マルチメディア機器の最近のブログ記事

 購入価格が3万円以上した某社製のプリンタが購入後3年半で突然壊れた。2つのインクタンクからのジェットが止まってしまった。 インクは純正品を使ってきた。ノズルのクリーニングをやっても変化なし。明らかに電気系統の故障だ。ネット上にも同様なクレームが載っている。
使い方の頻度としては、多くもなく、少なくもなく、週に1~2回使ってきた。ネットで調べると、インクジェット・プリンターの寿命は3年から5年ということだ。何故こんなに寿命がばらつくのか? 設計思想と製造技術に根本的な欠陥があると言わざるを得ない。自家用車で部品寿命が3~5年と言ったらみんなが怒り出す。自動車は修理しながら10年20年と使える。

 インクジェットプリンターの修理を依頼しようと思ったら、購入価格の半分以上もする修理代を要求してきたる。これもひどい! 残念だが、もっと低価格の別機種を注文する羽目になった(コールセンターが推奨した)。結果、予備に買っていたインクがすべて使えなくなってしまった。1万円はゆうに超えるインクが不要になってしまった。本当に腹が立った。

 おそらく、他のメーカー品も似たり寄ったりと思うが、こんな商品寿命を平気で設定する業界の常識がおかしい。数年後には(価格が高くなっても)もっと長い寿命を安定に実現できたメーカが現れ、市場を制すのではないか?

 6年くらい使い続けたパソコン2台が相次いでトラブルに見舞われた。1台は今年の4月20日に紹介したノートブックパソコンBiblo-MGで、暗くなっていた液晶がついに見えなくなってしまった。せっかくお金をかけて冷却ファンを修理したのに残念。
 もう一台は家族が使っていたデスクトップパソコンのValuestar-L(WindowsXP)でこれも6年ほど使ってきた。これが2ヶ月ほど前に液晶が見えなくなってしまったので、モニタだけ替えて使い続けていたら、プリンターとの通信が不安定になったので、プリンターを最新のものに変えて使っていた。しかし、パソコンの動きが遅くなったので、ディスククリーンアップしたところ、再起動できなくなってしまった。結局、ディスク内容の復旧を業者に頼むことになってしまったが、10万円も取られてしまった。これも液晶が見えなくなった時点で、パソコンを新品に換えていたら、こんな出費は避けられたかもしれないが、あとの祭りであった。
 上記のいずれも、部品を交換しつつなるべく使い続けようとしたことが失敗原因であったようだ。
 パソコンは使用状況にもよるが、5年くらいで廃却したほうが良いようだ。4月20日のブログで10年くらい使えそうだと書いたが、どうも無理すると痛い目に会いそうだ。

 パソコンが古くなっても、いままで使っていたアプリケーションソフトはバージョンアップしない限り、快適に使い続けられる。しかし、次第に次のような理由で、古いパソコンは次第に使いづらくなる。

 まず、ハードウェアの面では、液晶画面が暗くなるのが問題だ。これは使い続ける限り、確実にそうなる。バックライトが劣化するためだ(注1)。バックライトの交換はノートパソコンならば1万円~2万円でできる。その他、部品交換に費用がかかるものにハードディスクがある。しかし、私の経験では初期故障を別にすれば、机上で使う限りハードディスクが壊れる確率は低い。比較的長く使えるという印象を持っている。
 注1:CRTよりも寿命はずっと短い。

 パソコンを使えなくする大きな要因はむしろソフトウェアだ。たとえば、

 1.Webブラウザやセキュリティーソフトがバージョンアップし、旧バージョンのメンテナンスをメーカがしなくなる。そこで、新バージョンのソフトを入れざるを得ないが、新バージョンでは処理量が増大し、古いCPUでは動作が遅くなって使いづらくなる。メモリを増強すればある程度改善されるが、CPUが遅いのが次第にネックになる。

 2.セキュリティーソフトが古いOSをサービスしなくなる。ウイルスのパターンファイルの更新をしてくれなくなる。そこでOSをバージョンアップすると、古いパソコンでは動作が遅くて使いづらくなる。

 以上を考えると、パソコンを修理しながら使い続けても、10年が限界のような気がする。

PDAの Clieを修理

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 小生はシステム手帳の代わりにソニーのClieを長年使っている。前機であるIBM製のPDAは3年で故障したがClieは5年間使ってきた。毎日、なくてはならない電子手帳である。まだ、動作が不安定になることはないが、液晶画面が暗くなったこと、入力画面に傷が入ったことなど修理したい内容がある。
 今日ふとしたことで、ソニーがClie(PEG-TH55)の修理をまだ継続していることがわかった。来年7月で修理の受付は終了するらしい。部品の保有も同時期で終了。
 そこで、液晶画面とバッテリーの交換をこの際実施して、今後2ないし3年は使いたいと思った。ソニーに電話して修理してもらうことにした。

clie.jpg

 パソコンは長期に使うと、まず壊れやすいのは、HD、電源、ファン、液晶画面(暗くなる、傷がつく)などで、CPUなどの電子回路はなかなか壊れない。ClieにはHD、ファンなどはないので、電源(バッテリー)、液晶画面を交換しておけば、あと5年くらいは使えるとふんだ。
 次世代PDAともいわれるiPhoneもアプリケーションとして手帳機能は持っているが、ClieのToDoリスト、メモ帳、アドレス帳などは慣れ親しんできたので、非常に使いやすい。パソコンと同期できるのも良い。できれば使い続けたい。
 
 今後は、次に使うPDAを探すことになる。次のPDAはiPhoneのように、クラウド上のアプリケーションを使用するネットワーク型になるらしい。あわてずに使い勝手を吟味してゆきたい。

 昨年末から今年にかけて、ソニーのブラビア(フルハイビジョン)とHD/ブルーレイレコーダを購入した。アナログBSハイビジョン放送が2007年11月30日に停波されたので、10年以上使ったソニーのアナログハイビジョンテレビを廃棄して、デジタルテレビにしたわけである。HDレコーダはアナログテレビ用に数年前に買ったものがあったが、テレビをデジタルに変えるとそれも使えなくなって、デジタルテレビ用のHD/ブルーレイレコーダを買わざるを得なくなった。家電の進歩はうれしいが、寿命に達していない機器を廃棄しなくてはならないのは、なんともやるせないものだ。

 2007年3月頃にビッグカメラで大型液晶テレビを見たときにはブラウン管式ハイビジョンテレビよりも画質が相当悪かった。将来にわたって生き続けるFPDとは思われず、SEDとか有機EL形式のFDPの発売を待とうと思った。

 その1年半後に節操を覆して液晶テレビを買ってしまったわけだが、SEDも有機ELディスプレイも当分発売されそうにないのだからしょうがない。
 液晶テレビは遅い動画応答や低い暗所コントラスト、プラズマテレビでは低い明所コントラストが課題であったが、液晶テレビの遅い動画応答は表示を倍速(120Hz)にする技術が開発されて、あまり気にならなくなっている。色合いや精細度などの画質についても画像処理回路が進歩し、2007年3月頃よりもだいぶ良くなっている。
 一方、液晶テレビの低い暗所コントラストはまだ解決はされていないので不満は残る。しかし、昼間には相当明るくなるリビングルームで使うには、明所コントラストの高い液晶テレビを選ばざるを得なかった。

