き声を聞いてなるほどと思った。

写真:カラマツの林

頂上からの展望

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 頂上では360度全方向が見渡せる。曇りがちであったが、中央アルプスの仙涯嶺、南駒ケ岳などが見渡せた。

写真:仙涯嶺(2734m)、南駒ケ岳(2956m)など、南駒ケ岳は仙涯嶺の右側で雲の中

 標高1900mくらいのところで、登り道の左側にそって二つ目の大崩壊があった。

写真2:セキナギ(その2)(下山方向を向いて撮影)

写真2-2:セキナギ(その2)(セキナギを覗いて撮影)

イワカガミ

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イワカガミの群生。あちらこちらに咲いている。イワウメ科イワカガミ属

写真:イワカガミの群生

セキナギ

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 1700mから1800mにかけて、最初の大崩壊(セキナギと呼ばれている)がある。登り道の左側が大きくえぐられるように侵食されている。谷から吹き上げてくる冷たい風が汗ばんだ肌に心地よい。

写真:セキナギ(大崩壊

 中央アルプスの南端にある烏帽子岳(2194.5m)と小八郎岳(1475m)に登る。中央道の松川ICを出て、鳩打ち峠登山口(1120m)まで車で入る。梅雨の最中で幸運にも晴れた土曜日。9時25分に登山開始し、烏帽子岳までの標高差約1100mをほとんど一気に登る。標高1700m付近にあるセキナギと呼ばれる大崩壊地の直前で烏帽子岳の全容が見えた。登山道は落ち葉の堆積で絨毯の上を歩くように心地よく、歩きやすい。(ただし、頂上付近は樹の根っ子が登山道を覆っており、昨夜までの雨で濡れて滑りやすかった。)

写真:烏帽子岳

千枚田

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 四谷への降り口から見た千枚田。きれいに整備されている。
 本日の終着点である。到着時間は15時38分、尾根筋を歩く約6時間の山行であった。鎖あり、梯子あり、眺めもよく、花もありの魅力的な、歩き甲斐のあるコースであった。


エゾタンポポ

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 鞍掛山からの降り口で、久しぶりに日本のタンポポに対面して感激。キク科、タンポポ属。中部地方以北に分布している種目。


アブラチャン

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 鞍掛山からの降り道で。クスノキ科 シロモジ属。
昨年の今頃、宇連山に登ったときには、アブラチャン(黄色の花)やタムシバ(白い花)がたくさん咲いていたが今回はアブラチャンはこの一本だけ。タムシバはまったく見かけなかった。宇連山とは比較的近い山なのに植生が違うのか、それとも今年の気候のせいなのか?



カタクリの花

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 鞍掛山の頂上近くで。ユリ科、カタクリ属。


 岩小谷山から鞍掛山への縦走路にはミツバツツジが咲き乱れている。ツツジ科 ツツジ属 。


奥三河の山々

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 宇連山の方向を展望。


 岩小谷山周辺は南北約2Kmから成る大岩塊から成っている。日本の原型が形作られた今から2000万年前の地質時代第三紀の後、海底火山が隆起して造山されたと言われる。火山岩の一種の玄武岩(黒色)、石英安山岩(白色)、流紋岩が露出して見られる貴重な場所らしい。これらは硬い大きな岩塊で風化浸食されにくいので 、険しい山容を残している。
 


岩小谷山の頂上近くで。上がアカヤシオで下がミツバツツジ。ミツバツツジの鮮やかな赤紫の花に比べると、アカヤシオの花は柔らかな色合いの淡紅色で、形も丸みを帯びているのが特徴だ。


27のコブ

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 岩小谷山登り口から鞍掛山降り口まで27の小山(コブ)を越えて行く。足の鍛錬に好都合な山行だ。


 岩小谷山の中腹から頂上近くで咲いていた。(10時19分)


アカヤシオ

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岩小谷山の中腹から頂上近くで咲いていた。ツツジ科 ツツジ属 。(10時16分)


 奥三河の東海自然歩道を歩いた。和市ー岩古谷山ー荒尾分岐ー塩津分岐ー鞍掛山ー四谷。今年の春は週末には雨天が多かったが、久しぶりに上天気であった。和市の駐車場を9時過ぎに出発。

 写真はエイザンスミレ。スミレ科、スミレ属。岩小谷山の登り口(和市)で咲いていた。

 午後からの雨が予測されたが、夜明けには青い空が見えていた。8時30分ごろ宇賀渓キャンプ村(約260m)からホタガ谷道に入る。分れ滝を過ぎるあたりから雪が深くなり、これ以降、竜ヶ岳山頂まで雪を踏みしめて登る。リーダの話ではこの程度の雪は「庭の雪」だそうだが、少し雪山の気分が味わえた。頂上ではあいにく雨になった。以降、石樽峠、小峠、国民宿舎、宇賀渓キャンプ村へと降りる。

 写真1:遠足尾根に向かって登る。11時38分。(カメラはSH506iC)

 写真2:遠足尾根に上がるとなだらかで丸い竜ヶ岳の山頂が見えた。竜の頭だそうな。12時13分。


 縦走路の終わり近くにある猿啄城址(さるばみじょうし)からの展望は非常に良い。伊勢湾、冠雪した鈴鹿山系の藤原岳、伊吹山がよく見えた。御嶽山、乗鞍岳、槍ヶ岳、恵那山などが遠望できるはずであるが、雲がかかってよく見えない。写真は恵那山方面の眺望である。


各務原アルプス縦走

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 2月4日(土)に桐谷坂(きりたにざか)から入って高山線坂祝(さかほぎ)駅まで11km強を約6時間かけて縦走した。名鉄各務原線の三柿野(みかきの)駅で降り、タクシーで桐谷坂の各務原アルプス登山口へ。午前9時から歩き始めたが、寒波が襲来していて登山道の霜柱を踏みながらの山行だ。霜柱で凍った路は硬くて滑りやすい。風は無く太陽の光を浴びながら歩けたので寒くはない。写真は縦走路の終わり近くで見た木曽川の風景である。

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