 一番感心したのは、ソニーのHD/ブルーレイレコーダの使い勝手が良くなったことである。以前のソニーのアナログテレビ用HD/DVDレコーダと比べると比較にならないほど進化している。特に、PS3でおなじみのクロスメディアバーや番組表が使いやすい。これはテレビのデジタル化に伴って、ユーザインタフェースの情報処理が容易になったことが原因だろう。LANを使って別の部屋にあるテレビからHD/ブルーレイレコーダを自在に操る(ソニールームリンク)などはデジタル化無くしては実現できなかっただろう。

 コンピュータ化したテレビがこれからどのように進化してゆくか、それを想像するのも楽しみである。

 最近、山に登る時には革ケースに入れたコンパクトデジカメ(600万画素)をズボンのベルトにつけている。登山の途中できれいな花などを見つけたときに、直ぐに取り出して撮影できるので、山行の列を乱さないで済む。しかし、液晶画面を見てきれいに撮れたつもりでも、家に帰ってからパソコンで拡大してみてみると、うまく取れていないケースが度々ある。失敗の内容は、

 1)AFの枠内に花を入れて撮影したにもかかわらず、焦点が希望の花ではなく背景に合ってしまって、花がピンボケになっている。

 2)絞りが開きすぎていて、花の花弁などが白飛びしてしまっている。

 3)対象が暗いためにシャッター開の時間が長くなりすぎて手ぶれてしまっている(手振れ防止機能も補正しきれない。フラッシュを使うと花が白飛びしてしまう)。

 折角見つけた貴重な花の撮影が失敗しているを知ったときの落胆は大変に大きい。もう一度撮り直すために山を登りなおすのは大変であるし、再び登っても花が咲いている保証はない。腕が悪いのか、コンデジが悪いのか?店頭価格が3万円(発売後2年)を越えるカメラ(家電メーカ製)なのだから、もう少し期待に沿った画像が撮れないものかと、つい恨み節が出る。家電メーカさん、まだまだ、現状のコンデジは未熟ですねー。
 カメラメーカから発売されているコンデジは、もっとましなのだろうか?それともコンデジはあきらめてデジ1眼を買うべきか?

 マルチメディア分野で技術進化が目立つ最たるものは薄型テレビであろう。それもFDPに集約される。液晶パネルでは遅い動画応答や低い暗所コントラスト、プラズマディスプレイでは低い明所コントラストが課題のことには変化がない。それぞれ改善は進んでいるようだが素質の悪さは如何ともしがたく、将来にわたって生き続けるFPDとは思われない。画質が良い別の原理に基づくパネルが出てくれば主役の座を降りざるを得ないだろう。もちろん、テレビのデジタル化への遷移時期にそれなりの画質の大型パネルを世の中に提供している功績を否定するものではない。SEDまたは有機ELパネルが次世代のパネルとなって登場するのは、間違いのないところだろう。

 一方、100インチを越える大型パネルが登場しており、メーカの思惑は住宅の壁(居間、寝室など)に埋め込んで使用してもらうことにあるらしい。
 しかし、それがユーザにとって本当にうれしいのだろうか?
 確かに未来小説、映画などではそのような場面が定番になってはいるが、家中の壁にディスプレイをはめ込むわけにもゆかないだろう。部屋の使い方を固定的にしてしまう問題点がある。私個人の希望は、持ち運べてどのような平面にも映像を投影できるプロジェクションディスプレイだ。小さく見たいときには手元の平面に投影し、大きく見たいときには壁に投影する。見たい部屋に手軽に持ってゆける小型軽量のプロジェクタがほしい。最近ではレーザ光源を利用したプロジェクタがソニーから発表され期待がもてそうだ。高輝度のレーザ光が目に直接はいると障害を与えるので安全性に問題があるが、光路に目が入ってきたら直ちに出力を下げるというようなシステムが開発できれば安全性を確保できるはずである。

 所用で名古屋駅に出かけたので、久しぶりにビッグカメラを覗いてみた。
 一番華やかな展示があるのはやはりフラットテレビのフロアだ。確かに、ハイビジョン仕様の液晶テレビの映像では画像解像度は高くそれなりにきれいだ(特にブラビアがきれい)とは思ったが、CRTテレビで感じられる実世界の自然な感じがない。何故だろうか?何か華やかに作りこまれた絵のような感じで、実世界の見えとのひらきが大きすぎる。人為的な画像処理を受像機側でやりすぎているせいか?それとも(デジタル放送の場合)放送局側で映像データ圧縮をやりすぎているせいなのか(注1)?モニタのハードウェアの画質が悪いのか?期待すべきハードウェアがSEDなのか有機ELなのか、どれも実物を見たことが無いので解らないが、少なくとも現在のCRTレベルまでは映像品質を上げてもらいたいものだ。まだまだ改善項目が多い。

 注1:現在のアナログハイビジョンをCRT方式のハイビジョン画面で見ると、人の顔の皮膚などの質感がのっぺりしている。ハイビジョンでないアナログ地上波放送の人の顔の質感のほうが実物に近いと感じている。映像信号のデジタル化の際に行われるデータ圧縮で質感が欠落してしまったに違いない。テレビ放送のデジタル化は時代の趨勢と考えると、当分の間、人類は実物とは異なった加工された映像で満足するしかないようだ。

 いよいよ2010年も近くなり、3年後には地上アナログ放送が廃止される。それに先駆けて今年後半にはアナログハイビジョン放送が廃止される。いよいよテレビを買い換える時期が近づいてきた。現状の商品で一番高品質な映像は(トリニトロン)ブラウン管テレビで衛星ハイビジョンを見る場合だと思う。
 しかし、現在市販されている液晶やプラズマ方式のフラットテレビでデジタルハイビジョンを見る場合、同等の高品質映像を見ることは原理的に不可能だろう。次善の画質で我慢しなくてはならない。

 ブラウン管テレビと同等の映像品質が可能なSED方式フラットテレビテレビの発売を期待していたのだが、これがなかなか実現されない。基本特許をもつ米国の会社との契約上の問題で発売が遅れるとの新聞情報がある。製造上の問題、コスト上の問題など発売までの壁は多いようだが、何とかならないのだろうか?いよいよ待ちきれずに低品質な現状のフラットテレビを買うことになってしまうのか?一度買えば10年以上は使い続けることになる。SEDを持ち続けていた消費者は多いと思うが残念なことだ

 輪郭線の多い画像で、再度比較してみる。ボケが気になるが写真1が一番実際に近いか?

写真1:SH506iC(200万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケが気になる。

写真2:SH506iC(200万画素)、XGA(768x1024=78万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。輪郭の強調がきつすぎる。

写真3:SH506iC(200万画素)、2Mピクセル(=1224x1632)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。輪郭の強調が少し気になる。

 ケイタイ(SH506ic)で草花などを取ってモブログへアップすると、画像が大変に汚くなることがある。原因を探るために①ケイタイを2種(N504is[30万画素]とSH506ic[200万画素])、②SH506icの撮像画像サイズを3種、③コンデジLumix FZ10[400万画素]の画像 で画質を比較検討してみた。アップする画像のサイズはいずれも約288x352[10万画素 ]である。ケイタイの場合はすべて通信でアップ、コンデジはSDカード渡しとした。
 今回の条件では写真1(悪い)<写真2<写真3<写真4<写真5(良い)の順でよくなる。CCDの画像解像度が低いとボケた写真になるのは予想通り。ただしSH506icの場合、写真3の条件で輪郭のエッジが不連続な直線で強調され、細かい輪郭の多い写真では画質の低下が特に激しくなることがわかった。SH506icの場合、写真4の条件がベストで、ベターは写真2の条件となる

写真1:N504is(30万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケが目立つ。

写真2:SH506iC(200万画素)、iショット(L)(288x352=10万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。ボケは少し改善。

写真3:SH506iC(200万画素)、XGA(768x1024=78万画素)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。画像の解像度は増したが輪郭にギザギザが目立つ。

写真4:SH506iC(200万画素)、2Mピクセル(=1224x1632)で撮影、iショット(L)(288x352=10万画素)で通信。画像の解像度は増し、輪郭のギザギザも若干低減。

写真5:Lumix-FZ10(400万画素)、4Mピクセル(=1728x1632)で撮影、384x288(11万画素)に画素数変換。輪郭部のギザギザはない。

 一方、Lumix FZ10では輪郭のエッジが不連続な直線で強調されるようなことはない(写真5)。SH506icの場合に輪郭のエッジが不連続な直線(ギザギザ)が目立つのは、解像度が低いのにシャープ化の処理をしているためと思われる。画像処理ソフトに問題がありそうだ。

 最近の山行は気候温暖化の影響か、雨の中を歩くことが多く、山の花を見つけても中々撮ることができなくて困っている。経験的にはおよそ山行の半分以上は雨に降られている気がする。多くの山行では登山者はゆっくり歩いていることは少なく、パーティーの歩調を乱さないように登ったり下りたりしているので、雨の山行では防水サイドバックからカメラを取り出して、カメラが濡れないように手間を掛けて撮影する時間はほとんどない。高倍率(10-12倍、手振れ防止つき)のズームつき防水デジタルカメラがあれば、濡れることなぞお構い無しに花に近接せずに撮影できるので、ほとんど迷惑をかけなくてすむ。
 カメラーメーカには、画質競争も良いが、このようなアウトドアユーザが喜ぶような商品企画をしてほしいものだ。アウトドアユーザが少ないためか中々そのような商品が出てこない。少々、高価格であっても私なら買いたい。
 その他、いつも思うことだが、世の中の技術のインフラも進歩しているのだから、それらを利用できる機能も組み込んでもらいたいものだ。GPSを組み込んで撮影場所が記録できたり、画像を直ちに携帯用の無線でサーバに転送して、Webサイトにアップできるような機能(モブログ機能)などを持ったアウトドア用のカメラなどがほしい。サーバに画像転送するにはカメラとケイタイをデータケーブルで接続してケイタイから送信する方式でも良い。世界のアウトドア愛好者を対象にすれば数も多く、商売になるのではないか?

参考:防水カメラの例
 PENTAX製 Optio W10、35mm版フィルム換算で38mm-114mmのワイドズーム光学3倍レンズ搭載、600万画素、1.5m水深防水、価格はネット販売で3-4万円程度。欲を言えば10倍ー12倍程度のズームがほしい。

 家電メーカが1眼レフデジカメを製品化して、キャノン、ニコンというカメラの老舗に挑戦している。コンパクトデジカメ市場が飽和したので、カメラメーカの占有になっている1眼レフデジカメの商品領域に進出して儲けようということだ。1眼レフデジカメは撮像素子の面積がコンパクトデジカメの10から15倍程度も大きいので、画質が圧倒的に良いというメリットがある。しかし、ディメリットもある。レンズが大型化せざるを得ないので、カメラの携帯性は圧倒的に悪くなる。
 以前にもこのウェブログで主張したように、私としてはコンパクトカメラのサイズで1眼レフレベルの画質を追求して欲しいと思っている。人間の目はコンパクトカメラよりずっと小さいのに1眼レフ以上の性能を持っているのではないか?撮像素子の研究を深めれば不可能ではないと思う。
 ソニーや松下が1眼レフの分野に進出するのはやむをえないと思うが、より小型の撮像素子の高性能化を是非追求してほしいものだ。

参照1:ソニーα100

有効画素数 1020万画素
ボディの大きさ(幅×高さ×奥行) 約 133.1×94.7×71.3mm
ボディの質量 約 545g(電池、記録メディアなど、付属品含まず)
ズームレンズ(75-300mm F4.5-5.6)
外形寸法(最大径×長さ) 71mm×122mm
質量 約460g
合計質量 約1000g
合計外形寸法(幅×高さ×奥行) 133.1×94.7×約180mm

参照2:Panasonic DMC-FZ7

有効画素数 600万画素
外形寸法 (幅×高さ×奥行)112.5×72.2×約79.0mm(レンズ付き、突起部を除く)
ズーム35mm判換算:36~432mm相当(F2.8ワイド端~F3.3テレ端)
質量 約310g(本体)/約357g(メモリーカード、付属バッテリーパック含む)

 約2年半前(2003年12月10日)にこのウェブログで、当時店頭に並び始めた大型フラットテレビを批判したことがある。20から25インチのCRTテレビが10万円以下で買えるのに、32から40インチクラスで100万画素の大型フラットテレビの価格が60万円から100万円もしていたからである。そんな大型家具をリビングに持ち込んでほしくないということと、価格が10万円程度まで下がるはずが無いと考え、大型TVはプロジェクタ型にすべきだと主張した。

 大型フラットTVをリビングルームに持ち込みたくない気持ちと、プロジェクタ方式の高性能化、低価格化を期待する気持ちは今も変わらないが、価格が下がるはずがないという予測はまったく外れてしまった。SAMSUNG製の32型液晶TVのLN32R51B型(画面対角線長さ約90cm、100万画素)が12万円(ネット販売)で買えるようになってしまった。量産技術恐るべきとの感慨を新たにした。60万円から100万円もする高価な家電をこのように多くの人が買うとは思わなかった。

スゴ録とi-pod

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 今年になってスゴ録とi-podを買った。小生はテレビや音楽の視聴に熱心なタイプではないので今まで買い控えてきたが、生活が楽しくなると薦めてくれる人がいたので買った。結果は正解であった。特にスゴ録に関しては、今までは観たいテレビ番組をうっかり観過ごしたこともしばしばであったが、今ではそれが少なくなった。パソコンでNHK-Onlineから放送予定などをチェックして面白そうなものを予約録画しておき、夕食後などに観ている。特にNHKスペシャルが好きでよく観るようになった。NHKの番組は他の番組でも似た内容を取り上げることが多いので特にNHKスペシャルを観なくても世の中の動きに後れることはないと思うが、NHKスペシャルなどをしっかり観る事で、話題のテーマに関してより正確な知識を持つことができるようになったと思う。

 7年ほど前に授業で将来のテレビの変化について学生の意見を聞いたことがあったが、ほしいテレビとは「観たいときに、観たいテレビが、観たいところで観られる」というものであった。当時はこのようなTVはインターネットを介してのVOD(Video ON Demand)かなと予想していたが、スゴ録などのHDD,DVD録画機で実現されるとは予想していなかった。「観たいところで」というのは、現在のスゴ録にはサーバ機能がついてないので実現できないが、この機能がついて、ビデオi-podなどでインターネットを介して観られるようになるのはもうすぐであろう。

参照:ソニーのスゴ録(RDR-VH95)

 キャノンが私好みのポータブルプロジェクターの試作品を公開した(Canon Expo 2005 in Tokyo)。手のひらサイズで机上などにコンピュータのモニタ画面を投影できる。これとポータブルキーボードを用意すれば、ディスプレイを持たない超小型ポータブルパソコンが実現できるし、携帯電話でもパソコン並みの大きなモニタ画面を利用できることになる。眼鏡タイプのディスプレイの方が携帯向きではないかという意見もあろうが、複数人が同じ画面を見られるし、眼鏡のようなわずらわしさは無いだろう。どちらが良いかは利用者が判断するところではあるが、あたらしい提案型の製品であり、商品化が楽しみである

 写真1:机上に投影している様子。これはまだモックアップで、近い将来にここまで小型化する予定らしい。現状の実物は奥のスクリーンの前においてある。

 図1:RGBのレーザ、MEMS(マイクロマシーン)、自由曲面走査光学系を使っている。(以上は日経エレクトロニクス 11-7 2005から引用させていただいた)

 FZ-10のレンズは特に大きいが、これは超望遠(12倍)ズームを実現するためである。モブロガーとしては、超望遠ズームカメラはぜひ欲しいものである。個人的には、SyberShot_U並の能力を持つ携帯電話カメラの出現よりも、高性能デジカメの画像を有線でデジカメに転送できるインターフェースの商品化を期待している

 最近、ニコンが世界初の無線LAN内臓の800万画素デジカメ(COOLPIX P1)を発売した。方向性としては面白いが、無線LANでは利用地域が限定されるし、モブロガーとしては800万画素は必ずしも必要ない。私好みのデジカメではない。

 レンズの実際の大きさは詳細には解らないが、レンズの直径はSyberShot_Uの方が少し大きいが基本的には同程度の大きさである。外観写真で比較するとレンズ用の穴のサイズも筐体の厚さも同じ程度である。


 同じ被写体をレンズ径の大きいFZ-10(400万画素)で撮った。ピント、色ともより高品質だが、CyberShot_U(130万画素)と比べると大きな差は見られない。CyberShot_Uはレンズ径も画素数も小さいにかかわらず、(この程度の画像サイズでは)FZ-10に近い品質を実現していることがわかる。


 携帯電話カメラで撮った同じ被写体を130万画素のCyberShot_Uで撮った。携帯電話カメラよりレンズは大きそうに見える(レンズの直径はケイタイの倍くらいか?)が、基本的にはどちらのレンズも米粒程度の大きさである。CyberShot_Uはの携帯電話カメラ(200万画素)より低画像数にもかかわらず、ピントも色もはるかにレベルが高い。


 1年ほど前にデジカメ付きのケイタイを買い換え、デジカメの画素数を70万画素から200万画素と大きくした。ところが、画像分解能は200万画素と大きいのに、画質は画素数が130万画素の超小型専用デジカメ(CyberShot_U)よりもはるかに悪いことがわかった。携帯電話カメラ、SyberShot_U、FZ-10(超望遠ズーム機)の3つで画質を比較してみた。写真は携帯電話カメラで撮った例である。CyberShot_Uで撮った写真(次の投稿内容を参照)と比較してみると、画質の悪さがわかる。

 一番気になるのは、ピント。同じ画面の中でもピントにばらつきがある。レンズがひずんでいるのか、レンズ表面がでこぼこなのか?また色が悪い。CCDが低品質なのか画像処理回路が弱体なのか?モブロガーの私としては、この低画質では携帯電話カメラで画像をアップしたい意欲がそがれてしまう。携帯電話カメラのメーカは画素数ではなく、もっと画質の向上に力を注いでほしい。

 FZ-10を使って撮影する際に起こしやすい失敗は、
 1)手振れやフォーカス不良でぼけた写真になる。
 2)ノイズが多い写真になる。
である。私の場合、失敗の多くは手振れ補正機能に頼りすぎたことが原因であった。
 きれいに撮るには、
 1)なるべく明るい環境で撮る。
 2)ISO感度はなるべく50に固定する。
 3)剛性の高い三脚を使い(手持ちは避ける)、シャッター速度が遅くてもぶれないようにする。
 4)マニュアルフォーカスで焦点が合っていることを確認する。
 5)露出補正を適切に使う。
などが効果的であった。
 FZ-10のすばらしい特徴は手振れ補正機能よりも、
 1)小型軽量で超望遠が使えること。
 2)F=2.8の明るいレンズ
だと思う。カーボンファイバー製の三脚(Velbon El Carmagne540)とFZ-10の組み合わせならば2.28kg、1.5倍テレコンつきでも2.89Kgであり、長時間持ち歩いても気にならない。

 光学18倍+デジタル2倍(合計1260mm相当)のような超望遠では、手振れ補正(モード2)があっても手持ちではぶれてしまう(モズの写真1)が、三脚を使用すればきれいな写真が撮れる。(モズの写真2)。

 写真1:手持ち、光学18倍+デジタル2倍(合計1260mm相当)、
      ISO感度=50、SS=1/125、F=5.2、露出補正=1.66

 写真2:三脚使用、光学18倍+デジタル2倍(合計1260mm相当)、
      ISO感度=50、SS=1/160、F=4.0、露出補正=1.00


  FZ-10を使うようになって、ずっと気になっていることがある。それは超望遠(400mm-1260mm)で、かつ太陽が沈む直前のような少し暗くなり始めた状況下で野鳥を撮ると、下の写真1のように全体的にシャープさが無くなることである。つまり、画像のコントラストが低くなり、色が薄くなってくる。写真2のように1m前後の距離で花などを撮った場合と比較するとよくわかる。

 写真1: 夕方(04年7月25日、18時44分)、36倍ズーム(光学12倍×テレコン1.5倍×デジタルズーム2倍)、三脚使用、F=2.8、SS=1/60、ISO感度=200、被写体までの距離は60から70m位。シャープさが不足。

 写真2: 昼(04年9月9日、9時15分)、2倍ズーム、三脚使用、F=3.7、SS=1/100、ISO感度=50、被写体までの距離は1m位。シャープな写真が撮れている。

 以下では36倍(光学18倍、デジタル2倍)の超望遠の場合について、ボケの原因を調べてみる。
 画像にシャープさが無くなる原因として想定されるのは、
 ①オートフォーカスの精度が甘くなる
(一眼レフでも超望遠の撮影では、オートフォーカスは不安定になりやすいそうだ。マニュアルでフォーカスするのが良いそうだが、FZ-10ではファインダー、モニタとも、そこまでのフォーカスを確認するのは無理。)
 ②絞りが開きすぎてレンズの収差の影響が出る
 ③CCDの出力が小さくなり、色の精度が低下する(S/N比が低下する)
などがあるが、主要な原因が何であるかについて悩んだ。

 これらを検討するために、薄暗い夕方と明るい昼のそれぞれの時間帯で同じ野鳥をほぼ同じ望遠条件(距離30~40m、倍率36倍)で撮ってみた(写真3,4)。
 すると超望遠でも、昼間では夕方よりもずっとシャープな画像が撮れることがわかった(写真4)。

 写真3: 夕方(04年9月10日、17時45分)、36倍ズーム、三脚使用、F=2.8、SS=1/30、ISO感度=200、被写体までの距離は40~50m位。ピントはやや甘く、シャープさが不足している。

 写真4: 昼(04年9月11日、11時34分)、36倍ズーム、三脚使用、F=4.0、SS=1/160、ISO感度=50、被写体までの距離は30~40m位。ピントはしっかりと合っている。シャープな写真が撮れている。

 以上の結果から、夕方の画像が昼の画像よりもシャープさに欠けた原因を影響の大きい順に推定すると、
 1)カメラへの入射光量が少なく、CCDの出力が小さくなり、ノイズに埋もれて色の精度が低くなった。
 2)CCDの出力が小さくなったので、オートフォーカスの精度が低くなった。
 3)暗い被写体のために、絞りが開き、レンズ収差の影響が大きくなり、ピントの精度が低下した。
 シャープさが低下した主因は1)、2)ではないか。3)の影響の大きさについてはよくわからない。

 また、被写体の明るさが同じならば、当然、超望遠のほうがカメラに入ってくる光の量は少ないからシャープさは低下しやすいといえる。夕方に超望遠で撮影するのは最悪の条件となる。

 FZ-10は小型・軽量の超望遠カメラとして魅力は大きいが、CCDサイズを大きくできないので、シャープさに欠ける画像を作りやすい。カメラの露出やシャッター速度の設定を工夫すればもっとシャープな写真を撮れるかも知れないが。

 参考:「井の頭公園の野鳥」サイトでは、ニコンのD2H(一眼レフ、400万画素、CCDサイズ、23.3 mm× 15.5mm)とFZ-10(コンパクトカメラ、400万画素、1/2.5インチ・・・6mmx4mm?)とで撮ったカワセミの写真が掲載されている。同じ400万画素でここまで違うのかと驚く。


手順主義の弊害

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 パソコンは簡単な機械ではない。
 パーソナルコンピュータと呼んで一般のユーザに売っているが、複雑怪奇な中身はすべて隠してメールやインターネットやオフィスソフトを使わせている。小学生でもホームページを自ら制作できるようになってきた。指示手順どうりにやればコンピュータのことなど知らなくても、ゲーム機を操作するようにパソコンが使えるようになってきている。

 しかし、パソコンは一般ユーザにもっと深いところまでやれる門を開けている。
 これが曲者だ。ここから先は相当な知識を持っていないと使いこなせない。間違って使うとシステムを壊してしまい、リカバリするしかなくなる。

 ユーザをそこまで入らせないために、本屋に行けばいわゆる「使い方の手順」を書いた「・・・の使い方」の本が並んでいる。だが、手順にしたがってやっているだけでは、如何に長期間パソコンを使っていてもパソコンは理解できない。エキスパートにはなれない。手順はアプリケーションソフトのバージョンアップなどの機会に設計者の都合(気分?)で簡単に変えられてしまうからである。それまで苦労して覚えた手順などはまったくの無価値になってしまう。

 しかし、パソコンの基本知識さえ持っていれば非常に興味深い世界が開けている。
 一般の人に売るパソコンに非常に深い情報処理への門を開けているのはビル・ゲイツの心意気などだろう。彼自身がパソコン少年であったから。パソコン少年のビル・ゲーツはアッセンブリ言語を駆使してソフトを作って売って、それを契機として現在のWindowsまで発展させた。

 日本の少年少女にもそのようなことができる環境がパソコンの中に開けている。しかし、本屋に並んでいる手順書ではとてもパソコンの面白さを理解しないだろう。むしろパソコン嫌いを作っているかもしれない。

 もっと、手順ではなくてパソコンのソフトウエアの構造や設計思想を見せて興味を高めるような書物はないものであろうか?専門書はあるが高度すぎたり、細かすぎる説明についてゆけない。もう少し大雑把でも良いが基本はしっかりと書いてあるようなパソコンの勉強本はないものか?マイクロソフト自身がやるのが一番適任なのだが、何故かやっていない。


 FZ10は持っていて楽しいカメラと聞いていたが、確かにそのとおりと思う。
 思っているより良い写真が撮れるのだ。その要因として考えられるのが、小型軽量で明るい超望遠レンズ(F2.8、420mm)と手振れ補正機能の組み合わせではないか?撮影対象物に十分に接近しなくても、望ましいカットが簡単に得られる。
 野鳥を撮るには420mmでは不足でなので1.5倍テレコンバータを装着し合計18倍ズーム(630mm)として、明け方の池で水鳥を撮影した。一脚のスタンドを付けて撮影したが、撮影条件を選ばないと手振れ補正機能があってもぶれた写真になってしまう。要注意だ。

写真:1.5倍テレコンバータレンズ付きFZ10を一脚スタンドに取り付けた様子

  プログラムAEモード、ISO感度50、露出補正ゼロで撮影して、10数枚撮影してから自宅に帰り、パソコンで結果を見たら、手振れの写真が7割ぐらいあった。カメラの液晶画面では判別し難い程度の手振れである。
 撮影条件を調べてみると、F2.8、シャッター速度1/60から1/100位で撮った写真にはブレが出ている。一方、F3.3、シャッター速度1/125で撮れている写真には手ブレはない。

写真:手振れ補正が不十分な例
    撮影条件 630mm、ISO感度50、F2.8、シャッター速度1/60、手振れ補正モード2
    撮影日時 2004年5月7日5時56分

写真:手振れ補正が十分な例
    撮影条件 630mm、ISO感度50、F3.3、シャッター速度1/125、手振れ補正モード2
    撮影日時 2004年5月7日6時25分

 結論として、1.5倍テレコン(630mm)でシャッター速度が1/60から1/100程度になる条件では、一脚スタンドがあっても手振れ補正機能が手振れを補正しきれない。一脚スタンドを使った場合、手振れ補正が有効なシャッター速度の下限は1/125程度と思われるので、今回、ISO感度を100から200に設定する必要があったと思われる。


 Kunolabsを開始後1年間が経過した。振り返っての感想をまとめる良い機会だろう。
 一番の感想は、コンテンツを制作している時間よりも、コンピュータやその周辺機器を触っている時間のほうが多かったということである。機械いじりが好きだからそうなったともいえるが、いじらざるを得ない事態に追い込まれたことも多い。私の場合、マルチメディアライフの研究(名前が大仰過ぎる?)が目的だからよいものの、マルチメディアライフを楽しむためには、現状は問題が山積といわざるを得ない。
 通信回線、パソコン、周辺装置、ソフトなどをめぐる環境は日進月歩であり、現在でもまだそのスピードは衰えてはいないように思われる。映像や音楽などを扱うことが多くなり、システム性能が向上し続けている。また、ネットワークを介してのウイルス、ハッキング、スパムメールなどの危険が増している。これらに対応して先端のマルチメディアライフを享受するには、ユーザにもそれなりの努力が要求されるのが現状であろう

 写真:今回買い換えたノートパソコン

 たとえば、私の場合、この半年に以下のような作業をする羽目になった。
 (1)ワイフのWindows98パソコンのISDN回線をやめて無線LANを介してブロードバンドに繋いだ。
 (2)Webサーバが壊れるとユーザに迷惑をかけるので、短時間で回復できるようにした。そのためにCドライブのディスクイメージを保存するソフトv2i(Power Quest社製)を導入。ディスクイメージを保存するために書き込み機能を持つDVDドライブ、ドライブを接するUSB2ポートなどを設置した。DVDドライブの設定では取扱説明書の説明だけでは正常に動作せず、苦労した。
 (3)LAN上のパソコンのセキュリティソフトをバージョンアップすると、今まで動いていたアプリケーションが動かなくなってしまった。複数社のセキュリティソフトが混在しており、それぞれ扱い方が違うので苦労した。
 (4)デスクワーク用パソコンのHDがクラシュし修復不可能になった。パソコンを交換し、作業環境を復帰させるために苦労した。
 (5)HDのクラッシュに懲りたので、ネットワークHDを設置した。
 (6)その他、いろいろのトラブル対策

 なぜ、こんなに苦労しなければならないのか?やはり、まだ新しい技術が未熟でメーカが試行錯誤しながら製品を発表しているのが原因と思う。新しい技術を導入した新製品には驚かされるような問題を抱えているものがある。技術がこなれてくると次の製品では取り扱いがうそのように簡単になり、性能も安定してくるという経験を何度もした。
 不良商品はきっぱりと棄てて、まともな商品に買い換えるのがマルチメディアライフを快適に過ごす秘策なのかもしれない。

 さて、今後は機械いじりはそこそこにしてコンテンツ制作に力を注ぐつもりである。願わくば、機械がトラブりませんように。

ネットワークHD

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  今回、最も高頻度で使っていたモバイルパソコンのHDがクラッシュした(注1)。修理することはやめ別のメーカのモバイルパソコンを入手した。再び同じ轍を踏まないようにネットワークHD(Buffalo社製)を新たに導入した。LAN上のコンピュータが共同利用できるファイルサーバである。パソコン内のファイル名を登録しておくと定期的に自動でバックアップしてくれる。電源は常時オン(消費電力17W以下)なのでHDの起動停止がなく、HDクラシュの可能性も低くなる。

 写真:ネットワークHD

 パソコンとネットワークHDとの2箇所に常にデータがあることになり、どれかがクラッシュしてもデータが消失してしまうことはない。価格は3万円強であったが、長期にわたる知的生産物を失う損失の大きさに比べたら安いものだ。使ってみると、LANにつながったパソコンならばパソコンの電源が入るとすぐに自分のHDのように使えるので大変に便利である。

 注1:
  中心的に使っていたモバイルノートパソコンのHDが前触れもなくクラッシュした。早速修理に出したがドライブの記憶内容は修復できないとのこと。 5か月分の重要なデータが失われてしまった。私は10年以上、多数のパソコンを使ってきたがHDがクラッシュした経験はなかった。まさか購入後2年でHDがクラッシュするとは考えもしなかった。甘かった。

 このモバイルノートは購入以来トラブルが多かった。最初は購入直後に「すべてのプログラム」のアプリケーション名が流れて読めないという信じられないトラブルがあった。バグフィックス用のCD-ROMを送ってもらって修正した。1年後くらいに、今度はCD-Rが読めなくなった。半年後に外付けDVD-CDドライブを取り付けて対応した。そして今度のHDのクラッシュである。

 振り返ってみると、DVD-CDドライブを設置する際に、なかなかうまくゆかず2~3度ブルースクリーンになったことがあった。その後、デフラグをかけてはいるが、今度のクラッシュに関係しているかもしれない。インターネットで調べたら、HDクラッシュを予測するフリーソフトがあるらしい。パソコンメーカはこのようなソフトこそをプレインストールしておいて欲しいものだ。

 


 私のようなカメラ入門者には、マッド・サイエンティスト研究所の「ボケの考察」(注1)はカメラを理解する上で大変参考になった。ボケの比を表す数式を私なりに再解釈して下記のように納得。

 1.コンパクトデジカメと一眼レフデジカメとで、そのボカシ能力(=ボケの比(β))を比較する場合には、その実焦点距離(35mmフイルム換算ではない)を調べればよい。ボカシ能力は実焦点距離に比例する。コンパクトデジカメの実焦点距離は一眼レフデジカメのそれの数分の1であるから、ボカシ能力も数分の1である。

 2.望遠カメラで背景を大きくぼかすには、絞りのF値をなるべく小さく(絞りを開ける)し、被写体にできるだけ近づき、背景までの距離を被写体までの距離に対して十分に長くとり、なるべく望遠側(=ズームアップする)で撮影すればよい。1台のカメラについていうと、ボカシ能力は焦点距離の二乗で効くからきるだけ望遠側で撮ることが効果的である。しかし望遠側では最短焦点距離が長くなり、被写体に近づくとピントが合い難くなるので注意が必要である。

 注1: http://homepage3.nifty.com/anoda/oldpage/space/mlab18/mlab18.htm   
(付録にある解析はMathMLを使っているので、MozillaまたはNetscape7.0でしか読めません)

 証明:
  
 マッド・サイエンティスト研究所さんのボケのモデル
  β=(α/A)*D   ・・・式(1)
   ここで、
    β:ボケの比(B/x)、Bは背景(∞遠方)のボケの大きさ、xはフィルム(またはCCD)の大きさ
    α:像の大きさの比(a/x)、aは被写体のフィルム(またはCCD)上での大きさ
    A:被写体の大きさ
    D:レンズの有効口径(=レンズの焦点距離f/開放絞りのF値)

 検討1:
  デジタル一眼レフとコンパクトで次カメのボカシ能力(=ボケの比(β))の差は、その焦点距離の違いに比例することを示す。
    α=a/x
    1/A=f/{a(L-f)}  (なぜなら a/A=f/(L-f) )
    D=f/F
   ここで、
    f:焦点距離
    L:被写体ーレンズ間の距離
    F:開放絞りのF値
   これらを式(1)に代入すると、
    β={1/(L-f)}*(f/x)*(f/F)  
   L>>f だから
    β≒(1/L)*(f/x)*(f/F)  ・・・式(2)
  式(2)においてβ値をコンパクトデジカメと一眼レフデジカメの場合について比較すると、L、F,(f/x)はそれぞれで同じ値であるから、ボケの比(β)は焦点距離(f)のみに比例することがわかる。

 検討2:
   一つのカメラについて言えば、ボカシ能力(ボケの比)は、焦点距離の二乗に比例し、被写体とレンズ間の距離、絞り値Fに反比例することを示す。
   式(2)は式(3)のように書き換えることができる。
    β≒(1/L)*(1/x)*(1/F)*(f*f)   ・・・式(3)
   ここで(1/x)は一定であるから、βはfの二乗に比例し、LとFに反比例することがわかる。
   つまり、背景を大きくぼかすには、絞りのF値をなるべく小さく(絞りを開ける)し、被写体にできるだけ近づき、なるべく望遠側で撮影すればよい。焦点距離は二乗で効くから、できるだけ望遠側で撮ることがもっとも効果的のはずであるが、望遠を大きくすると最短焦点距離が長くなるので、被写体に近づきにくくなる。総合的に考えて条件を決める必要がある。

 コンパクトデジカメでは対象物の背景をぼかすことがなかなか難しい。ボケの度合いは他の撮影条件が同じならばレンズの焦点距離に比例する(注1参照)。コンパクトデジカメではデジテル一眼レフカメラに比較すると焦点距離が数分の1と短いために、ボケの程度は数分に1になる。焦点距離が短くなったのに比例して望遠レンズが小型化できた結果、FZ10のような超望遠・小型軽量カメラがでできたわけだから、この特徴を優先するならボカシ能力の低下はやむをえない。
 背景のボカシは対象を正確に写すというよりも芸術的な表現を豊にするものだ。たとえばポートレートで背景をぼかして人物の印象を高めることができる。これを期待したい人はデジテル1眼レフカメラを買った方が良い。

 写真:FZ10でも撮影条件を選べば、この程度のボカシは可能。

注1:マッド・サイエンティスト研究所
  http://village.infoweb.ne.jp/~anoda/space/mlab18/mlab18.htm 参照
  ボケの度合いはレンズの有効口径(=焦点距離÷開放絞りのF値)に比例する。よって、開放絞りのF値が同じならばボケの度合いは焦点距離に比例する。
 デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジカメとで同じ被写体を同じサイズで撮った場合を例にとって背景のボケの程度を考えてみよう。ただし、両者の解放絞り値Fは同じとする。デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジカメの焦点距離の比をr(>1)とすると、
  1)コンパクトデジカメの開放絞り値をF/rにすればデジタル一眼レフカメラと同じボケが得られるはずである(実際にはそんなことは不可能)。 
  2)または、逆に、コンパクトデジカメではデジタル一眼レフカメラをr*Fまで絞った場合と同じ程度のボケ度合いしか得られない。
  ということが言える。

 早速、1.5倍のテレコンを付けて近くの天白川近辺を歩きました。
 デジタルズーム2倍で一脚スタンドを使っての撮影例をアップしておきます。
 川鵜の顔がアップで撮れました。(4月30日午前6時26分、天白川ー南天白中学付近にて)

 サギの目の薄緑色がきれいに撮れました。(4月30日午後5時58分、新池にて)


 Webサイトの記事を見ていると、デジタルズームというのは緊急避難のツールと考えた方が良いという意見がほとんど。超望遠を軽量で実現する手段という位置づけは議論されていない。

 しかしWebサイトにアップする写真用ということであれば100万画素あれば十分であるから、400万画素を持つFZ10の場合デジタルズーム2倍(有効画素100万)は十分に実用レベルである。1.5倍テレコンxデジタルズーム2倍を使えば、F2.8,1260mmの超望遠で100万画素写真が総重量1.2kgの軽量で楽しめる。野鳥撮影で威力を発揮してくれると思う。

 比較結果:
 テレ端(420mm、400万画素)、デジタル3倍(1260mm、45万画素を400万画素に展開)、1.5倍テレコン×デジタル2倍(1260mm、100万画素を400万画素に展開)の3種類の写真を撮ってみた。デジタル3倍(1260mm、45万画素)はボケており、あまり魅力はない。しかし、1.5倍テレコン×デジタル2倍(1260mm、100万画素)ではシャープな写真が撮れている。
(注:下記の写真はオリジナルの400万画素写真を75万画素へリサイズして掲載してあります)

写真:テレ端(420mm、400万画素)。(画像クリックで拡大)

写真:デジタル3倍(1260mm、45万画素)。(画像クリックで拡大)

写真:1.5倍テレコン×デジタル2倍(1260mm、100万画素)。画像クリックで拡大

 FZ10の光学ズーム(12倍、35mmフイルムカメラ換算の焦点距離は420mm)では野鳥にできるだけ接近して撮影しても、写真からその種類を見分けるのはなかなか難しい。デジタル3倍ズームを併用して倍率を合計36倍まで使うと面白い写真が取れる可能性は一挙に増える。36倍ズームは35mmフィルム換算では焦点距離1260mmの望遠レンズに相当する。

写真の説明:約200m先で飛び立つ川鵜(弥富野鳥園にて)
光学12倍xデジタル3倍、手ぶれ補正Mode2,一脚スタンドで撮影し、レベル補正、輪郭シャープ化を実施。

 デジタルズームのメリット、ディメリットについて考えてみると、
 まず、メリットは高倍率ズームを小型軽量で実現できることに尽きる。なにせ、焦点距離1260mmが550gで得られる(一眼レフカメラでは630mm相当の場合、5kgを超えるらしい)。これは大きい。鳥を発見して即座にシャッターを切るにはもっとも好都合な特性と言える。

 ディメリットはデジタルズームではシャープな写真が撮れないことである。 デジタルで3倍にするとCCDの有効画素数の1/9しか使えない。FZ10の場合、有効画素数は400万画素÷9=45万画素になってしまう。この少ない画素間を内挿補間して400万画素に展開しているため、元データが少ない分だけ画像はボケてしまう。

 そこで、テレコンバータが欲しくなる。ところがFZ10純正のテレコンバータは倍率が1.5倍(焦点距離630mm)のレンズだが、なんと重さが640グラムもある。焦点距離を1260mm相当にするためにデジタルズーム2倍を使うと、有効画素数は100万画素になる。問題は有効画素数を45万画素から100万画素にするために、630グラムの重量増加を我慢できるかどうかである。果たしてどのくらいの実質効果があるのだろうか。テストしてみるまではわからない。

 デジタルカメラは今後さらに進化を続けると思うが、重いレンズを使わなくてもさらに高倍率ズームできれいな写真が撮れるような進化を期待したいと思う。それには画像素子(FZ10では1画素のサイズは2.4ミクロン角)をさらに小さくして高解像度、高感度、低ノイズ化を進める必要がある。同時にレンズの分解能も高めてゆかねばならない。
 現在の1眼レフカメラで画像素子の大型化を進めているのとは逆方向となる。

 このサイトの姉妹サイトの「モブログ研究」ではDocomoのケイタイ(SH505i)内臓デジカメとi-Shot機能を使って外出先で撮った写真をアップロードしている(平田大治さんが運営するMovable Mail Gatewayを利用)。撮影した直後に写真と文章をWebにアップできるので、現場の雰囲気が単刀直入に読者に伝わる。

 しかし、問題もあることがわかってきた。まず、第一に、デジカメ専用機と比較するとメガピクセルのケイタイデジカメといえども画像の品質が悪い。高倍率ズームもできない。現場からの報告用ツールとしてはこれらは致命的な欠点で不便である。そのため、「モブログ研究」の写真は最近ではデジカメ(パナソニックFZ1012倍ズームデジタルカメラ)で撮った写真も載せるようになってしまった。
 第二の問題として、ケイタイの親指入力では思い通りの文章が書きにくいことである。だから、家に帰ってから文章を追加している。これではモブログの価値が半減である。

 今後、ケイタイ・デジカメの性能は向上を続けると思うが、やはり専用のデジカメにはかなわない。それならば、高性能なデジカメにメール送信機能を付けた方が速く目的を達成できる。

 メール送信機能を持ったデジカメはすでに2000年9月にリコーから発売されている(注1)。しかし、あまり話題にされていないところを見ると、売れていないのか? 2000年の時点ではまだワイヤレスの通信速度も遅く、通信料金も高かったので、使ってもらえなかったのだろう。

 最近はケイタイは第3世代になっている。通信速度は速くなり、かつ定額制料金になりつつある。モブログという使いやすいWeb制作ツールが出現し皆が使い出している。そろそろ高速なメール通信機能を持つデジカメが活躍できる環境が整いつつあるのではないか?

 それから、写真に文章を添付するために小型のポータブル・キーボードがデジカメで使える必要がある。写真は折りたたむことのできる「ストアウェイのポータブル・キーボード」である。
WindowsCE FANから引用させていただいた。

注1:デジタルカメラに、メール通信やホームページ閲覧機能、FTPアップロードなどの機能を付けた「RDC-i700

 高倍率のズームがコンパクトカメラで実現できることもデジタルカメラの大きな特徴だ。これはフイルムに相当するCCD(撮像素子)が35mmフィルムサイズムよりずっと小さくてもある程度の写真品質を実現できるからである。

 写真:Panasonicのデジタルカメラカタログから引用

 しかし、CCDを小さくしてゆくとCCDの出力信号に占めるノイズの割合が増加し、感知できる明るさのダイナミックレンジ(画像の中で一番明るい部分と一番暗い部分の明るさの差)が狭くなって行く。だから写真品質を維持するためにCCDの小型化には自ずと限界はある。そのような中で、FZ10は電池込みでわずか550グラムという軽量小型の筐体に400万画素、420mm(35mmフィルム換算)ズームを組み込むことに成功している。
 FZ-10の仕様書を見ると12倍ズーム時の焦点距離は35mmフイルムカメラ換算では420mm、実焦点距離は72.0mmで、約1/6になっている。したがってCCDのサイズ(1/2.5型)は35mmフィルム((36mmx24mm)に対してその1/6の約6mm×4mmとなる。言い換えると、CCDの縦横サイズを約1/6にしたから、レンズ焦点距離も1/6ですみ、ズーム機構も1/6の大きさに小型化できたわけだ。
 一方、35mmフィルムに近いCCDサイズ(23.7mmx15.6mm)を持っているニコンのD70(610万画素)に比べると、FZ10(400間万画素)の1画素の面積は約1/10になってしまうので、信号出力(感度)は小さくなりノイズの影響をそれだけ受けやすくなる。逆にニコンのD70はFZ-10より10倍暗い被写体でも写せることになる。さらに言えばDZ-10はシャッター速度が速くできるので、手振れ補正機能がなくてもFZ-10と同程度のぶれの少ない写真が撮れることになる(注1)。

 全ての性能を満足することはできない。長所と短所は物事の両面である。何を選んで何を捨てるかの選択が商品を作るわけで、FZ10は小型軽量ズームを選んだ。携帯性を重視する私にはFZ10は楽しく使えそうなカメラである。

注1:2004年7月31日に一部修正

  FZ10はコンパクトカメラなので一眼レフカメラに比べると弱点もあるが優れた特徴を持つ。いろいろ遊べて楽しいカメラだ。買った早々は適当に撮っていたので、白飛びが起こったり、ノイズの多い写真になったりしてよい写真が撮れなかった。間違った買い物をしたか?と気分が悪かったが、どうも私がカメラ使い方の基本を知らなさすぎたらしい。撮影条件(特に露出補正)をきめ細かく決めるようにしたらきれいな写真が撮れ始めた。写真撮影とはそのようなものらしい。カメラの「くせ」を知った上で使い方を工夫しなければ良い写真はとれない。

 デジタルカメラはフイルムが不要で、撮影した写真がその場で簡単に見られる(注1)という良さがある。結果を見ながら撮影条件をいろいろ変更できるので好みの画像を実現しやすい。フイルムカメラでは面倒なISO感度やホワイトバランスの調整などもボタン操作で簡単にできる。
(注1:微妙な撮影条件の差を現状の電子ファインダーやモニタで識別するのは多くの場合困難である。折角の特徴を生かせていない。電子ファインダーの表示能力を大幅に向上させる必要がある。カメラメーカは何か勘違いをしているのではないか。)

  今までは私の持っているデジカメと言えば、ソニーの超小型カメラDSC-U10(写真1:130万画素)とシャープのケイタイ(SH505i)付属のデジカメ(70万画素)だけだった。DSC-U10はたった118グラムで片手に隠れてしまうような筐体(8.5cmx4.0cmx2.9cm)だが、実にきれいな画像(私好みの色合い)を撮ってくれる。Web用ならこれで十分と思っていたが、何せ液晶モニタが小さすぎて、特に屋外の明るいところでは画像が(私には)見えにくいことと、露出が自分で決められないこと(オートになっている),ズームができないことがそろそろ気になりだした

  写真1:ソニー CyberShot U(130万画素、F2.8、1型6.5万画素モニタ、118グラム)

 そこで、いろいろ迷った末、PanasonicのDMC-FZ10(写真2)を購入した。将来はCanonのKissDとかNIKONのD70のような1眼レフが欲しいのだが、とりあえず上記の私の不満を解消してくれ、かつ、カメラ素人の私にカメラの面白さを教えてくれる入門機としてDMC-FZ10(400万画素)は適切に思えた。電子ファインダ(11.4万画素)が比較的見やすいことが最大の決定要因であった。これなら昼間の明るい戸外でもピントの確認ができる。その他、多彩な機能を持つ割にはボタンの数が少なく、操作もわかりやすく、いまのところ気に入っている。ただ、画像の色合いがソニーとは大分違うようだ。パナソニック色に慣れるか、違和感がずっと消えないか、しばらく時間が経ってみないとわからない。

 写真2:パナソニック DMC-FZ10(400万画素、光学12倍ズーム、F2.8、2型13万画素液晶モニタ、11.4万画素カラー電子ファインダ、550グラム)

 トヨタ自動車が2004年3月11日にトヨタパートナーロボットと名づけた人間型ロボットなど3種類を発表した。

  写真:トヨタパートナーロボット-二輪タイプ
(NIKKEI ONLINEデジタル家電2004.03.11から引用させていただきました)

 世界で始めて人間型ロボットを発表したのは本田技研工業であり、もう6から7年も前のことと思う。日本が世界に誇れる快挙であった。当時ロボット研究者は大変おどろいたものだ。まず、これほど完成された形で2足歩行、それも階段を登ることができることに驚いた。さらに、それを本田がやったことに驚いた。ほとんどの研究者(当時のわたしを含めて)は人間型ロボットなど遠い先のことと考えていたし、本田が開発していることもほとんど知らなかったからだ。 
 それから数年後、今度はソニーがずっと小型の人間型ロボットを発表した。そして今度はトヨタである。
 興味深いのは、日本では大企業がこのような未来型製品の開発に参入している点である。ロボット研究では世界最先端と思われる米国では、未来型ロボットの製品化研究は軍が中心のように見える。それも人間型ロボットではなく、無人攻撃機や無人戦闘車両などである。 

大型モニタ画面

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 最近の流行は大型のテレビ画面である。電気店の店頭にはプラズマや液晶方式の大画面がにずらっと並べてある。60万円、100万円などと書かれた価格札が臆面も無くかかっている。
 ちょっと待ってほしい。ほんの1~2年前までは10万円以下の20から25インチのテレビが並んでいた。いつから日本人はこんな高額商品が買えるほど大金持ちになったの?
 横幅が1メートルに近い画面に百万画素を刻んでいるのだからコスト高になるのは当たり前だ。将来的にも低価格はあまり期待できないと思う(素人の感)。それに、1メートル幅の画面でも将来の画面としてはまだ小さすぎる。大画面化が容易なプロジェクタ方式にもっと注力して低価格を目指すべきだ。

 デジタルカメラは近年の発明品の中でも特に我々の生活を豊かにしてくれている。これほど手軽に、気楽に、写真を楽しめるようにしてくれたことを発明者に感謝したい。枚数を気にすることなく撮影できるし、失敗しても気に入るまで何度でも撮りなおせば良い。パソコンの大画面でワンクリックで次々と閲覧できる。メールに添付して友人に送ることも簡単である。
 この結果、我々は被写体(人、環境)に対しての美的感覚が敏感になったし、美的感性が洗練されてきている。人々の服装、町並み、自然などは、これからどんどんきれいに整備されてゆくに違いない。


 今年(2003年)の12月1日から地上波デジタルテレビ放送が名古屋市でも観られるようになった。高精細映像、電子番組表、データ配信(双方向通信)などテレビ局側は売り込みに必死であるが、大多数の視聴者の本音は「高価な受像機に買い換えるほどの魅力を感じない」ということであろう。地上波テレビのデジタル化を推進する政府の第1の狙いは、「成長が著しいモバイル機器のためにアナログテレビの電波帯を確保したい」と言うことだ。

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